フランス語の動詞についてここで一度整理しておきましょう
動詞の現在人称変化
もちろんフランス語の動詞にも、規則的な変化をするものと、不規則な変化をするものとがあります
先ずは必須中の必須の重要な動詞、これについてしっかりと頭を整理しておきましょう
être 「~である」、 avoir 「~を持っている」、aller 「行く」、faire 「する」、非人称動詞 falloir 「~しなければならない」、 devoir 「~しなければならない」、pouvoir 「~できる」、vouloir 「~したい」
je suis 、tu es、 il ( elle 以下略 ) est、nous sommes、vous êtes、ils sont
j’ai、tu as、il a、nous avons、vous avez、ils ont
je vais、 tu vas、 il va、 nous allons、 vous allez、 ils vont
je fais、 tu fais、 il fait、 nous faisons、 vous faites、 ils font
(注) nous faisons の発音は 「ヌ・フゾン」
il faut ( 非人称動詞なのでほかの人称変化はない )
je dois、 tu dois、 il doit、 nous devons、 vous devez、 ils doivent
(注) ils doivent の発音は「イル・ドゥアーヴ」
je peux、 tu peux、 il peut、 nous pouvons、 vous pouvez、 ils peuvent
(注) ils peuvent の発音は「イル・ペーヴ」
(注) je peux には je puis という別形があり、疑問文では puis-je を使う
je veux、 tu veux、 il veut、 nous voulons、 vous voulez、 ils veulent
(注) ils veulent の発音は「イル・ヴェール」
教科書に出てくる順に、ばらばらに覚えていくのと、こうしてまとめて眺めてみるのと全然違うでしょ ?
なんとなく存在する法則性らしきものが感じ取れれば、しっかり記憶でき、間違えることはないと思います
蛇足の注意をしておくと、人称代名詞の主語と直後の定動詞は必ず音をくっつけたり、母音を省略して綴りをまとめ、一つとして発音します
nous allons は「ヌ・ザロン」 ( s 復活、「リエゾン」 )
il est は「イ・レ」 ( 一つの単語のように発音される、「アンシェヌマン」 )
je +ai は j’ai 「ジェ」 ( 母音が省略されて二つの単語が一つになる 「エリジォン」 )
また tu と il ( elle ) の定動詞は、形は異なりますが、しっぽが黙字なので、発音は同じです。 これはさらに続く言葉が母音で始まるものである時には、字として音を復活させ区別が生じますから、例文の発音をしっかり聞いて、記憶していくことが大切です
I l est à la maison. 「イレタ・ラ・メゾン」 彼は家にいる
親称の tu には複数形はありません、複数になると vous です、vous は敬称の単数形、複数形、親称の複数形で使います
☆
on って何だ !!
これは英語の they、ドイツ語では man にあたり、特定の主語に代わって、「人々、みんなは」という意味合いで使われるものですが、大切なことは、on は形式上の主語で、訳す必要はないということです
On parle français en France. フランスでは ( 人々は ) フランス語を話す
They speak English in the United States. アメリカでは英語が話される
Man spricht Deutsch in Österreich. オーストリアはドイツ語だ
それとは別に、nous は主として書き言葉で使われるのに対して、話し言葉では on にとって代わることが多いことには十分注意しておく必要があります ( je にとって代わることもあります )
On y va? 行きましょうか
On peut téléphoner ? 電話かけていいですか
☆
疑問文
○ そのまま文章のしっぽを上げる
Vous êtes Japonaise ?
あなたは日本人(女性)ですか ?
○ 主語と動詞をひっくり返す
Êtes-vous Japonaise ?
ただし、名詞が主語のときには、先ず主語の名詞を出し、さらに次の形を続けます
Vos parents sont-ils toujours en vacances ? ご両親はまだバカンスですか ?
主語により
est-il、est-elle、sont-ils、a-t-il、a-t-elle、ont-ils、va-t-il、va-t-elle、vont-ils.... などとなります
母音が隣り合わせの時には間に t を入れて発音しやすくします
○ Est-ce que のあとに続ける
Est-ce que vous êtes Française ?
Est-ce que vos parents sont-ils toujours en vacances ?
Est-ce qu’ils sont toujours en vacances ?
Est-ce que je .......
主語 je の時の疑問文は倒置形ではなくて、ほとんどこの形を使います (特に第1群規則動詞)
○ 疑問詞 où (どこ)、 quand (いつ)、 pourquoi (なぜ)、 comment (どのように) を使って質問するときは、疑問詞の後に倒置形疑問文を続けるか、会話のくだけた言い方として、疑問詞をしっぽにつけてイントネーションをあげる方法もあります
Où êtes-vous ?
Vous êtes où ?
