「NHK受信料訴訟」 最高裁判決は合憲としたが、、、

最高裁の判事15人中14人が、テレビの受信設備を設置した場合のＮＨＫとの契約締結義務は合憲とした。一人の裁判官は、良識のある反対意見を述べているが、他の14名はＮＨＫの存在を肯定した上で一般論的に国民のために放送しているとしている。

この中で注目すべきは「放送の不偏不党、真実及び自立を保証することによって、放送による表現の自由を確保することにより、放送を公共の福祉にかなうように規律し、その健全な発達を図ることを目的として制定」と放送の意義を述べていることである。これが一部壊されている現状はどうなのだろうか？ＮＨＫは、自民党の介入に対して毅然と立ち塞がったと言えるのだろうか？相当疑問である。今のＮＨＫは、不偏不党や真実・公共の福祉・健全な発達が歪められているのに、それになす術もなく後退したように思われて仕方がない。

判決のいう前提での合憲であるならば、今のＮＨＫでは違憲？と言えるのかも知れない。ましてや、高額の人件費を使った料金徴収や携帯のワンセグでも同じ受信料金を徴収するような、どこかの国みたいなとんでもない事をしていることまで合憲などとしたのではないことをＮＨＫは心しなければならない。

今後も今の政府関係者からＮＨＫにあれこれ注文が出るようだったら、この判決文を示してメディアがこぞって反旗を翻さなければならないメディアとしての義務がある。