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年賀状「ドラゴンレール大船渡線」をイメージして(震災津波被災前の「大船渡湾」の画像を再現する)

2024-01-01 00:41:43 | 写真
辰年(2024年・令和6年)の年賀状写真です。
「ドラゴンレール大船渡線」をイメージしたものです。
背景の「大船渡湾」の光景は「昭和58年12月」に撮影したものです。
今回もリバーサルフィルム(EPR)をデジタル化しての再現です。

「大船渡線」は岩手県南部の一ノ関から東へ直進して気仙沼へ至り、「大船渡湾」沿いに北上して大船渡・盛(さかり)へ至る計画でした。
大正9年に建設が開始されたものの、建設途中の選挙で「政友会」が勝利すると北へとルートを変えます。
さらに建設途中の選挙で「憲政会」が選挙で勝利すると、今度は逆に南へとルートを変えます。
このように鉄道の建設計画を自分の選挙区に有利に変更することは「我田引水」をもじって「我田引鉄」とよばれました。
「大船渡線」は典型的な「我田引鉄」の政治路線です。

昭和9年に北へ南へ「竜が舞うようなルート」で完成した「大船渡線」は、JR化後に「ドラゴンレール大船渡線」とよばれることになります。
しかし「大船渡湾」に面した気仙沼から大船渡・盛の区間は2011年に発生した震災津波で大きく損壊し復旧は困難とされました。
このため「大船渡湾」に面した被災区間はBRT(バス高速輸送)化されることになります。
このため現在は「大船渡湾」を望む鉄道風景は見られません。

(1)この写真は震災前の「昭和58年12月」に撮影した「大船渡湾」を背景に、キハ110型ディーゼルカーの模型(1/80・16.5mm:所謂HOゲージ)を配置して撮影したものです。
ジオラマの背景を次の(2)の「大船渡湾」としたものです。


(2)(1)の背景となった「大船渡湾」の画像です。
「昭和58年12月」に東北地方のローカル線を撮影にでかけました。
その際に「大船渡線」も撮影対象でした。
以下はローカル線の撮影の合間に撮影したものです。


(3)「大船渡線」の下船渡駅と細浦駅間で撮影したローカル線の列車です。
「快速むろね号」盛発一ノ関行きと思われます。
最後部の赤い(首都圏色)車両は郵便荷物車です。
前3両は当時のディーゼル急行では標準的なキハ28・58です。
右手には「大船渡湾」が広がります。
震災津波被災前の「大船渡線」の列車の画像は、恐縮ですが他ブログ(blog excite)で順次公開する予定です。


(4)撮影場所を移動しての撮影です。
(3)の撮影後に南下し「大船渡温泉」南側、「細浦漁港」北側の「船川原川」河口付近です。
現在は三陸自動車道路の「船河原PA」直近の海岸です。(PA名は「船河原」で河川名は「船川原」川です。)


(5)「船川原川」河口の海岸です。
「細浦漁港」の南側には観光名所の「碁石海岸」があります。
「船川原川」河口の海岸の風景も「碁石海岸」に劣りません。


(6)養殖筏を管理すると思われる小型漁船です。
小型漁船を繋留する杭も素朴です。


(7)右下に小型漁船を陸揚げする橇列がみられます。
陸揚げした小型漁船は左下のように繋留されていました。
リアス式海岸の「大船渡湾」は波が静かで潮汐の干満だけだったようです。
遠くに「大船渡湾」の養殖筏の浮きがみられます。


(8)昭和58年時点では多くの小型漁船がみられました。
多くがFRP船と思われます。
FRP船は軽量安全ですが廃棄が困難です。


(9)さらに「細浦漁港」方向へ南下します。
「船川原川」河口から100m南下すると断崖が迫ります。
道路は断崖の上を通ります。
リアス式海岸特有の地形です。
この位置から左下に「大船渡線」がみえます。
貨物列車を牽引するディーゼル機関車が一両(単機)でやってきました。
画像右手の建物は「大船渡温泉」です。
現在の「大船渡・碁石海岸インターチェンジ」は、この写真の「大船渡温泉」の北側ですが、「碁石海岸」はこの位置から4kmほど南にあります。
ここからローカル線の撮影に戻ります。
この前後の鉄道写真も、恐縮ですが他ブログ(blog excite)で順次公開する予定です


(10)夕刻の「大船渡湾」です。
遙か遠くに「大船渡港湾口防波堤」が確認できます。
この「防波堤」は2011年3月11日の東日本大震災で発生した津波で倒壊しました。
(撮影から27年3月後に大津波が押し寄せることは想像できませんでした。)
震災で発生した「津波」の「遡上高」は「大船渡市綾里湾」で「40.1m」とされ我が国の「津波遡上高」では観測史上最大とされています。
最大水深38m、総延長500mをこえる「大水深防波堤」の「大船渡港湾口防波堤」は2017年に復旧完成しました。

以上「昭和58年12月」に撮影した「大船渡湾」の光景です。

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