「045:幕」の歌は、こちらにトラックバックしてください。
題は「字幕」「幕府」などの「幕」です。「墓」などとの読み間違いにご注意ください
045:幕(アンタレス) (思い出ずるままに)
人生の主演の幕はとうに降り今エピローグ静かに演じ
045:幕(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
小学校の校舎は幕に覆われて改修工事する夏休み
045:幕(jonny) (迂闊な夜の真ん中で)
下ろされた幕を見つめていつまでもそこに座っていたかったんだ
045:幕(船坂圭之介) (kei's anex room)
早々に幕は下がりぬ終演のベル鳴り止まぬ けふは楽日か
045:幕(鳥羽省三) (見沼田圃の畔から)
営幕を突如どよもす雄叫びの謙信参ると確かに聞こゆ
045:幕(みずき) (空)
幕間のざわめきの中透かし読む曲目リスト・ショパン・ラララ
045:幕(みずき)再投稿 (空)
幕間のざわめきの中透かし読む曲目 リスト・ショパン・ラララ
045:幕(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
暗幕を開ければそこが写真部で現像液のにおいくきやか...
045:幕(小早川忠義) (Just as I am Returns)
文字薄き鐚銭ぽつりと飾られて室町幕府の力無きこと
045:幕(うたまろ) (五と七と五と七と七)
君が行き ぼくの心は宙ぶらりん 引きちぎられた垂れ幕のよう
045:幕(星野ぐりこ) (題詠100首爆走中。)
幕切れはあっけなかった もう夢を見なくていいし追わなくていい
045:幕(じゅじゅ。) (rahasia2 ~題詠blog2009~)
気合い入れ心の幕を上げようか 新しい朝 飛び立つきみと
045:幕(柴田匡志) (スタートライン)
ミュージカル中座の幕降り吾は友とサンドウィッチを頬張りており
045:幕(佐藤紀子) (encantada)
竜宮の暮らしに幕を引くべしと太郎が今日は心を決める(浦島太郎物語)
045:幕 (穴井苑子) (猫のように純情)
くす玉が割れたら垂れ幕あらわれるしくみに今年も拍手をおくる
045:幕(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
発車まで十五分とは長けれど幕の内の蓋開けず待ちおり
045:幕(みつき) (みそひと :: misohito ::)
煙幕を突き抜けて跳ぶライダーのバイクに惚れて免許取ったの
045:幕(ひじり純子) (純情短歌)
この恋に幕下ろすのは私から ラブロマンスの芝居は終わり
045:幕(八朔) (I am still here ... われひとりゐて)
気がつけばキミのそばには煙幕をはるヤツがいて視界が悪い
045:幕(庭鳥) (庭鳥小屋へようこそ)
幕間にオケピ覗けば金管がものも言わずに見つめ返した
045:幕(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
紅白の幕をめぐらす野点(のだて)の会 浮世の泡に桜ひとひら
045:幕(日向弥佳) (黒猫ときんぎょ)
終幕を待ち続けている劇場でハッピーエンドを期待している
045:幕(梅田啓子) (今日のうた)
四十年経ちても幕は閉ぢられず 黙つて別れを受け容れてのち
045:幕(マトイテイ) (ようこそ 纏亭へ)
僕たちは幕間に集いて人生の悲哀を演じていたのだろう
045:幕(只野ハル) (Ordinary days)
いつもの余裕は消えちゃった 幕が開く前少しだけ魔法をかけて
045:幕(森山あかり) (言葉の花かご)
生まれると同時に幕は下りたんだもう戻れない旅を続ける
045:幕(わだたかし) (ファミレス短歌)
幕の内弁当の具を一つずつ確かめながら愛を囁く
045:幕(ジテンふみお) (雲のない日は)
字幕には書けなかったが僕はまだそもそもつまり「だからなんなの」
043:幕(はこべ) (梅の咲くころから)
幕離れ清々しきやはしがかり 見所の空気一気に集約
045:幕 行方祐美 (フーガのように)
幕の内の弁当にいつも卵焼き入っておりぬその角にして
045:幕(柚木 良) (舌のうえには答えがでてる)
パケットの弾幕は濃く僕たちの親父もぶたれなかった世代
045:幕(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
