代名詞二重目的語の語順
代名詞どうしが目的語となるときのドイツ語の語順は「4格+3格」と決まっています ( Ich gebe es dir. )。
フランス語では、この語順が単純ではありません。十分習熟するべき難ポイントです
先ず、語順については、「肯定の命令文」と「そうでない場合」に大別します
〇 肯定命令文ではない場合の語順
[ me、te、nous、vous ]+[ le、la、les ]+[ lui、leur ]+[ y、en ]+(定)動詞 の順
例 ( 直接目的語を茶、間接目的語を青とします。定動詞は常に緑字です )
Il me le donne.「彼は私にそれを与える」
Elle vous les donne. 「彼女はあなたにそれらを与える」
Nous les leur donnons. 「私たちはそれらを彼らに与える」
Je t’en donne. 「私はお前にそのいくつかを与える」
といった具合です。
大変頭がぱちぱちいたします ( でも、これが会話で出てきたら、まちがっちゃあいられませんよ。がってんだ!! )
☆
Je vous présente ma fille. 「あなたに娘を紹介します」
→ Je vous la présente.
Je voudrais présenter ma fille à Monsieur Tanaka. 「私は田中さんに娘を紹介したい」
→ Je voudrais la lui présenter.
(注) 話法の助動詞が定動詞のときは意味上本動詞の前におかれる
Je donne des fruits aux enfants.「子供たちに果物を与える」
→ Je leur en donne.
Il vient de nous apporter des nouvelles. 「彼は我々に知らせを持ってきたところです」
→ Il vient de nous en apporter.
(注) 「 venir+de 」で一つの意味をつくっているので、二重目的はそのあとの不定詞 ( 意味上の本動詞 ) の前に置かれる、発音も de と nous en の間に一拍入れる
Il dépose les valises à la gare. 「彼はスーツケースを駅に預ける」
→ Il les y dépose.
Il m’a présenté à sa sœur. 「彼は私を姉(妹)に紹介してくれた」
→ Il me lui a présenté.
(注) 時制の助動詞が定動詞のときには、その前
Il va m’apporter des nouvelles. 「彼は私に知らせをもってくるところだ」
→ Il va m’en apporter.
Elle leur parle de ses vacances. 「彼女は彼らにバカンスの話をする」
→ Elle leur en parle.
(注) de+名詞で en
Ne leur demandez pas leur adresse. 「彼らに住所を尋ねるな」
→ Ne la leur demandez pas.
(注) ne ~ pas は、「 la leur demandez 」という意味上切り離せない一つの動詞句を、前後からはさむ
Ne montrez pas la lettre à votre ami. 「友達に手紙をみせるな」
→ Ne la lui montrez pas,
Est-ce qu’elle dépose ses amis à la gare ? 「彼女は友達たちを駅で降ろしますか ?」
→ Est-ce qu’elle les y dépose ?
Je voudrais un apéritif. 「食前酒がほしい」
→ J’en voudrais un.
(注) en は数量を表し、動詞のあとに具体数
Il m’a envoyé trois cartes postales. 「彼は私に三通の絵葉書を送ってよこした」
→ Il m’en a envoyé trois.
Nous en vendons beaucoup. 「それはよく売れます」
Il nous en reste trop. 「それはたくさん残っています」
〇 肯定命令文の場合の語順
(定)動詞+[ le、la、les ]+[ moi、toi、nous、vous、lui、leur ]+[ y、en ]の順
例
Donnez-m’en un. 「私にそれを一つください」
Montrez-les-lui. 「彼(女)にそれらを見せなさい」
Montrez-la-moi. 「私にそれ(女性名詞のもの)[あるいは「彼女」]を見せてください」
☆
Transmettez-leur mon meilleur souvenir. 「彼らにどうぞ私からよろしくとお伝えください」
Demandez les renseignements aux employés. 「従業員に問い合わせてください」
→ Demandez-les-leur.
Parlez de cette affaire à Jean-Pierre. 「この件をジャン・ピエールに話してください」
→ Parlez-lui-en.
