
昔働いていた店の前に、ちっちゃいけどとてもステキな和菓子屋さんがありました。
職人さんひとりで、今日売る分を朝早くからイチからていねいにひとつひとつ手作りして、その日に全部売ってしまう。
メインのどら焼きに、生菓子。
あと、季節の和菓子もその時々に販売していました。
ふと、いまでも思い出すんです。
ああ、あの店のどら焼き食べたいなあって。
コンビニやスーパーのどら焼き見ても、何もそそられないのに、ふと、あの店のどら焼きが。
あんこの香りや甘さ、皮のふんわり感、口に入れたときの感覚。
…んふっ、ちょっと思い出しただけで、少し幸せになれる。
そうそう、この時期は水羊羹があって、秋になると…そう!栗蒸し羊羹!ゴロゴロいっぱい入ってるんですよ!
そして、お彼岸には、おはぎ。
自分で買ってまで和菓子はそんなに食べなかったのに、あの店のはもう楽しみで☆
食べたくなって、よく買ってたものです。
…なんで、こんなことを急に思い出したかって!?
暑い時期になると飲みたくなるスープがあります。
どこにでもある店なんだけど、やさしい味でほっこりとした気持ちにさせられる。
でも、そうやってね、『あの店のアレ』と思わせるモノってスゴイよなあって、自分で感じながら感心してしまったんです。
ま、残念ながら今日は、お目当てのスープはなかったんだけど、別の冷たいスープは期待を裏切らない、やさしい味でした。
ああ、でも…本当は………なんて思ってしまうのできっとまた、懲りずに足を運ぶんだろうな。
