元細胞生物研究者の日記

某病院に勤務する医師です。以前は細胞やマウスを相手に仕事をしていましたが、現在は医療に携わっています。

カフェテリアで

2005-04-30 | Weblog
アメリカと日本で生活習慣というか考え方違うと思うとき、
それがカフェテリアで会計を待っているとき。

昼飯時など、10人くらい客がレジの前で列を作っている。
混んでいるから、早く客をさばいていこうという心意気は
感じられない。
でも、今回話題にするのは、このとのじゃなくて、客の方。

並んでいるのに、すなわち、まだ金を払っていないのに、コーラの蓋
をあけて、飲み始めている奴とか、ポテトチップの袋を開けて
食べている奴。
こういう方々がとても気になる。
別に拙者の人生に影響するわけではないが、
お前ら、金払うまで待てねえのか?とつっこみをいれたくなる。

さらに、もっと気になるのは、サラダバーでとってきたサラダを
食べている奴。
サラダは量り売りなので、皿に盛りつけた分だけお金を払う方式。
だから、途中で食べちまったら、実際に払う金額より
多く食べてることになるだろ。いいのかよ、それって。

でも、客も店員も全然気にしておりません。

2005-04-28 | Weblog
拙者が生息しているのはアメリカの某所で、雨がとても少ないところである。
3月以降は殆ど雨が降らないはず。が、なぜだか、今日も雨。
初めて来たときは、本当に雨が少なく、びっくりしたのに、
年々雨の日が多くなるような気がする。
これも、地球温暖化の影響か?

なんだか、今日は天気のせいであまりやる気がでないので、
ブログの模様替えでもするか。

柳田先生の予言

2005-04-26 | Weblog
関西で大きな電車事故が起きたようだ。
50人の方が亡くなったそうである。
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
また、負傷された方々の一日に早いご回復を願っております。

朝、テレビのスイッチを入れ、画面にこの事故の様子が映し出された時、
まっさきに思い出したのは柳田教授のブログだった。
以前、ブログで柳田教授は最近JR西日本のダイアが乱れることがよくあり、
そのような時にも対応がまずく、いつか事故が起こるのではないかと
心配しておられた。

私はそのコメントを読んだとき、大きな事故がおこるなんて、
あり得ない、柳田先生も心配性だな、と思っただけだった。

偉大な科学者は誰でも見ている現象から、重要な情報を導き出すものだ。
「発見は誰もが観ることを観て、誰もが考えないことを考える、ことによって成し遂げられる」
まったくその通りだ。



競争に負けた場合

2005-04-20 | Weblog
研究室の同僚KLが、自分の研究と同じものが論文に載っているのを見つけた。
かなりがっくりしていた。ボスも思わず無口に。

こういう、状況というのはそんなに珍しいことではないと思う。
拙者自身も同じ目にあったことがある。

「科学に二度目の発見はない。」、という人がいる。
たしかに、初めて新しい事実を見つけたということは重要だ。
初めての発見者が称えられるのは当然だと思う。

でも、同じ仮説をたて、似たような実験を全く知らずにやっていて、
同じ結果にたどりついたとしても、それはそれで意義があると思う。

科学者は新しい事実を発見するのが仕事だが、新しい事実にさらに
肉付けして、それを確固としたものにすることも同じくらい重要だと思う。
競争に勝つためだけを目的として、誤った結果を論文として世に出すよりは
たとえ遅れてでもさえ、正しい結果を導き出した方が科学者として立派だと思う。

Rasをめぐるワインバーグとウィグラーの対決は拙者自身としてはウィグラーの方が
立派だと思うけどな。
なんて、仕事が遅い今の自分に対する言い訳だったりして。


お礼

2005-04-18 | Weblog
このブログをはじめて、ほぼ1年になりました。
少しでもこのブログを読んで頂いた方は分かると思いますが、
基本的には愚痴しか書いておらず、全然役立つ情報などは
載っていません。

にも、かかわらず、1日で少ないときでも30回、多いときは100回程度の
アクセスがあります。
読んで頂いた方々、どうもありがとうございます。

仕事や私生活で嫌なことがあったとき、家族や友達に話を聞いてもらうと
少し気持ちが楽になることは誰でも経験しているともいます。
私もこのブログで同じことをやっています。
仕事で上手くいかないこと、失敗したことを書くことで、
気持ちが楽になることがしばしばありました。

本当はこんな事柄は読んでもらえなくても仕方がないのですが、
星の数ほどあるブログの中からわざわざ私のブログにアクセス
していただけるのは、本当に嬉しいことです。

これらかももう少しブログを続けます。
暇なときにアクセスしていただければと思います。

プロフィールを少し書いておきます。
年齢 30代半ば
仕事 米国の某大学のポスドク(博士課程後研究員)
専門 癌の研究
職歴 医学部卒業後3年間臨床医として働く
   その後大学院で研究を始め、2002年より現職


04/15/2005(金)

2005-04-16 | Weblog
今日は拙者の尊敬している研究者ドイツから来てセミナーをする
というので、夕方セミナー室に出かける。

仕事は今や常套手段となった組織、器官特異的遺伝子欠損マウスを
使ったもの。

対象とする臓器が拙者の興味と離れているのと、話し方が小さい声で、さらに
ぼそぼそとしゃべるので、寝ないようにするのが大変だった。

いや、嘘です。やっぱり寝ちゃいました。
済みません。前から2列目に座ったのに。

研究室が好き

2005-04-14 | Weblog
相変わらず、進まない研究プロジェクトに嫌気がさす午後のひととき。
外を見れば青い空と白い雲が広がり、拙者の心のなかとのコントラストが素晴らしい。

研究生活をやめちゃおうと思うが、ひっかかるものがある。
別にこれまで大したことをやってきた訳ではないし、
このまま一生研究者として生きていく自信もない。
でも、何故だ?研究に未練はないはずなのに。

研究室が好きなんだ。
顕微鏡や培養室でシャーレに生えている細胞や
実験台に乗っかっているピペットマンなんかが好きなんだ。

ちょっと変かな?
と、おもいつつ、午後の実験を開始することにする。


せんべい

2005-04-09 | Weblog
一時帰国ネタを続き。

お土産にせんべいを買ってきた。
拙者の在籍しているラボは16人ほどいるが、内訳は
アジア系8人、ヨーロッパ系白人4人、アメリカ人4人。

基本的にせんべいは評判がいい。
4袋ほど、買ってきたが、一日で全てなくなった。
醤油のこげた匂いは万国共通、皆好きなようだ。

お土産に困ったら、せんべいも一考の価値あり、と思います。

逆走

2005-04-08 | Weblog
先日まで日本へ一時帰国をしていました。
拙者の一時帰国先は関東近県の田舎町なので、移動には車が必須です。

慣れた場所を運転するには全く問題ないのですが、
新しくできた道を運転するときには、計3回ほど逆走(右側通行)をしました。
危なかった。

でも、一番怖い思いをしたのは、逆走ではなく(おいおい、怖いだろ)子供の
自転車でした。いきなり飛び出したり、転びそうだったり、ひやひやしながら
運転しました。

アメリカの子供だって決して自転車の運転は上手ではないのですが、やはり道が
広いので、すぐに事故につながりそうな感じはしません。