
最近嵌っているのは、以前拙ログでも触れた宮本哲也先生の『強育パズル』

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今回は、そのコラム(あとがき)で印象に残った部分があったので紹介したいと思います。
宮本先生、実は「座右の銘」としている言葉があるそうです。
それがタイトルにも掲げた「精力善用 自他共栄」という言葉―。
先生はその言葉を「エネルギーの無駄遣いはしない。自分と他人と共に成長する」とご自身なりに解釈しているそうです。
ここで言う 「精力善用」(エネルギーの無駄遣い) とは、嫌がる子に無理やり勉強させること。
確かに無理やり強いる勉強は、やらせる方もやらされる方もストレスを感じて全然楽しくないですよね。
溜まりに溜まったそのストレスが爆発してしまえば、いま巷を騒がせている様な家族間の凄惨極まりない事件の遠因にもなり兼ねません。
「誰のためにもならない愚かな行為は今すぐやめましょう!」と先生は『強育パズル』を通して訴えておられます。
先生が営む「宮本算数教室」では、宿題は一切なく、授業中の質問も禁止しているらしいです。これは、算数に関しては懇切丁寧な説明は一切必要ないとする先生独自の算数論からなるもの。
それでいて、開成、麻布、筑駒といった都内の超難関私立校合格率85%という驚異的な数字を上げているのですから驚きです。
また、「ひたすら考えなさい。分からなければ諦めなさい」といった、諏訪中央病院名誉院長・鎌田実先生が提唱する 「がんばらない、けど、あきらめない」 にも通じるような

教育哲学に関連して、後半の 「自他共栄」(自分と他人と共に成長する) という部分は、子どもと一緒に成長する事だと説いております。
親が子に何かを押し付けようとするからうまくいかないのであり、子どもが自発的にものを考えられる環境を作り、そのために適切な教材を与え、あとは子どもの自主性に任せるべきだと説いています。
その「ただただ見守ること」の忍耐が親には必要だという事でしょうか

宮本先生も、自分が何を強要しなくても自然に伸びる子ども達を長年見続けてきたといいます。そういう生徒たちと接してきて、自分自身も成長してきた部分があると回想しています。
先生の言う「自他共栄」という言葉は、先生と生徒の関係を指して言うのでしょうね。
それが「親と子」、「自国と他国」、果ては「人間と自然」の関係全てに通じてくれば、今よりも理想的な世の中になるのでありましょう。
まずは手始めに、見守る側の忍耐を養う努力から始めてみたいと思います

果たしてその作品はどんな芸術作品となるのでしょう。
はじめまして......ですか?
文学的なコメントをありがとうございます。
芸術作品......とまではいきませんが、頑張って続けていければと考えています。
今後とも宜しくお願い申し上げます