除幕式に間に合わないと個室から主筆の像がまろび出てきた
045:幕(チッピッピ) (うたよみブログ)
映画では字幕はなるべく見ないよに 「Oh my God!」は「Oh my God!」
045:幕(蓮野 唯) (万象の奇夜)
幕の内弁当にある練りわさび切なく待つ身の哀しみに似て
045幕(七五三ひな) (ひなの雑記と言葉遊び)
秋深しポッカリ空いた心模様手応え無しに恋も幕引き
045:幕(陸王) (Always Walking with Yu)
幕の内弁当梅とアジフライ取換へて行く海ラララライ
045:幕 (minto) (@100@)
ワープロは幕を閉じたりパソコンで瞬時に繋がる世界となりて
045:幕(ウクレレ) (十線譜)
幕の内弁当みたいな歌を詠む君を元気にしてあげたくて
045:幕(伊藤夏人) (やわらかいと納豆2009)
信じやすい部下ほど切ない現実に切られてしまう今は幕末
045:幕(ことり) (歌)
垂直な幕ってキライ 魔女ならば大釜で煮詰めた夜のとばりを
045:幕(畠山拓郎) (あいうえおあお)
幕下もよいではないか恋もある給金安い不便はあるが
045:幕 (ゆり) (森の歌)
幕末の男と女駈け抜ける袴姿で馬の背に羽
045:幕(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
わかりたい字幕なしでも理解したい貴方の言葉聴き取りたいの
045:幕 (新井蜜) (暗黒星雲)
網棚に置き忘れられ食べ掛けの幕の内弁当は干からぶ
045:幕 (井手蜂子) (蜂歌/Hello,Mr.Darkness.)
幕はない舞台ではない はしための唄うアリアに光のみ射す
045:幕 (井手蜂子) (蜂歌/Hello,Mr.Darkness.)
幕はない舞台ではない はしためのアリアに柔き光のみ射す
045:幕 (井手蜂子) (蜂歌/Hello,Mr.Darkness.)
幕はない舞台ではない はしためのアリアに柔き光のみ射す
045:幕 (井手蜂子) (蜂歌/Hello,Mr.Darkness.)
幕はない舞台ではない はしためのアリアに柔き光のみ射す
045:幕(さかいたつろう) (流星文庫)
幕ノ内一歩にあこがれて君は釣り船屋さんの門をたたいた
045:幕(ふみまろ) (光る風の記憶)
カルヴェロがまなこ閉じるも踊り子は幕下りるまで泣いてはならぬ
045:幕(迦里迦) (香飄)
缶ビールに幕の内 昭和元禄の花見遥けきローソンおむすび
045:幕(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
カップ麺すすれば眼鏡を曇らせて春は名のみの天幕暮らし
045:幕(眩暈丸) (コギト過剰の歌)
「弾幕が薄い!」と言って艦長がイラつきながら少年殴る
045:幕(天野ねい) (三十一文字の毒薬)
幕を開けたのは私で幕を閉じるのも私よ黙って見てて
2009題詠blog045:幕(はづき生) (生さんま定食)
おおきなおおきなひとが亡くなって海には鯨幕張ってあります
045:幕(ひいらぎ) (ひいらぎのゆっくり短歌日記)
この幕が上がりスポットライトとか当たればあきらめつくんだろうか
045:幕(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
幕内や大関などと耳慣れし相撲のことば意味を知らざり
045:幕(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
幕引きをいつにするかはキミ次第たくさん書いたラブレターのあと
045:幕(Yosh) (☆生短歌☆)
幕上がり 栄耀栄華を演じつつ 後はむつみち(六道)出づることなし
045:幕(秋月あまね) (予定された調和が見つかりませんでした。)
光あれば色は要らない輪郭であなたとわかる 紗幕のひとよ
045:幕(たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
手で話す人と観ていた字幕の邦画「つまらなかった」という単語
045:幕(理阿弥) (車止めピロー)
厨房で煮え立つような剣幕のシェフが地団駄 けむりがでてた
045:幕(春待) (三感四音)
幕引きは自分で決めるこの恋はメールでなんか終われないから
045:幕(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
