先々週、図書館からリクエストの順番が来たとメールをもらい「永遠の0」と湊かなえの「白ゆき姫殺人事件」とその他2冊借りてきた。
娘たちがしょちゅう来るので、なかなか時間がなくて最近は本も読めない。
白ゆき姫・・のほうは、ブログとかツイッターの画面をだしていて、今までにない技法の書き方(表現)だと思ったけど、中身は何もなかった。
永遠の0は最後に読んだ。
返却日が迫っているのでで仕事の帰りに返そうと、前日から急いで読み始めた。
秋から春までは、店は閑古鳥が鳴く。
朝の作業を終えたらお客さんを待っているだけ。
暇で時間が過ぎない。だから本を読んだり数独をやる。
今日は続きを読んでいたが、しゃくりあげてしまった・・・
お客さんが一人見え、顔が上げられなかった。
終戦記念日に生まれた姉のこともあり、「お父さんがどんな人だったか知りたい」という主人公の母親の気持ちは手に取るように理解でき、余計に気持ちが入り込んだかもしれない。
衝撃的な真実に驚いたがああ良かったと思った。
随所に、人の誠を感じた。
最後の解説ページは児玉清氏だった。
その書き出しに
「心を現れるような感動的な出来事や素晴らしい人間と出逢いたいと、常に心の底から望んでいても、現実の世界、日常生活の中ではめったに出逢えるものではない。しかし、確実に出逢える場所がこの世にある。その場所とは、本の世界、つまり読書の世界だ。もっと場所を限定すれば、小説(フィクション)の世界と言っていい。
作者がそれぞれの思いや願いをこめて、さまざまなテーマで、人物や舞台や時代を設定して物語を紡ぎだす小説。そこには当然ながら、好むと好まざるとにかかわらず、作者の全人格が投影される。従って、常に読む者の心を清々しく洗うことのできる小説を書ける作家、素晴らしき感動をもたらす小説を書ける作家と言うのは自ずと限定されてくる。今回、紹介することになった作家、百田尚樹氏は、まさにその範疇に入る作家の一人で、デビュー作の『永遠の0』と出会えたときの喜びは筆舌に尽くし難い。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかし、戦争のことも、零戦ののことも知らない若者たちが読んでも素晴らしい感動が彼らの心を包むであろうことはまちがいないことをここで強調しておきたい。いや、むしろそういう若者たちにこそ、ぜひ本書を読んでもらいたいと痛切に思っている一人だ。作者の意図もそこにあったと思う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
映画化されるとか聞いた。
この本を読み始めて、2,3P目で、司法試験に情熱がなくなった青年の顔が浮かんだ。
「瑛太」
もうキャストは決まっているんだろうが、彼がぴったりの気がした。
エピローグもまた良かった。人間性の大切さを感じた。
敵味方と国は分かれても、こういうこともあるのだと。
今も、スミソニアン博物館に「桜花」と言う人間が操縦するロケット爆弾が天井からつるされているという。
そして、名札には・・・
「BAKAーBOMB」・・・バカ爆弾
進んで特攻隊に志願したと思っていたが、志願しなけければならないようにしむけ、いわば命令だったのだ。
たった68年前、この国にはかくもおろかな指導者たちにより虫けらのように失った命がこんなにあったんだ。
「戦犯」でなくしてなんだろうと思った。
せめてドイツが降伏した5月に降伏しておけばどれだけ犠牲者が違っただろう。
脳裏に、AKBなどの舞台でペンライトをもって踊る男たちの姿が浮かんだ・・・
今のこの国はいったい・・・・
そして今も変わらないことがある。
真実の情報は隠蔽される。
底辺の国民は虫けらのようなものだということ。
私より6歳も下の作者が一作目のこの本を書くのに、文献として30冊近くの本の題名が巻末に記載されている。
どれほど読み、調べ、精魂を傾けたことだろうか。
いま、新しい作家に出会えた喜びを感じている。
そしてもう本も増やさないと決めたけど、この本を買い子供たちに渡したいと思っている。