☆
直接目的語と過去分詞の性・数の一致
現在完了形の文章中、直接目的語が過去分詞より前にあると、過去分詞はその目的語の性・数にあわせます。
J’ai lu ce livre. 「私はこの本を読んだ」
となっているケースで、この目的語を代名詞に代えると、
Je l’ai lu. となります。
しかし、目的語が女性名詞の場合、
J’ai lu cette lettre.
このケースでは、目的語を代名詞に代え、なおかつ、過去分詞を目的語の性に合わせなくてはなりません
Je l’ai lue.
J’ai oublié la date. 「日にちを忘れてしまった」
→ Je l’ai oubliée.
理由としては l’では le か la か判別できないからと思われますが、目的語が名詞であっても一致はおこります
( ただし、先立つ直接目的語が en であれば、もちろんこうした一致は必要ありません )
Quelle moto as-tu achetée? 「君はどんなバイクを買ったの?」
Ils n’ont pas changé l’heure du rendez-vous. 「彼らは待ち合わせの時間を変えませんでした」
→ Ils ne l’ont pas changée.
Où avez-vous déposé vos amies ? 「あなたは女友達たちをどこで降ろしましたか ?」
→ Où les avez-vous déposées ?
これらは発音上は変わるところがないだけに、綴るときに慎重さが求められる要注意点です
☆ ☆
しかし、フランス人は本当にこんな言葉をしゃべってるんだろうか?
本当に頭がヒートしてまいります
日本の授業で使われるテキストでは、学生が混乱に陥るのを避けるためでしょうか、こうした練習には熱心でないように危惧されますが、現実世界に放り込まれた瞬間、想定外の世界は想定外ではなくなります
どうしたらいいんでしょう?
先ずは「発音」です、発音して、発音して、発音しまくって、音のリズムを脳みそに叩き込んでいくしか方法はございません
そして綴りの問題の解決策としては、最初にやったタイピング、あれしかありませんよ
今でもタイピングしていますか? あやしい気がするけど・・・・・・
代名詞どうしが目的語となるときのドイツ語の語順は「4格+3格」と決まっています ( Ich gebe es dir. )。
フランス語では、この語順が単純ではありません。十分習熟するべき難ポイントです
先ず、語順については、「肯定の命令文」と「そうでない場合」に大別します
〇 肯定命令文ではない場合の語順
[ me、te、nous、vous ]+[ le、la、les ]+[ lui、leur ]+[ y、en ]+(定)動詞 の順
例 ( 直接目的語を茶、間接目的語を青とします。定動詞は常に緑字です )
Il me le donne.「彼は私にそれを与える」
Elle vous les donne. 「彼女はあなたにそれらを与える」
Nous les leur donnons. 「私たちはそれらを彼らに与える」
Je t’en donne. 「私はお前にそのいくつかを与える」
といった具合です。
大変頭がぱちぱちいたします ( でも、これが会話で出てきたら、まちがっちゃあいられませんよ。がってんだ!! )
☆
Je vous présente ma fille. 「あなたに娘を紹介します」
→ Je vous la présente.
Je voudrais présenter ma fille à Monsieur Tanaka. 「私は田中さんに娘を紹介したい」
→ Je voudrais la lui présenter.
(注) 話法の助動詞が定動詞のときは意味上本動詞の前におかれる
Je donne des fruits aux enfants.「子供たちに果物を与える」
→ Je leur en donne.
Il vient de nous apporter des nouvelles. 「彼は我々に知らせを持ってきたところです」
→ Il vient de nous en apporter.
(注) 「 venir+de 」で一つの意味をつくっているので、二重目的はそのあとの不定詞 ( 意味上の本動詞 ) の前に置かれる、発音も de と nous en の間に一拍入れる
Il dépose les valises à la gare. 「彼はスーツケースを駅に預ける」
→ Il les y dépose.
Il m’a présenté à sa sœur. 「彼は私を姉(妹)に紹介してくれた」
→ Il me lui a présenté.
