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映画「告白」を観てきた。
お子が何回も何回も観てたDVD、それが中島哲也監督の「下妻物語」。
つられてうっかり観てみたら、ぶっとんだ。
お子も私も虜になった。
「嫌われ松子の一生」は、限定DVDまで買ったよな。
すっかり中島哲也ファン。
「パコと不思議な絵本」は、こってり魅力がてんこ盛り。
過多・過多・過多。。。。
胸ヤケがしそうになる。(最近、胸ヤケがヒドいなアタシ)
さて、どうなる「告白」。
今までの作りこまれた色彩の渦まく作品とはうってかわり、
まるでモノクロームのような地味めの始まり。
華のない「松たか子」。
学校・制服・松たか子
ベーシックで地味なハーモニーは、境界線を曖昧にして しんと迫ってくる。
ベストマッチ。
青臭い、中ぼうの苛立つような喧騒がリアルすぎて、観客をイラつかせる。
さっそく監督の罠にはまる。
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毎回、中島作品の映画は総合芸術なんだと思わされる。
問題作にもダンス。
ほいで、私も監督も同年代。
生徒が踊るは、「KC and the Sunshine Band 」- That's The Way I Like It
♪うふふ
脳天気なウェルテルのテーマソングか。
いつもの造花絢爛 中島監督フラワーは、今作ただ一点。
幸せそうな家庭の庭に血の色の薔薇が際立つ。
そんで、シリアルの真っ只中に
ずっこけるくらいのブラックユーモアをかます。
ド不幸とか、ド恐怖(って言わない?)は滑稽であったりするから。
うまいな。
さすがだ。
最後はなにもかもをのみ込む
恐ろしいくらいな美しい空。
見ごたえがあった「告白」。
好きなシーン。
木村美乃が息子を殺す前に、
ふと日記最後の一行を書き忘れて
生理整頓されたキッチンにもどり几帳面に日記に綴るところ。
人の性分というのは、殺人前であっても ちょっこら顔をのぞかせる。
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