何度でも幕は下りるさ公園の樹齢不詳の夜桜を見て 045:幕(題詠100首2009)
045:幕 (水口涼子) (FANTASIA )
雷鳴は終幕なのか始まりか君には何が見えているのか
045:幕(冥亭) (《冥亭倶楽部》 the snow-ball planet)
薔薇苑に集う閑人夫々の幕の内弁当にも葉蘭(バラン)
幕(原田 町) (カトレア日記)
開幕よりひと月たつて借金のわがドラゴンズ今年も不安
045:幕(原田 町)再投稿 (カトレア日記)
開幕よりひと月たつて借金のわがドラゴンズ今年も不安
045:幕(風天のぼ) (でんでんむしの夢)
人生の幕引くときの苦を思う夏の日差しに吾の影はなし
045:幕(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
閉幕ののち訪れる静寂が僕に空しい気持ちを強いる
045:幕(暮夜 宴) (青い蝶)
一枚の離婚届で済まされる呆気ないほどヤワな幕切れ
045:幕(西野明日香) (水の中のASIAへ(短歌な毎日))
幕引きのタイミングさえつかめずに冷めた紅茶に落とした砂糖
045:幕(にいざき なん) (改題「休まないで歩けとチーターが言ったから」)
いいくにを作りたかった鎌倉の幕府の人にサングラスあげる
045:幕(nnote) (白い箱から)
幕間に白い羽ばたき降って来る死んだ女の声無き詠唱
045:幕(かりやす) (彼方探訪)
通じない心もありぬ煙幕にかくれて見えぬ花火のやうに
045:幕(藻上旅人) (創作のおと)
あの日から既に幕は下りている切ない思い覆ったままで
045:幕(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
幕引きを自分で出来ず情けなかためいき一つそして酒場へ
045:幕(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
いつか永遠のおわりを告げる幕引きの係のひとが泣いている
045:幕 (七十路ばば独り言)
逢い合いて幕開けしてより四十余年共に演じた人生劇場
045:幕(吉里) (梢は歌う)
幕下りて余韻が残るお芝居と同じなんだと生きる道問う
045:幕(祢莉) (suger drop)
陣幕を張り出陣を待つような気持ちでバレンタイン当日
045:幕(のびのび) (のび短歌)
黙り込む背中に字幕が見えないか?「もう疲れたんだ」「ひとりにしてくれ」 参照記事:045:幕
045:幕(五十嵐きよみ) (NOMA-IGAオペラ日記)
幸福な場面を描いた幕がない歌劇を見終えすこし疲れる
045:幕(こうめ) (はこにわ相聞歌)
赤青黄重ねて作る白い肌 暗幕ひいてはじめる挿話
045:幕(羽うさぎ) (羽うさぎの日記帳)
花見幕ゆれてほのかに色づいたさくらときみが手まねきをする
045:幕(フウ) (easygoing.)
誰ひとりいない舞台で上がらない幕の内側夜を踊る
045:幕(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
猛然と横断幕を通り抜けメイン・バザールに宿を探せり
045:幕(イマイ) (ゆびおり短歌)
暗幕のように広がる沈黙に雲は静かに流れて消える
045:幕(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
幕開けの死にゆく男の一言のセリフ信じるきみを信じる
045:幕(都) (miya-momoの日記)
終幕に何が待つのか印籠で落ちる筋書き5月の期待
045:幕 (流水) (流水(るすい)の短歌Caf'e)
観客は私ひとりかもしれぬさんざめく雨銀幕の中
045:幕(ゆき) (ひたぶる君を)
君の背が遠のく幕はひかれゆくああ耳元で拍子木が鳴る
045:幕(音波) (短歌のなぎさ)
海風に揺れるあなたの横顔で やっと横断幕だと気づく
045:幕(間遠 浪) (少女らせん)
幕間に前衛の少女が滅びましょうもういいでしょうと外す関節
045:幕(月下燕) (a swallow under the moonlight)
暗幕の中で少女は顔をよせ「現像液の匂いが好きなの」
045:幕(ほたる) (ほたるノオト)
暗幕をひいた教室セーラーのリボンが揺れて秘密めく夏
045:幕(青野ことり) (こ と り ご と)
いつだってそんなものだよ幕切れはあっけなくって言葉もでない
045:幕 (村木美月) (うたりずむ)
泣きだしたためらいだした佇んだ幕切れのあと静かな懺悔