(注) 時制の助動詞が定動詞のときには、その前
Il va m’apporter des nouvelles. 「彼は私に知らせをもってくるところだ」
→ Il va m’en apporter.
Elle leur parle de ses vacances. 「彼女は彼らにバカンスの話をする」
→ Elle leur en parle.
(注) de+名詞で en
Ne leur demandez pas leur adresse. 「彼らに住所を尋ねるな」
→ Ne la leur demandez pas.
(注) ne ~ pas は、「 la leur demandez 」という意味上切り離せない一つの動詞句を、前後からはさむ
Ne montrez pas la lettre à votre ami. 「友達に手紙をみせるな」
→ Ne la lui montrez pas,
Est-ce qu’elle dépose ses amis à la gare ? 「彼女は友達たちを駅で降ろしますか ?」
→ Est-ce qu’elle les y dépose ?
Je voudrais un apéritif. 「食前酒がほしい」
→ J’en voudrais un.
(注) en は数量を表し、動詞のあとに具体数
Il m’a envoyé trois cartes postales. 「彼は私に三通の絵葉書を送ってよこした」
→ Il m’en a envoyé trois.
Nous en vendons beaucoup. 「それはよく売れます」
Il nous en reste trop. 「それはたくさん残っています」
〇 肯定命令文の場合の語順
(定)動詞+[ le、la、les ]+[ moi、toi、nous、vous、lui、leur ]+[ y、en ]の順
例
Donnez-m’en un. 「私にそれを一つください」
Montrez-les-lui. 「彼(女)にそれらを見せなさい」
Montrez-la-moi. 「私にそれ(女性名詞のもの)[あるいは「彼女」]を見せてください」
☆
Transmettez-leur mon meilleur souvenir. 「彼らにどうぞ私からよろしくとお伝えください」
Demandez les renseignements aux employés. 「従業員に問い合わせてください」
→ Demandez-les-leur.
Parlez de cette affaire à Jean-Pierre. 「この件をジャン・ピエールに話してください」
→ Parlez-lui-en.
☆
直接目的語と過去分詞の性・数の一致
現在完了形の文章中、直接目的語が過去分詞より前にあると、過去分詞はその目的語の性・数にあわせます。
J’ai lu ce livre. 「私はこの本を読んだ」
となっているケースで、この目的語を代名詞に代えると、
Je l’ai lu. となります。
しかし、目的語が女性名詞の場合、
J’ai lu cette lettre.
このケースでは、目的語を代名詞に代え、なおかつ、過去分詞を目的語の性に合わせなくてはなりません
Je l’ai lue.
J’ai oublié la date. 「日にちを忘れてしまった」
→ Je l’ai oubliée.
理由としては l’では le か la か判別できないからと思われますが、目的語が名詞であっても一致はおこります
( ただし、先立つ直接目的語が en であれば、もちろんこうした一致は必要ありません )
Quelle moto as-tu achetée? 「君はどんなバイクを買ったの?」
Ils n’ont pas changé l’heure du rendez-vous. 「彼らは待ち合わせの時間を変えませんでした」
→ Ils ne l’ont pas changée.
Où avez-vous déposé vos amies ? 「あなたは女友達たちをどこで降ろしましたか ?」
→ Où les avez-vous déposées ?
これらは発音上は変わるところがないだけに、綴るときに慎重さが求められる要注意点です
☆ ☆
しかし、フランス人は本当にこんな言葉をしゃべってるんだろうか?
本当に頭がヒートしてまいります
日本の授業で使われるテキストでは、学生が混乱に陥るのを避けるためでしょうか、こうした練習には熱心でないように危惧されますが、現実世界に放り込まれた瞬間、想定外の世界は想定外ではなくなります
どうしたらいいんでしょう?
先ずは「発音」です、発音して、発音して、発音しまくって、音のリズムを脳みそに叩き込んでいくしか方法はございません
そして綴りの問題の解決策としては、最初にやったタイピング、あれしかありませんよ
今でもタイピングしていますか? あやしい気がするけど・・・・・・
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