無理かなっと思っていたのでしたが、都合が付きそうで行く事にしました。
明日は大阪でバラタナティヤムの巨匠、チャンドラシェーカー先生の舞踊レクチャーが、彼の弟子である福田麻紀さんの準備で催されます。今年インドへ行けなくて、ちょっと残念な思いの私には、うれしい講演会。
チャンドラシェーカー先生は、私のグル・ダナンジャヤン先生とは、カラクシェートラ時代からの付き合いがあり、シャンタ先生などは「アンナ!、アンナ!」と声をかけられます。「アンナ」は親しみを込めた呼び名で「お兄さん!」といったところ。例年の私のチェンナイ滞在中など、私の学ぶ学校(バラタカランジャリー)へもよく顔を見せられ、彼らの舞踊の母校「カラクシェートラ」創始者の、ルクミニデビ<生誕100年祭>イベントの前などは、・・・・
チャンドラシェーカー先生、ダナンジャヤン先生が、シャンタ先生のタッタカリ(拍子木)で、「ティラーナ」を踊る・・・・
という、すごいリハーサルを見てしまいました。「見た!」といっても、とても恐れ多くて近寄れない雰囲気があり、こっそりと4メートルくらい離れた夜の闇から、窓越しに見たのでしたが、それでも「すごい、すごい」と心がうなり、体は固まってしまっていました。実際の舞台は、私が仕事の為日本に帰国した後の催しであった為見ることは出来ず、とても後髪を引かれたのを覚えています。
そういえば、昨年は初めてチャンドラシェーカー先生のご自宅を訪問いたしました。この年、同じ下宿に滞在の池田未央さんが、やはり先生に師事されていて、彼女からの「一度、どうですか?」というお誘いを受けて、「早朝稽古見学」にうかがったのでした。ご自宅に到着し、彼女の説明で快く私を受け入れてくださった先生は、何と、「ドラムステック(長い枝豆)の筋取リ」・・・の、真っ最中でした。テーブルを挟んで奥様と二人で! とても感動的で、お人柄に触れた思いでした。
その日まで、私の持っていた先生のイメージは、その風貌からどうしても厳格で恐い人柄を想像していましたが、「簡素な室内のたたずまい、朝の自然な薄明かりの中で、奥様の下仕事を手伝う」人間味あふれるその姿に、深い感銘を受けました。それはまた、デリーで初めて先生の舞台を見ることが出来た17~8年前のあの時と同じ・・・・。短いシュローカムの中に込められた、深い祈り、敬虔な祈りの心、「ああ、この方は、何より心のある方なのだな」完璧なフォーム以上に、私の胸に焼きついた、あの感動と同じ感動!
さてさて、夜もふけ日にちは変わってしまいました。
そろそろ終わりにしましょう。
明朝には、私のインド舞踊のクラスが待っているのですから・・・。
おやすみなさい!

写真は、2004年2月19日シヴァラトリイの夜、マイラプール・カパレシュワール寺院でオールナイトで行なわれた<ナティヤンジャリ・フェスティヴァル>に私が急遽出演した時、数時間前近くで本番をされた帰りのチャンドラシェーカー先生と偶然出くわし、先生はそのままずるずるっと私の舞台へ参加され、オーケストラの席に座られた。当時の私は「こんな事ってあるの!」・・・! 無事終わり、寺院の前で「全員集合!」の一枚。

中央一番背の高い白い服装はチャンドラシェーカー先生、その右隣の白い服装はダナンジャヤン先生、二人の前に衣装の私(日本から持参していず、先生の次男の奥様のものを借りる)、私の左横はシャンタ先生、その後左横はボーカルのシャシ氏とその奥様、左端は先生の次男の義母。右端黒い服装が次男の奥様。ちなみに撮影が先生の次男日本で踊ったこともあるサティヤジット氏プロのカメラマン。