045:幕(藤野唯) (Sugarmint)
いつだって舞台袖で幕を下ろしていたのは涙目のきみ
045:幕(南 葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
人生はごっこ遊びだ 道化師の幕間劇に踊るプライド
045:幕(ゆふ) (ゆっくりん)
一生といふ舞台に立てる私(わたくし)の最後の幕はわたしが引かむ
045:幕(虫武一俊) (無足場ワンダーランド)
最初からあがらないって決まってた幕にくるまり不貞寝してみる
045:幕(ぷよよん) (冷静と情熱のあいだ)
暗幕に隠れたきみを探すより簡単だとはわかっているけど
045:幕(石畑由紀子) (裏デッサン。短歌・題詠マラソンを走っています。亀スピードで。)
紅い血でひとを裏切る劇をみて幕間にきみの小指を噛んだ
045:幕(櫻井ひなた) (ひなごと☆23→24)
もうこれで最後でいいやあたしには銀幕レベルの恋だったから
045:幕(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
上げたのはどっちなんだろう下ろすのはどっちなんだろう春味の幕
045:幕(あみー) (正直なたましい)
人生に幕を引いたら終わりだよ? カーテンコールもう聞こえない
045:幕(健太郎) (モノクローム文芸館)
本当のほんとのホントの黒幕は例えば映画のスタッフロール
045:幕(龍庵) (題詠blog2009 龍庵)
幕開けのブザーが僕にブーイング浴びせ掛けてるように聞こえる
045:幕(月下 桜) (*月下 桜 の 世界*)
幾重にも垂れる暗幕面白く巻き付けてみたりかぶってみたり
045:幕(振戸りく) (夢のまた夢)
なにもかもはっきり見せてしまってはつまらないねと紗幕を下ろす
045:幕(EXY) (オレブロ★パラダイス♪)
名古屋城 本丸御殿 除幕式 来賓皆 拍手喝采
045:幕(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
片恋に幕を下ろそう空高く乾いた風が吹いてる朝に
045:幕(美木) (ヒネモスアフタヌーン2)
幕張のビルの向こうは黒い海それでもいいよ一緒に行こう
045:幕(短歌サミット2009.詠み人知らず) (短歌サミットブログ)
幕末の志士が詠みたるうたをよみ想い伝わる短歌はよきかな
045:幕(O.F.) (O.F.)
言葉さえゲリラ豪雨でかき消され五輪開幕太陽の季節
045:幕 みぎわ (たづたづし)
花道の幕に風あり菊之助の花子狂ひてゆくしもぶくれ
045:幕(tafots) (1年で1000首をつくる)
まさにもう袋小路な事態だが幕を引くのはぼくでありたい
045:幕(都季) (31pieces)
否応もなく幕は開き今日もまた演じきれないまま朝が来る
045:幕 (キャサリン)(コーラス♪(´・ω・`)カレンダー♪)
幕の内弁当を買い乗り込みて座れば気になり九時の昼食
045:幕(こゆり) (おかっぱ短歌)
幕末のまちむすめってコスプレは愛ゆえですかお代官さま
045:幕(根無し草) (根無し草)
尻軽が 仲間と創った アバズレ幕府 徳川よりも 続くといいな
045:幕(emi) (時計をはずして)
晴れ渡るアルプスの空その下に君が真っ赤な天幕を張る夏
045:幕(nene) (セイント☆オゼウサン かばんの中身ご開帳編)
きらいきらいきらいきらいきらいきらいどこまで言えば弾幕になる? ○カバディカバディカバディ……とかでも同じ効果が生まれそうな予感...
045:幕(市川周) (ミルミルを飲みながら)
煙幕はしけっていたね伊賀も秋(きりがよいので七七はなし)
045:幕(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
朱の記憶、夕陽の記憶あるらむか幕張の地下這ふ芒根に
045:幕(遥遥) (たんかのきりかた2)
えーっと、もうそのへんは終わりです。幕をおろせと声が聞こえる
045:幕(sora) (追憶~娘へ)
幕引きのタイミング窺ふ女がひとりふたりさんにん裸足で集ふ
045:幕(花夢) (花夢)
お芝居みたいに嘆かれ舞台幕のむこうでぶれる祖父の生前
(BIBBLy HoUR)
幼子の背丈ほどある唇が唇求む銀幕の上
045:幕(bubbles-goto) (BIBBLy HoUR)
幼子の背丈ほどある唇が唇求む銀幕の上
045:幕(酒井景二朗) (F.S.D.)