☆ ☆
規則動詞の現在人称変化
語尾 –er で終わる動詞 (第1群)
Je –e
Tu –es
Il ( Elle ) –e
Nous –ons
Vous –ez
Ils –ent
発音上は je、tu、il (elle)、ils のすべてで同じとなります
Ils –ent は慣れるまで要注意
今まで出てきた動詞としては
aimer、 donner、 oublier、parler、quitter などがありました (フランス語の文法では第1群と分類されているもので、大部分の動詞がこのグループに入ります)
あまり最初からあれこれ注意、但し書きが多いと、それにエネルギーを取られて、「木を見て森を見ない」人になってしまうので
J’aime とか a-t-il とか Est-ce qu’il とか、これらは同じ発想のもとにあることをつかみましょう (隣り合わせの母音を一つ省略してくっつけたり、間に緩衝材の t を入れて発音しやすくしている)
大きなルールのなかにくくられるものに細かに足元をすくわれ続けないことが大切です
前にも書きましたが、
commencer とか manger とかの人称変化もわざわざ別扱いしないでこの大きな枠組みのなかに収めてしまいましょう
幹母音(アクセントが置かれる母音)の位置が変わるもの (ただフランス語では単語そのものにはアクセントはないものとされています)
acheter ( je、 tu、 il、 ils で é となり、nous、 vous では e )
→ j’achéte 「ジャシェット」、nous achetons 「ヌザシュトン」
appeler ( je、 tu、 il、 ils では ll となり、nous、vous では l )
j’appelle 「ジャペル」、nous appelons 「ヌザプロン」
ほかにもこれに類するパターン ( j’espère 「ジェスペール」、nous espérons 「ヌゼスペロン」 ) がありますが、これらは第1群規則動詞の仲間としてまとめましょう
☆
語尾 –ir で終わる動詞 (第2群)
Je –is
Tu –is
Il (Elle) –it
Nous –issons
Vous –issez
Ils –issent
発音としては、単数ではみな同じとなりますが、複数の方が要注意です →「イッス」のあとに最初のグループ(第1群)の語尾
綴りが単数の –is から –iss に変えて語尾をつけますが、これも発音上の統一性を保つためにすぎません
Nous finisons とすると、発音が「フィニゾン」となって別の単語のように聞こえてしまうからです
このグループに入る動詞は他に
choisir、 grandir、 maigrir、などがあります
☆ ☆ ☆
辞書の巻末にある「動詞の活用表」、それぞれの動詞に番号がついていますが、これは辞書によって異なります
頭を整理しやすく、それぞれの辞書の編者が工夫してグループ分けして、通し番号をつけているからです
ouvrir (辞書によって番号は違いますが、) から先が第3群と呼ばれる動詞です
ここにも、ouvrir、offrir など語尾が第1群と同じものが入っています
まとめてしまいましょう
j’ouvre 「ジュヴル」、nous ouvrons 「ヌズヴロン」
☆
辞書の巻末の活用表のここから先は、今までとはまったく異なる人称語尾のパターンをとります
大きく分けると、単数で
① je –s、 tu –s、 il –t
② je –s、 tu –s、 il –
③ je –x、 tu –x、 il –t
この3つのどれかのパターンをとり、複数では語尾そのものは第1群、第2群、第3群みな同じです
nous –ons、 vous –ez、 ils –ent
本日冒頭に、必須中の必須動詞として覚えたうち、faire、devoir、pouvoir、vouloir はそれぞれ faire、devoir は①、pouvoir、vouloir は③のパターンだと分かります
②のパターンの代表格は prendre でしょう
je prends、 tu prends、 il prend、 nous prenons、 vous prenez、 ils prennent
ils prennent のときは発音が 「プレン」となるので要注意です
このほかにあらかじめ覚えてしまっておいたほうがいい不規則性の高い動詞は、以下の8つです
boire 「飲む」
je bois、 tu bois、 il boit、 nous buvons、 vous buvez、 ils boivent
connaître 「識っている」
je connais、tu connais、il connaît、nous connaissons、vous connaissez、ils connaissent
croire 「信じる」
je crois、tu crois、il croit、nous croyons、vous croyez、ils croient
dire 「言う」
je dis、 tu dis、 il dit、 nous disons、 vous dites、 ils disent
mettre 「置く」
je mets、 tu mets、 il met、 nous mettons、 vous mettez、 ils mettent
savoir 「知っている」
je sais、 tu sais、 il sait、 nous savons、 vous savez、 ils savent
venir 「来る」
je viens、 tu viens、 il vient、 nous venons、 vous venez、 ils viennent
(注) ils viennent の発音は「イル・ヴィエンヌ」
voir 「見る」
je vois、 tu vois、 il voit、 nous voyons、 vous voyez、 ils voient
