今さらながらですが、Caplio GXのワイコンはよくできています。デジタル一眼のキットレンズ顔負けの収差の少なさで、22mmの広角ながらもこういう建築物はきちんと直線が引けます。夜景の色もいいですね。
一時期GR Digitalを買って使ったことがありますが、こと夜景撮影に関しては、こちらのカメラの方が全然使いやすいです。第一にGR Digitalのレンズは、ボケやすい。それが味で好みの人も多いのでしょうが、個人的にはパンフォーカス的できりっと遠景まで描けた方がよい。ボケを求めるなら、F1.4とかそのくらい明るくないと・・・中途半端なボケは要らないわけです。
もう一つはホールディング性のよさ。GR Digitalは薄っぺらいのでそれほど安定感がよくなかった。1/10以下だとほとんどぶれた画像が多かったですね。GXの方は絶妙なシャッターストローク感もあって1/4秒でも結構シャープな画像が多く、1秒でもぶれない絵が結構あります。GR Digitalは、シャッターが軟体動物風で切れるためにはちょっと指に力が入ります。その余分の力がぶれの元凶なんですね。
もちろん後から出て来た方がよい部分も当然あります。ホワイトバランスや露出ですね。Caplio GXの夜景は、カメラ任せだと露出オーバーです。この画像も、前の画像も-2.0EV、つまり露出補正の下限なわけです。
GX8なんてのもありましたが、あれは低感度でもノイズが目立ちました。黒墨風のやつで、あの手のノイズは個人的にアレルギーです。おまけに工作精度が悪くて、ワイコンがケラれてしまいましたから。さすがにGR Digitalは、ワイコンも問題ないし、ノイズ面もかなり改善されて全然目立たなかったですね。
■Caplio GX +ワイドコンバージョンレンズ 06/12/04 17:37