放課後の音樂室の暗幕に隱れる遊びの眞實は何だ
045:幕(佐藤羽美) (hinautamemo)
開幕のベルは優しく如月のふたりの耳を湿らせてゆく
045:幕(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
幕の外 映画フィルムせかす風 気力を流す排水溝
045:幕(村上はじめ) (雑感)
幕が開きなりきる私と恥じる私酔ってる私も心の奥に
045:幕(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
幕の内弁当求めて歩き出す人たちみんな優しくなるよ
045:幕(やや) (言の葉たち)
ステージの幕閉めゆっくり届いてはならぬ心を満載のまま
045:幕(わらじ虫) (楽園 by わらじ虫。)
おおぞらに幕を下ろした黒雲のはるかむこうが快晴だった
045:幕(松原なぎ) (日向水(題詠blog2009))
幕がひくようにしずかに海、満ちる背中合わせのふたりの中で
045:幕(すいこ) (すいこのうたおきば)
舞台には私のほかにもうだれもきれいに幕を引く人がいない
045:幕(橘 みちよ) (夜間飛行)
あまりにもあつけなかりし関係の幕切れいまは夢のごとしも
045:幕(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
鯨幕春一番に乱されて若後家の裾嘆く間も無し
045:幕(珠弾) (seven seas tac)
鋼鉄の鎧も武器も煙幕もいらない私自身を楯に
045:幕(木下一) (リンダリンダタンカ)
参照記事:045:幕 幕内の力士はめっちゃ強いやつほど君のパンティを履く
045:幕(Re:) (プリズム)
暗幕が包んだ視聴覚室で誰も知らない君を見ていた
045:幕(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
青空の下で食べてる幕の内弁当にみるSMプレイ
045:幕(駒沢直) (題詠blog参加用。)
幕切れと呼べる何かがあったかも思い出せない僕らの別れ
045:幕(みなと) (海馬)
突きはなす一幕もあり抽象の鳥をかたりていろはにほへと
045:幕(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
チェーホフの「桜の園」の幕切れの斧の音かな。煙草が欲しい。
045:幕 (一夜) (短歌るBlog)
我が夏の幕は閉じたり バラードに祭りの後の寂しさ重ね
045:幕(志井一) (日記ホプキンス)
画面から消せないことは素晴らしい VHSの確かな字幕
045:幕 (楽歌三昧)
幕末を生きし彼らと今を生きる吾のはかりの余りの違い
045:幕(笹本奈緒) (ニダンカイサセツ)
開演前 幕の向こうでスクラムを組んでいるのがつつぬけでした
045:幕(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
足もとの石ころばかりにらんじゃう 誰よ幕内先生って
045:幕(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
文化祭のステージ発表の幕間に我の真似する生徒もをりぬ
045:幕(ノサカ レイ) (のーずのーず)
煙幕を張っていながら完璧に隠す気のない君のままでいて
045:幕(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
曖昧な約束かさね君が張る煙幕透けて見える目を持つ
045:幕(本田鈴雨) (鈴雨日記)
みんなみの東京湾やあさがほの幕を透かして遠花火みゆ
[短歌][2009] 045:幕(ezmi) (語りえぬことを。)
「この辺で幕にしましょう」言えるならこんな事態にならないわけで
045:幕(紫月雲) (resume 1970-2009)
夜でしたさようならばと幕切れの予行練習して身のすくむ
045:幕(岡本雅哉) (なまじっか…)
暗幕はきみの形にふくらんでわたしを誘うけどだまされない
045:幕(天国ななお) (お月様は許さない)
死んじゃった第二幕から片隅に置かれたままのトゥシューズは白
045:幕(キヨ) (ぼくはこんなことが好き。)
終幕ははじまったばかり年老いたガリレオにきみを重ねてみている
045:幕(斗南まこと) (野ウサギのように)
幕末の志士をとらえた熱病が時代を越えて私に感染(うつ)る
045:幕(しおり) (ヒロの独り言)
今君は幸せですか幕引きの出来ぬ女がぽつり呟き
045:幕(香-キョウ-) (Sky on Blue)
新しき挑戦への幕開けに 不安などない楽しみだけだ
045:幕(やすまる) (やすまる)
手を繋ぎ幕間を行くわたしより背の低くなった人のはやさで
045:幕(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
文化祭の日までわずかに二週間「稽古不足を幕は待たない…」...
