クメール ≒ カンボジア として通用しているが、厳密に言うと微妙に違う。
この事は後々に解説していきたい。
マレーシアとインドネシアは別の国という事になっているが、元々は同じで言葉も文化も大体同じだという。
現在、カンボジアには、アクスル・チュルーン(斜書体・手書き字体)とアクスル・ムール(丸字体・装飾字体)の2種類がある。
アクスル・チュルーンは一般に使われる書き字体。
アクスル・ムールは看板広告などに使われる装飾字体。
これらの起源らしきものがある。
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これは南インド発祥で、西双版那やカンボジアなどとも共通する葉に書かれた経典。 アガスティアの葉と似たもの。
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こちらは、インドネシア・マレーシアの古代文字(現在はイギリス統治時代にアルファベットに統一されてしまった。)
インドネシア人に聞いてみると、カンボジア文字と似ているが違うという。
どちらも、サンスクリット(南インドの文字)が元となっている。
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こちらは古代アンコール時代の字体で、現在のカンボジア文字の原型となったもの。
だが、むしろインドネシア・マレーシアの古代文字の方が現在のカンボジア文字に近い。
アンコール王朝時代はタイの殆どとラオス・ベトナムの南部を版図として納め、それらの地域には現在でもクメール調の名残が見られる。
タイの寺院の内部には、カンボジア文字で書かれた装飾などが飾られたり祭られたりしている。
カンボジア語は、同じような文字が沢山あり、しかも2種類の字体があるので、初学者をひどく混乱させる・・・