インド舞踊便り

インド四大古典舞踊のうち最古の伝統を誇っており、寺院から発生した祈りの踊りです。

感動の空間、鑑真様お墓

2008年10月15日 09時07分22秒 | Weblog
唐招提寺の奥へ奥へと行くと、その奥に小さな門構えがあり、一歩踏み入れると、このように真っ直ぐに伸びた木立を両脇に小道が続き、「鑑真和上さま」のお墓所が静かに目に入ってくる。小さなせせらぎを渡って礼拝台の前に進むと、世俗の思いが消え去ったように、心も軽く、ただただ、手を合わすのみ。あれも聞いて頂こう、これも聞いてみたいと、昨日まで、いや今朝、京都を出発するまで考えていた事が、すっぽり溶けて「あるがまま、思うまま、為すがまま」、ただただ目を閉じるのみ。この秋・・・、幸せな雨の一日となった。

唐招提寺・鑑真様

2008年10月15日 08時46分56秒 | Weblog
久しぶりに、奈良へ出かけてきました。といっても、9月末のことです。
ずっとずうっと、気に掛かっていた、「唐招提寺の鑑真和上さま」にお会いしたくて、そぼ降る雨の中「西の京」へと近鉄に乗り込みました。途中、駅を乗り越しもして「まあ、有りかな。ゆっくりしましょう。」と、同行のN嬢の同意も得て、欲張らないで目的は一つ「鑑真様へのごあいさつ」に絞り、ダヤにしては久しぶりに時を忘れて、たっぷり時間と空間を楽しみました。心で感じたい、その一念が強く、カメラもビデオも持たないで、出かけたのでした。秋の花「萩」は、かつて見たこともない程力強く、大きなはっぱ、太い枝。しとしとと振る秋の雨に濡れて、足元の苔の緑は、見とれるほど一層美しい。百日紅の木の枝振り、幹の自在なこと。・・・何より、歩を進めるほど、静謐さを増す境内の気・・・。
想定はしていたものの、やはり「鑑真様」の坐像にはお会いすることが出来なかったが、同じ空気の中に居らっしゃる、この屋根の下に鎮座されていると思うと、「これで充分」と、門前で静かに目を閉じてごあいさつを申し述べる。
境内の一番奥(?)には、お墓もあり、例えようのない清々しい聖地、離れがたくしばらく佇んでみる。大きなエネルギーを頂いたような満ち足りた思いに浸りながら、朝来た道を引き返したのでした。