045:幕(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
準備した話題はすでに出尽くして幕が開くのを頼りにしてた
045:幕(TIARA) (**JEWELRYBOX**)
始まりを告げる雨音ゆっくりと染まる二人の幕は上がって
045:幕(伊藤真也) (クラッシュボク)
校長の顔に牛乳吹き出して「剣幕・オ・レ」ひとときの午後
045:幕(小林ちい) (ゆれる残像)
辛くても逃げたりしない今はまだ第一幕が終わったところ
045:幕(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
暗幕も役目を終えれば布なのだ 布団にもベッドにもなるような
045:幕(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
黒幕は別に誰でも構わない 今すぐ止めてくれさえすれば
045:幕(おっ) (だいえいの短歌専門店)
いい国を作ろうという公約は守られたのか鎌倉幕府
045:幕(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
いざ幕が開いたらそんな言い訳も通用しないとわかっていても
045:幕(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
連れ添いの暁闇初めて光刺す 君の幕間見てしまいたる
045:幕(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
目に見えぬ幕が隔てる人と人エレベーターは定員まぢか
045:幕(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
大好きなバンド \"閉幕\" いつかまた月はもちろん幕上がるよね
045:幕(月夜野兎) (明日 晴れるといいな)
二時間ドラマは主役が立つ断崖でいつも決まった幕引き
045:幕(椎名時慈) (タンカデカンタ)
番付は幕内カレシ 金星をあげた決まり手「浴びせ倒し」で
045:幕(扱丈博) (取扱)
撚れていく銀幕上に投げ出した手足 ただしい関節を指せ
045:幕 (きりころじっく2)
間違つた日本語字幕のついてゐる共有動画の日本語を消す
045:幕」(惠無) (なんでもない一日)
まるでこれは小劇団のお芝居の幕引きのないフェードアウトで
045:幕(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
主人公演じきれずに彼の事ただ追うばかり幕は下ろされ
045:幕(兵庫ユカ) (Blog [ .bypass ])
一部字幕がなかったところその穴を埋めないように気をつけている
045:幕(今泉洋子) (sironeko)
生の幕いつかは降りる寂しさよ酔芙蓉散る白きゆふぐれ
045:幕(詠時) (短歌の花道)
字幕でも読み取るようにキミの目がボクの嘘をジッと追ってる
045:幕(遠野アリス) (gymnopedie)
新しい時代の幕が開けるとき古い時代はどこ行くのだろう
045:幕(内田かおり) (深い海から)
夕霧が静かに幕を閉ざしゆく湖面は僅か青み帯びて
045:幕(kei) (シプレノート)
嫌われず一番人気にもならずマイペースな幕の内弁当
045:幕(空山くも太郎) (ケータイ短歌 備忘録)
幕が下り君が言った 楽しかった。 うそつけ。 うん、うそ。 さみしいふたり
045:幕(だや (それから人鳥の朝食を買いに)
口数がときに少なき先輩は夢に幕府を開いたらしい
045:幕(Ni-Cd) (反実仮想)
幕間の口づけばかりよみがえりシーツに投射される香水
045:幕(星桔梗) (風船がわれるまで ?)