これらは、パターンの特徴をつかんでおけば、ほかの不規則動詞が出てきたときに類推でき役に立ちます。あとは実際の文章で出てきたときに覚えていく、ということでいいと思います
動詞の現在人称変化
もちろんフランス語の動詞にも、規則的な変化をするものと、不規則な変化をするものとがあります
先ずは必須中の必須の重要な動詞、これについてしっかりと頭を整理しておきましょう
être 「~である」、 avoir 「~を持っている」、aller 「行く」、faire 「する」、非人称動詞 falloir 「~しなければならない」、 devoir 「~しなければならない」、pouvoir 「~できる」、vouloir 「~したい」
je suis 、tu es、 il ( elle 以下略 ) est、nous sommes、vous êtes、ils sont
j’ai、tu as、il a、nous avons、vous avez、ils ont
je vais、 tu vas、 il va、 nous allons、 vous allez、 ils vont
je fais、 tu fais、 il fait、 nous faisons、 vous faites、 ils font
(注) nous faisons の発音は 「ヌ・フゾン」
il faut ( 非人称動詞なのでほかの人称変化はない )
je dois、 tu dois、 il doit、 nous devons、 vous devez、 ils doivent
(注) ils doivent の発音は「イル・ドゥアーヴ」
je peux、 tu peux、 il peut、 nous pouvons、 vous pouvez、 ils peuvent
(注) ils peuvent の発音は「イル・ペーヴ」
(注) je peux には je puis という別形があり、疑問文では puis-je を使う
je veux、 tu veux、 il veut、 nous voulons、 vous voulez、 ils veulent
(注) ils veulent の発音は「イル・ヴェール」
教科書に出てくる順に、ばらばらに覚えていくのと、こうしてまとめて眺めてみるのと全然違うでしょ ?
なんとなく存在する法則性らしきものが感じ取れれば、しっかり記憶でき、間違えることはないと思います
蛇足の注意をしておくと、人称代名詞の主語と直後の定動詞は必ず音をくっつけたり、母音を省略して綴りをまとめ、一つとして発音します
nous allons は「ヌ・ザロン」 ( s 復活、「リエゾン」 )
il est は「イ・レ」 ( 一つの単語のように発音される、「アンシェヌマン」 )
je +ai は j’ai 「ジェ」 ( 母音が省略されて二つの単語が一つになる 「エリジォン」 )
また tu と il ( elle ) の定動詞は、形は異なりますが、しっぽが黙字なので、発音は同じです。 これはさらに続く言葉が母音で始まるものである時には、字として音を復活させ区別が生じますから、例文の発音をしっかり聞いて、記憶していくことが大切です
I l est à la maison. 「イレタ・ラ・メゾン」 彼は家にいる
親称の tu には複数形はありません、複数になると vous です、vous は敬称の単数形、複数形、親称の複数形で使います
☆
on って何だ !!
これは英語の they、ドイツ語では man にあたり、特定の主語に代わって、「人々、みんなは」という意味合いで使われるものですが、大切なことは、on は形式上の主語で、訳す必要はないということです
On parle français en France. フランスでは ( 人々は ) フランス語を話す
They speak English in the United States. アメリカでは英語が話される
Man spricht Deutsch in Österreich. オーストリアはドイツ語だ
それとは別に、nous は主として書き言葉で使われるのに対して、話し言葉では on にとって代わることが多いことには十分注意しておく必要があります ( je にとって代わることもあります )
On y va? 行きましょうか
On peut téléphoner ? 電話かけていいですか
☆
疑問文
○ そのまま文章のしっぽを上げる
Vous êtes Japonaise ?

○ 主語と動詞をひっくり返す
Êtes-vous Japonaise ?
ただし、名詞が主語のときには、先ず主語の名詞を出し、さらに次の形を続けます
Vos parents sont-ils toujours en vacances ? ご両親はまだバカンスですか ?
主語により
est-il、est-elle、sont-ils、a-t-il、a-t-elle、ont-ils、va-t-il、va-t-elle、vont-ils.... などとなります
母音が隣り合わせの時には間に t を入れて発音しやすくします
○ Est-ce que のあとに続ける
Est-ce que vous êtes Française ?
Est-ce que vos parents sont-ils toujours en vacances ?
Est-ce qu’ils sont toujours en vacances ?
Est-ce que je .......
主語 je の時の疑問文は倒置形ではなくて、ほとんどこの形を使います (特に第1群規則動詞)
○ 疑問詞 où (どこ)、 quand (いつ)、 pourquoi (なぜ)、 comment (どのように) を使って質問するときは、疑問詞の後に倒置形疑問文を続けるか、会話のくだけた言い方として、疑問詞をしっぽにつけてイントネーションをあげる方法もあります
Où êtes-vous ?
Vous êtes où ?

