元細胞生物研究者の日記

某病院に勤務する医師です。以前は細胞やマウスを相手に仕事をしていましたが、現在は医療に携わっています。

ミーティングの発表

2004-09-30 | Weblog
今日は久々のミーティングの発表。
研究室のメンバーは12人、毎週一人ずつ担当するので3ヶ月に一回の計算。
でも、夏休みやボスの学会出張なんかでつぶれることがあるから、4ヶ月に一回。
前にも書いたけど、ここはアメリカ。だから、もちろん発表は英語。
もう、アメリカに来て2年になるんですが、未だに英会話に困っています。
しょうがないので、パワーポイントのファイルに沢山文章を載せておく。
拙者の話を聞かなくても、画面を見ていれば理解できるようにしておく。

でも、困るのがディスカッションです。
もう、何か質問されると大変。
単語の羅列で答えるので、質問した人も時々後悔しているようです。
「聞くんじゃなかった。余計混乱しましたわ。」
って、時々顔に書いてある。

まあ、とりあえず、今回も終了しました。
いつも感じるのはアメリカ人のプレゼンテーションの上手さです。
大学院生なんか、もう10年くらい、これ研究してます、みたいにしゃべっている。
さすが。この辺は日本の教育も見習った方が良いのでは。

実験は単純作業

2004-09-11 | Weblog
最近はまた、ネズミの遺伝子チェックばっかりやっている。
データを出すにはこの作業が必要なんだけど、たくさんあると面倒くさくなります。

某R研のI教授によれば、
実験は単純作業で、エキサイティングなデータをめざして、単純作業を計画的に
遂行することが研究者への第一歩だそうです。
全面同意。

しかし、言うは安し、行うは難し、ですなあ。

疲れ気味で、愚痴ばっか。

あなたは神を信じますか

2004-09-03 | Weblog
あなたは神を信じますか?と聞かれたら、
「信じる。」と答えるだろう。

拙者がいう「神」とは、運を配分する神だ。
立派な研究をするには必要なものがあって、
運、鈍、根だそうです。
根とは根気のこと、失敗してもめげないで、根気よく
研究を続けるということです。
鈍とは、頭が良すぎると現在の研究の先が見えすぎで、
つまらないと思ってしまったり、続けていても上手くいかない、
などと考えてしまい、大きな発見ができなくなる、ということらしです。
運とは、良い指導者、良いテーマに出会える運らしいです。

鈍、根ももって生まれた能力だけど、努力次第で少しは変えられる。
でも、運はどうにもならないですよね。
今まで在籍した研究室でどう見ても”運”の欠如により仕事が上手くいかなかった研究者がいた。
また、その逆のケースも見た。

拙者も死ぬほど努力はしていないけど、アトピーが悪くなるくらいは努力しているから、
ちょっとくらい運を配分してほしいものだ。
神様、よろしくお願いします。