株式会社 電通ハウジング

社内のイベント、町の情報、個人的な趣味の話など、語ります。
曜日で担当がかわります(*^_^*)

江戸川乱歩

2008年02月18日 | bu-kunのブログ
ぶーくんが本を購入する際、重視することがある。

装丁が美しかったり、表紙さらには挿絵などが綺麗だったりすると
それだけで購入することがあるのだ。

閑話休題・・・・・・

その昔、ぶーくんが小学生だった頃、
学校の図書室で借りまくった本があった。
多分ポプラ社刊だと思うが、
モーリス・ルブランの怪盗ルパンシリーズと江戸川乱歩の少年探偵団シリーズである。
しかし、学校の図書館は全てを網羅しておらず、
足りない分は、町の図書館で借りで全巻を制覇した。
だから、江戸川乱歩は全て読んだ!!と、思っていた。

ある日、ふら~っと、本屋に行った。
基本的に、ハヤカワ文庫と創元推理文庫の全般的なファンである。
だから、文庫のコーナーは新刊をチェックしたあとは、
ハヤカワ、創元推理のコーナーをチェックする(あまりエリア的には広くないが・・・)
そこである一角に目が止まった。




なんと、背表紙で絵が完成していたのだ。
この時は、まだ7巻ほどであったがこのドラゴンボールの背表紙みたいなものにすっかり魅了され、
さて、これはなんだろう?と、思ってみると
江戸川乱歩全集であった。
とりあえず、第1巻の孤島の鬼と第2巻のD坂の殺人事件を購入してみた。

子供の頃に読んだ少年探偵団とは全く違った。
特に、第1巻である孤島の鬼には小林少年どころか明智小五郎も出てこない。
しかし、非常に面白い。
殺害方法も奇抜であるが、それ以上にこの本の核となる島の主の外科的処置の奇天烈さ
見世物小屋へ売るために、人体実験をほどこして商品とする、
そして、主人公と恋におちる少女には野性的な男の子をくっつけてシャム双生児を作り出していた。
それだけでも、すごいのだが、さらに同性愛というスパイスも効いて
驚きの連続であった。
面白すぎて、夜も寝ずに読みきってしまった。

後に知った事であるが、この孤島の鬼、
漫画にもなっていた。しかも、ぶーくんは昔読んでいた。

やはり、小学校生の高学年だった頃
”なかよし”を読んでいた。
そこで連載されたのが、
高階良子の”ドクターGの島”という漫画である。
主人公が女の子であったのでずっと気付かなかったのであるが、
原作は孤島の鬼であった。
ちなみに、ホラーやミステリが好きだったぶーくんは
高階良子が大好きであった。
なかよしには付録が付いてくるが、なんと漫画雑誌の付録として読みきりのコミックスが付いてくる事があった。
たしか、その付録であったと思うが鬼子母神の話がモチーフだったとおもうが、
赤い沼という漫画があった。悲しくてしかし恐い話であった(夜トイレにいけないくらい・・)

話が、脱線してしまったが、
そんなこんなで、すっかり乱歩にハマったぶーくんは
だいたい3日で2冊のペースで読みまくった。

しかし、一冊目の孤島の鬼を超える作品にはめぐり合えなかったのであった。
面白くないということではない、
孤島の鬼がおもしろすぎたのだ。

ちなみに、ひとでなしの恋とう作品がある、
結構、短い作品なのだがこれがいい!!
ちょっとファンタジーなそしてせつない話であった。

黄金仮面という作品があり、
別にすきでもきらいでもない作品だが、登場人物にアルセーヌルパンが登場する。
ルパン対明智小五郎である。(銭形警部ではない)
しかし、そのルパンの日本の恋人が富士子とうのだ。
おや?と、思ったのでした。

乱歩の作品は表現がかなりきわどかったりする、しかし、そこが
乱歩の作品を妖艶にしているのであろうから、
これからもなるべく原文どおりに出版してほしいものだ。
コメント
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