ダラリ

いろんなこと

銀座行き

2010-04-30 20:43:51 | ぶらり



銀座へ行ったのよ。

銀座は30代の頃に汗水たらして働いていたとこ。
歌舞伎座の近くで残業の毎日だった。
歌舞伎座のあの建物もなくなってしまうんだ。

銀座の街は、少し通りをそれて歩くといいんだわ。
画廊とか、バーとか、
古臭いけど、美味しい老舗のレストランとかあるからね。

日が暮れなずむ頃には、きれいな出勤前のお姉さんにも遭遇したり。
ネオンが灯ると、ビルが輝いて、
暖簾の間から焼き鳥の煙なんかがもれてきてさ。

たまにスカウトのお兄さんに名刺貰ってた。
仕事の帰りにバイトしません?
この近くに店があるから覘いていかない?
お水に向きそうだったのかね?
若かったんだね。
そりゃぁ、少しの気の迷いもあったけど、
甘い水を飲んでしまったら、ね。
ハマりそうだからヤメといた。


それで、今日。
晴海通りで、声をかけられたのよ。

「あの、すみません。」

えっ、まさか。
アホな私は昔を思い出した。
なわけないよ。

えっ、まさか?
マニア向けのおばはんAV?
ララピポか?

そうか!
道を聞きたいって事?
ゴールデンウィークは全国から銀座に出向いてくるもんね。
日本語だし、中国人じゃないわな。

はい、はい、おばさんは皆に親切。
振り返ると、いかにも銀座にいそうなタイプのおじさん。
おすぎとピーコ臭が出てる。

「へんなスカウトとかじゃないので。。。。。」

げっ、当たり前だろ。
わたしゃいくつになってるとおもっとる!

「あの~、特別な美容があるんですが。。。」

なんじゃそれ!

わたしゃ、特別な美容じゃなきゃダメか。
おっぴろがった毛穴は特別じゃなきゃダメか。
引力に負けとるほうれい線はスペシャルかぁ~!!

時間は残酷でございまして、
年月を経て銀座を歩くと、
小金持っとるおばさんになっていましたってことでやんした。


あ、あ、あ、銀座逝き。