誰かとどこかで

立川談文のブログ。江戸文字の仕事のことや身の回りの出来事など、色々な角度からお届けします♪

緊張する電話

2007年04月12日 | Weblog
今朝は晴れていますねェ~。


先程、衛星で“イチローvs松坂”の初打席を観ましたヨ。↓



日本人がメジャーで当り前のように対戦するなんて、凄い時代になったもんです。


やっぱり、先駆けとなった野茂投手がメジャーへの道を切り開いたんだよネ。


さて、昨日のこと。。。


「あぁ、談志ダ」


電話子機を取ると同時に、その低い声が耳に飛び込んできたぁー!


同時に僕は、条件反射で椅子から立ち上がり直立不動状態に突入!!(←隣で仕事をしていた妻が笑いをこらえている)


談志師匠の一言一句を聞き漏らすまいと両手で受話器をシッカリと握り、全神経を右の耳に集中させるんダ!!!


「ハイ!」「分かりました!」「ありがとうございます!」


僕が談志師匠に使える言葉は、この3つだけ。


聞き直す?


とんでもないっ!!


時間にして10秒ほどだったろうか・・・


電話を終えると、どぉ~っと疲れが全身を襲う。。。


用件は、お礼の電話だったんですヨ。


先日のこと。。。


「煮魚を食べたいんだが、金目鯛手に入るかい?」


談志師匠からの電話だった。


すぐさま、羅臼で漁業を営む知人に連絡すると、北海道では今は禁猟期で、密漁になっちゃうとのこと。


そこで、今度は南下して別府の知人に連絡すると、手に入るとのこと。(←さすが、文志ネットワークは全国に張り巡らせてあるから助かるワ


昨日届いたのが、金目鯛&関あじ&関さば&シロシタガレイの4匹。 (トップ画像)


“関あじ”なんて、現地でお造りを食べたら一人前時価(7千円ちょっと)なんだよねぇ。。。


これを、お隣のご主人(←割烹『尾高屋』経営)に捌いてもらって、すぐに談志師匠宅へ届けたんダ。


そのお礼の電話が、上記の10秒電話だったって訳。

思い出しただけでも・・・あぁ、緊張するゥ~。


今の僕にとって、一番恐い存在かもしれないナ。


家元がおっしゃることは、すべて「はい!」と動くだけ。


こんな存在、皆さんには居ますかぁ?


芸の世界の上下関係って、理屈じゃない部分があるのよねェ。


65歳になる僕の師匠・文志が、家元に対して頭が上がらないんですからねェ、当り前のことなんだけど。


そんな姿を間近で見ているから、この上下関係は一生なんですネ。


今日は、そんな弟子の宿命の一部分をお届け致しました。

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