☆ ☆
規則動詞の現在人称変化
語尾 –er で終わる動詞 (第1群)
Je –e
Tu –es
Il ( Elle ) –e
Nous –ons
Vous –ez
Ils –ent
発音上は je、tu、il (elle)、ils のすべてで同じとなります
Ils –ent は慣れるまで要注意
今まで出てきた動詞としては
aimer、 donner、 oublier、parler、quitter などがありました (フランス語の文法では第1群と分類されているもので、大部分の動詞がこのグループに入ります)
あまり最初からあれこれ注意、但し書きが多いと、それにエネルギーを取られて、「木を見て森を見ない」人になってしまうので
J’aime とか a-t-il とか Est-ce qu’il とか、これらは同じ発想のもとにあることをつかみましょう (隣り合わせの母音を一つ省略してくっつけたり、間に緩衝材の t を入れて発音しやすくしている)
大きなルールのなかにくくられるものに細かに足元をすくわれ続けないことが大切です
前にも書きましたが、
commencer とか manger とかの人称変化もわざわざ別扱いしないでこの大きな枠組みのなかに収めてしまいましょう
幹母音(アクセントが置かれる母音)の位置が変わるもの (ただフランス語では単語そのものにはアクセントはないものとされています)
acheter ( je、 tu、 il、 ils で é となり、nous、 vous では e )
→ j’achéte 「ジャシェット」、nous achetons 「ヌザシュトン」
appeler ( je、 tu、 il、 ils では ll となり、nous、vous では l )
j’appelle 「ジャペル」、nous appelons 「ヌザプロン」
ほかにもこれに類するパターン ( j’espère 「ジェスペール」、nous espérons 「ヌゼスペロン」 ) がありますが、これらは第1群規則動詞の仲間としてまとめましょう
☆
語尾 –ir で終わる動詞 (第2群)
Je –is
Tu –is
Il (Elle) –it
Nous –issons
Vous –issez
Ils –issent
発音としては、単数ではみな同じとなりますが、複数の方が要注意です →「イッス」のあとに最初のグループ(第1群)の語尾
綴りが単数の –is から –iss に変えて語尾をつけますが、これも発音上の統一性を保つためにすぎません
Nous finisons とすると、発音が「フィニゾン」となって別の単語のように聞こえてしまうからです
このグループに入る動詞は他に
choisir、 grandir、 maigrir、などがあります
☆ ☆ ☆
辞書の巻末にある「動詞の活用表」、それぞれの動詞に番号がついていますが、これは辞書によって異なります
頭を整理しやすく、それぞれの辞書の編者が工夫してグループ分けして、通し番号をつけているからです
ouvrir (辞書によって番号は違いますが、) から先が第3群と呼ばれる動詞です
ここにも、ouvrir、offrir など語尾が第1群と同じものが入っています
まとめてしまいましょう
j’ouvre 「ジュヴル」、nous ouvrons 「ヌズヴロン」
☆
辞書の巻末の活用表のここから先は、今までとはまったく異なる人称語尾のパターンをとります
大きく分けると、単数で
① je –s、 tu –s、 il –t
② je –s、 tu –s、 il –
③ je –x、 tu –x、 il –t
この3つのどれかのパターンをとり、複数では語尾そのものは第1群、第2群、第3群みな同じです
nous –ons、 vous –ez、 ils –ent
本日冒頭に、必須中の必須動詞として覚えたうち、faire、devoir、pouvoir、vouloir はそれぞれ faire、devoir は①、pouvoir、vouloir は③のパターンだと分かります
②のパターンの代表格は prendre でしょう
je prends、 tu prends、 il prend、 nous prenons、 vous prenez、 ils prennent
ils prennent のときは発音が 「プレン」となるので要注意です
このほかにあらかじめ覚えてしまっておいたほうがいい不規則性の高い動詞は、以下の8つです
boire 「飲む」
je bois、 tu bois、 il boit、 nous buvons、 vous buvez、 ils boivent
connaître 「識っている」
je connais、tu connais、il connaît、nous connaissons、vous connaissez、ils connaissent
croire 「信じる」
je crois、tu crois、il croit、nous croyons、vous croyez、ils croient
dire 「言う」
je dis、 tu dis、 il dit、 nous disons、 vous dites、 ils disent
mettre 「置く」
je mets、 tu mets、 il met、 nous mettons、 vous mettez、 ils mettent
savoir 「知っている」
je sais、 tu sais、 il sait、 nous savons、 vous savez、 ils savent
venir 「来る」
je viens、 tu viens、 il vient、 nous venons、 vous venez、 ils viennent
(注) ils viennent の発音は「イル・ヴィエンヌ」
voir 「見る」
je vois、 tu vois、 il voit、 nous voyons、 vous voyez、 ils voient
これらは、パターンの特徴をつかんでおけば、ほかの不規則動詞が出てきたときに類推でき役に立ちます。あとは実際の文章で出てきたときに覚えていく、ということでいいと思います
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