幕間に緊張解しに駆け込んだトイレでばったり旧友と逢う
045:幕(yunta) (詠 ~ツキノチカラ うたのもり~ )
幕間に何を話せばいいのやらパンフレットも読み尽くしたし
045:幕(鯨井五香) (くじら(独唱))
光化学実験室内試験管全部きらきら事件の黒幕はボブ
045:幕(桶田 沙美) (31Words Runner)
幕引きにスペルカードを取り出して弾幕を張る最後の抵抗
045:幕(佐山みはる) (月待ち人の窓辺(題詠Blog))
暗幕のしきりにゆれて隙間より幼なつぎつぎ小走りに出づ
045:幕 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
着実に近づいてくる終幕を観たくないので空をみている
045:幕(夢雪) (浪漫)
人生の幕を下ろす時が来たようだ君に撃たれるなら本望だったさ
045:幕(さと) (すばらしい日々)
赤と黒 びろうどのぬるき波 暗幕の小部屋で眼(まなこ)あけおり
045:幕 (寺田ゆたか) (永訣のうた)
幕上げよ再び笑みて現れよカーテンコール待ちゐるわれに
045:幕(茶葉四葉) (ゆざまし)
幕引きのときは迫れり場内は咳ひとつなし台詞とぎれて
045:幕(千坂麻緒) (薔薇十字蕩尽短歌)
寒空にはりめぐらせた鯨幕しばし世界の色彩を消す
045:幕(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
やさしくて手がおおきくて幕引きの上手な男だったとおもう
045:幕 (勺 禰子) (ディープ大阪・ディープ奈良・ディープ和歌山)
「柳原白蓮展」の幕なびく新緑の候、四条河原町
045:幕(緒川景子) (ezomijikauta)
教室にひとかげはなくいまならと横断幕カラフルに彩る
045:幕(ぱん) (向日葵 と 月)
暗幕のように私を包みこむ雨音このまま眠っていよう
045:幕(田中ましろ) (ましたん)
幕の内弁当よりも日の丸のごはんが好きだ あなたが好きだ
045:幕(みち。) (滑空アルペジオ。)
世界をつつむ暗幕の端にぎりしめわたしの罪はなんですかと訊く
045:幕(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
キスで降りる幕をまぶたにやきつけて私はあなたの明日を祈る
045:幕(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
閉幕を告げて反る影 尾を引いて日々は過去へと向かうのだろう
045:幕(フワコ) (きくとわたし)
飛行機で除幕式に出向きましょう斜陽の町の小さな句碑の
045:幕(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
万象は紗幕のむこうにあるような 欅がこぼすさみどりの花
045:幕(星川郁乃) (Air Station)
記憶には幕がかかっていてきれい な ところしかおもいだせない
45:幕(HY) (天然通信)
くじら幕かくれんぼしてはしゃいでる祖父の葬儀で幼き孫は
045:幕(ME1) (FILL mobile)
モノクロの字幕が語る臨場の濡れ場に隠す止まらぬ涙
045:幕(冬鳥) (ことのはうた)
幕間(まくあい)にそつと手を添ふ たなごころ柑子の橙(だいだい)冴ゆるを与ふ
045:幕(なゆら) (リッスン・トゥ・ハー)
青き火の代表選手うなだれて横断幕は風にただ舞う
題は「字幕」「幕府」などの「幕」です。「墓」などとの読み間違いにご注意ください
045:幕(アンタレス) (思い出ずるままに)
人生の主演の幕はとうに降り今エピローグ静かに演じ
045:幕(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
小学校の校舎は幕に覆われて改修工事する夏休み
045:幕(jonny) (迂闊な夜の真ん中で)
下ろされた幕を見つめていつまでもそこに座っていたかったんだ
045:幕(船坂圭之介) (kei's anex room)
早々に幕は下がりぬ終演のベル鳴り止まぬ けふは楽日か
045:幕(鳥羽省三) (見沼田圃の畔から)
営幕を突如どよもす雄叫びの謙信参ると確かに聞こゆ
045:幕(みずき) (空)
幕間のざわめきの中透かし読む曲目リスト・ショパン・ラララ
045:幕(みずき)再投稿 (空)
幕間のざわめきの中透かし読む曲目 リスト・ショパン・ラララ
045:幕(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
暗幕を開ければそこが写真部で現像液のにおいくきやか...
