元細胞生物研究者の日記

某病院に勤務する医師です。以前は細胞やマウスを相手に仕事をしていましたが、現在は医療に携わっています。

ウエスタンの失敗

2005-07-16 | Weblog
5日ほど、手塩にかけて、さらにカルシウムなんかもいっぱい与えて、育てた細胞をウエスタンブロットに使用。
バンドがありません。がっくり。

この一週間はなんだったんだ。時間を返せ。
などというと、細胞からお前のせいだろ、といわれそうな気がする。
今週末も気持ちよく過ごせないで来週に突入の模様。

注)ウエスタンブロットとは蛋白質が細胞や組織のなかにどのくらいあるか測る実験です。

椰子の実

2005-07-08 | Weblog
島崎藤村の「椰子の実」を音楽の授業で習ったのは、多分、中学生の頃だと思う。
音楽の先生は、この歌の意味するところをいろいろ教えてくれたのだと思う。
でも、全く授業は聞いていなかった。
中学生の頃は記憶力がいいから、歌の意味は全然理解しないまま歌詞は覚えていた。

昨日、某所より日本の名曲CDを購入。
「椰子の実」を聴きました。
著作権は消失していると思うので歌詞を引用します。

1 名も知らぬ 遠き島より
  流れ寄る 椰子の実一つ
  故郷の岸を 離れて
  汝はそも 波に幾月
2 旧の木は 生いや茂れる
  枝はなお 影をやなせる
  われもまた 渚を枕
  孤身の 浮寝の旅ぞ
3 実をとりて 胸にあつれば
  新なり 流離の憂い
  海の日の 沈むを見れば
  激り落つ 異郷の涙

  思いやる 八重の汐々
  いずれの日にか 国に帰らん

今の拙者そのままだ。
目標や展望があるわけでもなく、外国に住み、ねずみさんと細胞の世話をして過ごしている。
「浮寝の旅ぞ」って、このこと?
さらに、「実をとりて 胸にあつれば 新なり 流離の憂い」とありますが、
「(失敗したウエスタンの)フィルムをとりて 胸にあつれば 新なり 流離の憂い」とすると、
今日の拙者の気持ちそのものです。
泣けます。

パソコン

2005-07-05 | Weblog
拙者がパソコンに初めて触れたのは中学生の頃だ。
PC-6001というNECのパソコンを親に買ってもらった。
CPUは8ビット、RAMが16MBだったような気がする。もちろん、ハードディスクなどは付いていない。カセットテープにデータは保存していました。

高校、大学と全くパソコンには興味が無く、次のコンピュータを買ったのは就職してから。
仕事で使うかも知れないと思って、買ったのが、Macintosh PowerBook520だった。画面は白黒、メモリーは
確か拡張して48MB、ハードディスク240MBのような気がした。
なんか、いまのパソコンの性能を考えると嘘みたいなスペックだ。でも、ワープロソフトや年賀状印刷ソフトなんかがちゃんと動いたんだよね。さすがにフォトショップは辛かったけど。

今使っているのはiBookの古い奴。カラフルなiBookが白い奴になって、すぐのもの。これは研究室の独身、新しもの好き、コンピューターマニアのMさんより中古で購入。ハードディスク10Gで、もう顕微鏡写真は入りません。CDをiTunesに入れようとしてもそんな場所、ありません。だから、iPod買いたいけど、買っても使えません。

もうパソコン歴は10年以上、なのに、未だに初心者です。はっきり言って、拙者にとってコンピュータは完全にブラックボックス。なにかトラブルとお手上げです。だいたい、雑誌読んでもわからないキーワードばかりで理解不能。時々、勉強しちゃおうかな、なんて、本を買ってきても、途中で投げ出してばかりだ。

このまま、永遠の初心者で終わるのだろうか?
永遠の処女は価値があるかも知れないが、永遠の初心者はちょっと困るね。
でも、永遠の実験初心者で終わらないようにすることが先決のような気がします。