過去の出来事

ある大学の、生物系学部生のひとりごち。
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ノーベル生理学賞

2009-10-05 23:02:42 | 生物学
生物系の学部生らしく

今日発表されたノーベル生理学賞についての記事を書きましょうか。

(ちなみに、ノーベル財団のHPはコチラ
今回ノーベル生理学賞をとったというトピックは…

「テロメアと、染色体がテロメアによってどのように保護されるかの仕組みの発見」

でした!

受賞した方は、Elizabeth H. Blackburnさん、Carol W. Greiderさん、Jack W. Szostakさんでした。

エリザベスさんと、キャロルさんは2名とも女性です!
女性もノーベル賞を取れる時代になったんですね☆
1名は確かいたような気がするんですが…2名は珍しいような気がします。

ちなみにテロメアとは(大学3年のレベルでは)
…染色体の末端部を修復するといわれている酵素です。
染色体は分裂が進むごとに、末端から破壊されて行きますが、これがある時期まで来ると細胞は分裂できなくなるといわれています。

テロメアは染色体の末端部を修復し、細胞分裂をしても末端部が元通りになるようにします。そのため、細胞分裂による細胞の寿命が、テロメアにより伸びることになりますこれがテロメアの働きです。

(ちなみに、染色体とは、遺伝子を含むDNAが凝縮した結果できたもので、 分裂のときにできた2つの細胞に分配されるものです。)

通常のヒトの細胞では、テロメアが働かずに、きちんと細胞は寿命を迎えます。しかし、がん細胞になった時などの特徴として、テロメアの発現が異常になり、テロメアが働き、細胞の寿命が長引くというものもあります。(これはすべてのがん細胞の特徴とは言い切れませんが)


とにかく、今年のノーベルは自分で理解できる範囲で、ちょっと嬉しいです
間違っていたらご指摘お願いします。

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