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OYAMA CROSSROAD BLUES

mimi-tab.社長の妄想迷走奔走日記

魅惑のアーチトップ

2018-03-10 00:12:55 | ギター
先日ふらりと楽器屋に入ったら普通ではなかなか出会えないなんとも美しいアーチトップと遭遇した。まずはダキスト( D'Aquist)。もちろんライセンスモノではなくJames D'Aquistさんが作った70年代の本物。横に並ぶは50年代のエピフォン(Epiphone Broadway)。ノンカッタウェイの18インチ。ギブソンに買収される前のオリジナルEpiphoneは実に美しい!!そしてギブソンのL-5 30's。ヘッドのフラワーポット・インレイも麗しいノンカッタウェイ。

まずは見た目にやられる。弾いてみてもびっくり!ゴツンガツンとしながらもその艶っぽいサウンドにすっかり魅了されました。

ダキストは一番新しいだけあってワイドレンジで良く鳴る印象。オールラウンドに使える、というのは語弊があるのでしょうけれどデザインも相まってとにかくモダンなサウンドです。音量もカッタウェイとは思えないくらい大きい。木製のテールピースやピックガードなど高い技術力が垣間見えます。木の部品が多いせいかサウンドもウッディな温かいトーンが含まれます。
   

エピフォンにはすっかり魅了されてしまいました。これぞアーチトップという腰の強い音でありながら楽器自体は鳴りまくっている。鳴りまくっているのですがダキストのようにワイドレンジではなくある程度狭まった中で下(低音)から上(高音)まで美味しいところだけしっかり音が飛び出してくる感じ。単弦にコクがあります。歯切れ良く刻めるのに音が太い!個人的にこれ大好き。連れて帰りたい笑。
   

ギブソンL-5は今までの2台とは趣が違いました。30年代のヴィンテージらしくトップが薄くて乾燥している鳴りです。とにかく全体が軽い。と言っても決して芯が細いと言うことはないのですが少しフラットトップに近い感触があります。いわゆる”味のあるサウンド”なのですがこれはどう表現したら良いだろう。枯れているのに芯には艶が残っている感じ。エピフォンやダキストに比べると一聴すると線が細く聴こえてしまうのですが録音したりするとしっかり聴こえてくる音。良いギターだなあ。
 

しかもこの3本、どれもばりばりミントな状態なのです。”でもさ、何に使うのこれ?”という意見もありますね。特にノンピックアップのエピフォンは作られた頃はビッグバンドの中で生音でザッ ザッ ザッと刻まれていたのでしょう。孤軍奮闘多勢に無勢。今のPAシステムの中においては扱いにくいだけとも言える18インチの巨大なボディ。でも音色といい見た目といい僕はこの大きなヴィンテージ・エピフォンに大いに惹かれてしまいました。

なかなか出会うことのないこの美しい3本のアーチトップ。可能であれば1本手元に置きたいところですが流石に敷居も高いです(特にダキスト)。自分では無理でも素敵なプレイヤーの手に渡り、ひょんな事でライブやレコーディングで出会って素晴らしいサウンド、そして美しいルックスで魅了してくれればなんとも素敵なことだろう。そんな再会を期待してやみません。身近な誰か、買って笑。

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