ニコの冒険は宙へと続く。~第2場~

目指せ!観劇三昧!!!

1/21 『カサブランカ』新人公演@東宝・観劇記

2010-01-25 21:04:01 | 観劇
一本物ということで、要らない場面はバッサバッサと切られていった今回の新公。
1幕目の回想パリの場面がなくなっていたので、リックとイルザの恋愛模様は大幅にカットされていました。
初見の人も少ないだろうし、ストーリー的には大きな問題もないんでしょうけど、演じる側としては気持ちの持っていき方が難しそうですよね。

カチャとイッチー、二人きりしかいない銀橋で、カチャがセリフを忘れて真っ白になるという修羅場もありました。
客席からの助言を借りて、どうにかこうにか乗りきった姿はかっこ悪かったけれど、この経験はこれからの2人にとって大きな財産になるんでしょう。
もう二度としたくはないでしょうけどね。


そんなこんなで、 一人ずつ雑感。


☆凪七瑠海
常に力が入ってるなーという印象。
いつぞやの新公で、ちーちゃんがタニオカさんに言われたっていう“大物を演じるときこそ肩の力を抜け”(みたいな感じ)っていうのを思い出しました。
言葉ではなく、背中で語れ、と。
低い声を出すのも大変かもしれませんが、それこそ男役の宿命。もっとがんばれ。
というようなことを思ってたんですが。
1幕最後、銀橋を渡りながらの歌には鳥肌が立ちました。
“それでもここで勝負していくんだ”という心の叫びを聞いたような気がして。
バウもすごく楽しみになりました。


☆七海ひろき
純粋で真っ直ぐ、革命にも恋愛にも真正面からぶつかっていきそうな心優しきレジスタンス。
あまりにいい人っぽすぎて、銀橋で愛を確かめ合うラズロとイルザを見ていたら、こっちの方がメインの話じゃないかと錯覚してしまったくらいでした。
もうちょっと腹に一物あってもいいんじゃないかなーとも。
ただ、好きか嫌いかで言ったら、好きです。 かなり。


☆鳳樹いち
憎めないルノー大尉のキャラクターはよく出てたかと。かなりみっちゃんぽかったけど。
カチャが真っ白になったとき、うまくフォローしてくれるかなと思ったんですが、ここはイッチーも一緒に真っ白だったんでしょうか。
そんなハプニングを乗り切った直後、客席に向かって出した“親指グッ”は最高でした。


☆藤咲えり
落ち着いてましたなぁ。初ヒロインとは思えないくらいに。
緊張しないタイプなのか、それが表に出ないタイプなのか。
しっとりした声がとっても聴きやすくていいんですが、パンチに欠けるといえばそんな気もしました。
娘役にパンチが必要かどうかはわかりませんが。


☆純矢ちとせ
あゆみさんの役を演じたせーこちゃん。
余裕たっぷりで、オーバーエージ枠の参加かと思うくらい。
見足りなかったです。


☆月映樹茉
待ってましたよ、“しっかりお芝居してる”という実感の伴う役を。
キュートで、憎めないサム。
本役さんとも違う、等身大の“じゅまちゃんのサム”でとってもよかったと思いました。
笑うと目が三日月になるのがたまらんです。


☆愛月ひかる
ヴィジュアルよかった。声がまだ男役ではないのが気になったけど、それはこれからか。
今まであまりセリフをしゃべったこともなかったし。
でもあの立ち姿には、今後も期待してしまいます。


☆すみれ乃麗
かわいい。でも、あの声を聴くと、どうしてもマヨイちゃんに見えてしまう。
でも、かわいい。


☆澄輝さやと
前回の新公が個人的にはイマイチだったので、今回はどうだろうなーと思ってたんですが。
年が近いほうが演じやすいのか、前ほど違和感はなかったかも。


☆蒼羽りく
下級生が増えてお兄さんになってきたっていうんですかね。頼りがいがありそうというか。
次はもっとメイン近くの役を見てみたいです。


☆光海舞人
太った感じも動きもおもしろかったんですけど、もうちょっとやってほしかったなぁ、、、なんて。
シリアスな内容なので難しいけど、、、、でももうちょっと印象に残してほしかったかなぁ


☆雅桜歌&妃宮さくら
1幕最初のヴィザ場面がないので、かなり出番を削られた印象。
もうちょっと見たかったな。



最後にカチャの“長”兼“主演”挨拶。
これ、長の挨拶は別の人でも良かったんじゃないかなって思うんですけど。
これが伝統だと言われればそれまでですが、出ずっぱり、セリフバリバリのカチャが、幕が降りて息もうまく整わないうちに挨拶しなければならないわけです。
主演としてのカチャに拍手を送りたかったし、同期に「カチャー」って呼んでほしかった。
・・・っていうのは、感傷的になりすぎかなぁ。



雑感といいつつ、上から目線なところもあってすみません。
新公の感想は難しい。。。