娘たちがしょちゅう来るので、なかなか時間がなくて最近は本も読めない。
白ゆき姫・・のほうは、ブログとかツイッターの画面をだしていて、今までにない技法の書き方(表現)だと思ったけど、中身は何もなかった。
永遠の0は最後に読んだ。
返却日が迫っているのでで仕事の帰りに返そうと、前日から急いで読み始めた。
秋から春までは、店は閑古鳥が鳴く。
朝の作業を終えたらお客さんを待っているだけ。
暇で時間が過ぎない。だから本を読んだり数独をやる。
今日は続きを読んでいたが、しゃくりあげてしまった・・・
お客さんが一人見え、顔が上げられなかった。
終戦記念日に生まれた姉のこともあり、「お父さんがどんな人だったか知りたい」という主人公の母親の気持ちは手に取るように理解でき、余計に気持ちが入り込んだかもしれない。
衝撃的な真実に驚いたがああ良かったと思った。
随所に、人の誠を感じた。
最後の解説ページは児玉清氏だった。
その書き出しに
「心を現れるような感動的な出来事や素晴らしい人間と出逢いたいと、常に心の底から望んでいても、現実の世界、日常生活の中ではめったに出逢えるものではない。しかし、確実に出逢える場所がこの世にある。その場所とは、本の世界、つまり読書の世界だ。もっと場所を限定すれば、小説(フィクション)の世界と言っていい。
作者がそれぞれの思いや願いをこめて、さまざまなテーマで、人物や舞台や時代を設定して物語を紡ぎだす小説。そこには当然ながら、好むと好まざるとにかかわらず、作者の全人格が投影される。従って、常に読む者の心を清々しく洗うことのできる小説を書ける作家、素晴らしき感動をもたらす小説を書ける作家と言うのは自ずと限定されてくる。今回、紹介することになった作家、百田尚樹氏は、まさにその範疇に入る作家の一人で、デビュー作の『永遠の0』と出会えたときの喜びは筆舌に尽くし難い。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかし、戦争のことも、零戦ののことも知らない若者たちが読んでも素晴らしい感動が彼らの心を包むであろうことはまちがいないことをここで強調しておきたい。いや、むしろそういう若者たちにこそ、ぜひ本書を読んでもらいたいと痛切に思っている一人だ。作者の意図もそこにあったと思う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
映画化されるとか聞いた。
この本を読み始めて、2,3P目で、司法試験に情熱がなくなった青年の顔が浮かんだ。
「瑛太」
もうキャストは決まっているんだろうが、彼がぴったりの気がした。
エピローグもまた良かった。人間性の大切さを感じた。
敵味方と国は分かれても、こういうこともあるのだと。
今も、スミソニアン博物館に「桜花」と言う人間が操縦するロケット爆弾が天井からつるされているという。
そして、名札には・・・
「BAKAーBOMB」・・・バカ爆弾
進んで特攻隊に志願したと思っていたが、志願しなけければならないようにしむけ、いわば命令だったのだ。
たった68年前、この国にはかくもおろかな指導者たちにより虫けらのように失った命がこんなにあったんだ。
「戦犯」でなくしてなんだろうと思った。
せめてドイツが降伏した5月に降伏しておけばどれだけ犠牲者が違っただろう。
脳裏に、AKBなどの舞台でペンライトをもって踊る男たちの姿が浮かんだ・・・
今のこの国はいったい・・・・
そして今も変わらないことがある。
真実の情報は隠蔽される。
底辺の国民は虫けらのようなものだということ。
私より6歳も下の作者が一作目のこの本を書くのに、文献として30冊近くの本の題名が巻末に記載されている。
どれほど読み、調べ、精魂を傾けたことだろうか。
いま、新しい作家に出会えた喜びを感じている。
そしてもう本も増やさないと決めたけど、この本を買い子供たちに渡したいと思っている。
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