株式会社 電通ハウジング

社内のイベント、町の情報、個人的な趣味の話など、語ります。
曜日で担当がかわります(*^_^*)

2月26日です。

2014年02月26日 | bu-kunのブログ
昨日
こんな記事が出ていた
2・26事件:憲兵幹部「機密日誌」に戒厳司令部との攻防

と、いうことで
二・二六事件を扱った本の紹介ですw

先日まで読んでいたのが

機関銃下の首相官邸
迫水久常

蹶起軍側からみた本が多い中、
この本は、岡田首相の秘書官だった迫水氏によるノンフィクションであるため、
政府側から見た二・二六事件であり
その事件により加速する軍主導の政治、そして太平洋戦争勃発、敗戦までがかかれています。

ただ、この本は
岡田首相の自宅が襲撃されたときに
どのようにして、岡田首相が助け出されたのかという話が
迫水氏、および岡田首相の証言によりかたられていて
読み応えのある場面でした。



二・二六事件とその時代―昭和期日本の構造 
筒井 清忠

思想と史実から二二六事件を考えるとうのがこの本の特徴。

まずは、
日本のファシズムについての説明があり、
このファシズム運動により、
隊付青年将校vs幕僚将校
の図式が出来上がってきて五・一五へ

さらに、
昭和の軍事エリートの章では
エリート養成システムと
長州閥、九州閥などの派閥間の対立の説明があり、
皇道派と統制派という大きなくくりができあがっていく。


二・二六事件
平塚 柾緒

この本は、今まで読んだ中で一番わかりやすい。

資料や写真、証言などがふんだんに使われていて
時系列で説明されている。

事件発生から、事件の様相、そして裁判について
蹶起の将校たちは、自分なりの理想とかを持って事を起こしているわけだが、
その部下たちは、上官の命令として動いている。
その部下たちの疑問の声が心に響いた。
彼らは、上官の命令は天皇陛下の命令だと教えられてきた、
ところが、反逆者としてあつかわれ、
その後の戦争でも、激戦地へ送られ
他の兵たちと差別され続ける。
「命令と服従」の矛盾に苦しむ。


盗聴 二・二六事件
 中田 整一

NHK総合のドキュメンタリー「戒厳指令『交信ヲ傍受セヨ』」を制作するに至った過程と、
その放送による反響、著者によるその後の調査をまとめたノンフィクションである。

NHKのライブラリーから二十枚の録音盤を発見したことから始まる。
レコードが入っている箱には二・二六事件資料と書かれ、
レコードの中には「2/29北→安藤」と書かれた一枚がありそこから調査がはじまる。

二・二六事件の関係者たちの電話が傍受され、録音盤に録音されているという内容の番組を放映後、
”盗聴”をしていたのは自分であると名乗り出た人物がいた。
彼は、傍受を命令されたことにより人生を狂わされた一人だった。


鷺と雪 
北村 薫

花村家のお嬢様、英子とそのお抱え運転手、別宮(ベッキー)さんの謎解きシリーズである。

兄とともに本屋へ行った時に、
以前、一度だけ話を交わしたことのある陸軍少尉の若月とばったり出会う。
詩集の話になり、山村暮鳥の本を若月から送ってもらう約束をする。

数日後、本が送られてきて見ていると
冒頭の詩に目がとまる

囈語

竊盗金魚
強盗喇叭
恐喝胡弓
賭博ねこ
詐欺更紗
涜職天鷲絨
姦淫林檎
傷害雲雀
殺人ちゆりつぷ
堕胎陰影
騒擾ゆき





”騒擾ゆき”この言葉に何かを予感させる




その日は、雪で英子も体調が悪く休んでいた。
夢に例の『鷺』の場面が出てきて、面をはずすとそれは若月の顔であった。
そんな夢を見て目をさますと
その若月から本が送られてきた。
処分をしなくてはならないため、受け取ってほしいと手紙が添えられていた。

英子はお礼に何かを送りたいと考え、
ふと、時計店に電話をしてみることにした
ところが、その電話に出たのは陸軍少尉の若月であった。
短い言葉を交わして、電話を切った後
もういちど、時計店に電話をする。
今度は、時計店の店主が電話口にでる。
英子は、時計店と間違えてしまう番号を持った場所はどこかと聞いてみると、
店主は「番号が似ていると、よく言われますのは 首相官邸でございます」と答えた。

その日は、昭和十一年二月二十六日だった。


あと
ねじの回転―February moment  恩田 陸
邪神たちの2・26  田中 文雄
蒲生邸事件 宮部 みゆき

などですねww

毎年、一年に一冊は二・二六事件モノを読んでおります。



コメント
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