初めて再就職する人のための入門講座をハローワークがやってくれる。
セミナーを受ける前は、「どうせ、お役所のすることだから、形どおりのことを教えてくれるだけだろう」と思っていました。しかし、受講していっぺん、変わりました。講師が、実際転職経験者で、また、ハローワークにも深く関わっておられる人でした。自分の体験談や、具体的なケースを上げて語られるため、話が非常に生々しかったです。再就職活動が我々の想像している以上に大変であることが、今は、明るく笑顔でしてられるけど、採用されなくて、時が経つにつれて、我々がほぼ100％正気を失ったくらい顔になるということ。それを明るい笑顔でやり切るにはどうしたらいいか？ということ。自分をもう一度見直すことの大切さ。そうすることで、自分には何も能力がないと思って落ち込んでいた女性が、自分の隠れた能力や経験を発見し、見事採用にこぎ着けた話。変な見栄やプライドは捨てろということ。中高年であっても、一平社員や派遣社員としてやって行かなくてはいけないということ。今までの収入を得ることなんて考えるなということ。自分が守るべき人は誰なのかを考えるということ。その守るべき人のために、嫌なことがあっても歯を食いしばって働いて、食べてやって行かなくてはいけないということ。最後に、一人で悩みを抱え込まないで、自分が守るべき人（つまりは家族）と相談しろということ。本当の家族であれば、例え貧しくても、あなたを助けてくれるということ・・・。
話を聞いていると、冷や汗が出たり、感動のあまり涙が出てしまったりしました。ただ、求職活動の実際のポイント稼ぎじゃなく、時間をかけて聞く価値のある、まさにためになる講座でした。
この講座、続編があって、そこでは、さらに具体例を挙げて、実際に起こった生々しい話をするとのこと・・・まじかよ。
＃しかし、ハローワークって、役に立つ事業をするよな。
＃こんなまともな仕事をしているお役所、郵便局（当時）以外で見たことがない（笑）。
＃なにやら明後日の方向に向かって事業をしている他のお役人に、彼等の爪の垢でも飲ませたい。
＃サービスの比較的良い郵便局（当時）やハローワークが、民営化の対象になっている。しかもおかしな話。代替お金のない失業者が、お金を払って民間就職紹介会社を利用できるわけないやん。それに、お金にならない高齢者や障害者の就職斡旋は真っ先に切り捨てられるだろう。ハローワーク民営化なんていう発想は、そこにお世話になることがない人だから出来ることなんだろうなあ。