045:幕(小早川忠義) (Just as I am Returns)
文字薄き鐚銭ぽつりと飾られて室町幕府の力無きこと
045:幕(うたまろ) (五と七と五と七と七)
君が行き ぼくの心は宙ぶらりん 引きちぎられた垂れ幕のよう
045:幕(星野ぐりこ) (題詠100首爆走中。)
幕切れはあっけなかった もう夢を見なくていいし追わなくていい
045:幕(じゅじゅ。) (rahasia2 ~題詠blog2009~)
気合い入れ心の幕を上げようか 新しい朝 飛び立つきみと
045:幕(柴田匡志) (スタートライン)
ミュージカル中座の幕降り吾は友とサンドウィッチを頬張りており
045:幕(佐藤紀子) (encantada)
竜宮の暮らしに幕を引くべしと太郎が今日は心を決める(浦島太郎物語)
045:幕 (穴井苑子) (猫のように純情)
くす玉が割れたら垂れ幕あらわれるしくみに今年も拍手をおくる
045:幕(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
発車まで十五分とは長けれど幕の内の蓋開けず待ちおり
045:幕(みつき) (みそひと :: misohito ::)
煙幕を突き抜けて跳ぶライダーのバイクに惚れて免許取ったの
045:幕(ひじり純子) (純情短歌)
この恋に幕下ろすのは私から ラブロマンスの芝居は終わり
045:幕(八朔) (I am still here ... われひとりゐて)
気がつけばキミのそばには煙幕をはるヤツがいて視界が悪い
045:幕(庭鳥) (庭鳥小屋へようこそ)
幕間にオケピ覗けば金管がものも言わずに見つめ返した
045:幕(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
紅白の幕をめぐらす野点(のだて)の会 浮世の泡に桜ひとひら
045:幕(日向弥佳) (黒猫ときんぎょ)
終幕を待ち続けている劇場でハッピーエンドを期待している
045:幕(梅田啓子) (今日のうた)
四十年経ちても幕は閉ぢられず 黙つて別れを受け容れてのち
045:幕(マトイテイ) (ようこそ 纏亭へ)
僕たちは幕間に集いて人生の悲哀を演じていたのだろう
045:幕(只野ハル) (Ordinary days)
いつもの余裕は消えちゃった 幕が開く前少しだけ魔法をかけて
045:幕(森山あかり) (言葉の花かご)
生まれると同時に幕は下りたんだもう戻れない旅を続ける
045:幕(わだたかし) (ファミレス短歌)
幕の内弁当の具を一つずつ確かめながら愛を囁く
045:幕(ジテンふみお) (雲のない日は)
字幕には書けなかったが僕はまだそもそもつまり「だからなんなの」
043:幕(はこべ) (梅の咲くころから)
幕離れ清々しきやはしがかり 見所の空気一気に集約
045:幕 行方祐美 (フーガのように)
幕の内の弁当にいつも卵焼き入っておりぬその角にして
045:幕(柚木 良) (舌のうえには答えがでてる)
パケットの弾幕は濃く僕たちの親父もぶたれなかった世代
045:幕(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
除幕式に間に合わないと個室から主筆の像がまろび出てきた
045:幕(チッピッピ) (うたよみブログ)
映画では字幕はなるべく見ないよに 「Oh my God!」は「Oh my God!」
045:幕(蓮野 唯) (万象の奇夜)
幕の内弁当にある練りわさび切なく待つ身の哀しみに似て
045幕(七五三ひな) (ひなの雑記と言葉遊び)
秋深しポッカリ空いた心模様手応え無しに恋も幕引き
045:幕(陸王) (Always Walking with Yu)
幕の内弁当梅とアジフライ取換へて行く海ラララライ
045:幕 (minto) (@100@)
ワープロは幕を閉じたりパソコンで瞬時に繋がる世界となりて
045:幕(ウクレレ) (十線譜)
幕の内弁当みたいな歌を詠む君を元気にしてあげたくて
045:幕(伊藤夏人) (やわらかいと納豆2009)
信じやすい部下ほど切ない現実に切られてしまう今は幕末
045:幕(ことり) (歌)
垂直な幕ってキライ 魔女ならば大釜で煮詰めた夜のとばりを
045:幕(畠山拓郎) (あいうえおあお)
幕下もよいではないか恋もある給金安い不便はあるが
045:幕 (ゆり) (森の歌)
幕末の男と女駈け抜ける袴姿で馬の背に羽
045:幕(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
わかりたい字幕なしでも理解したい貴方の言葉聴き取りたいの
045:幕 (新井蜜) (暗黒星雲)
網棚に置き忘れられ食べ掛けの幕の内弁当は干からぶ
045:幕 (井手蜂子) (蜂歌/Hello,Mr.Darkness.)
幕はない舞台ではない はしための唄うアリアに光のみ射す
045:幕 (井手蜂子) (蜂歌/Hello,Mr.Darkness.)
幕はない舞台ではない はしためのアリアに柔き光のみ射す
045:幕 (井手蜂子) (蜂歌/Hello,Mr.Darkness.)
幕はない舞台ではない はしためのアリアに柔き光のみ射す
045:幕 (井手蜂子) (蜂歌/Hello,Mr.Darkness.)
幕はない舞台ではない はしためのアリアに柔き光のみ射す
045:幕(さかいたつろう) (流星文庫)
幕ノ内一歩にあこがれて君は釣り船屋さんの門をたたいた
045:幕(ふみまろ) (光る風の記憶)
カルヴェロがまなこ閉じるも踊り子は幕下りるまで泣いてはならぬ
045:幕(迦里迦) (香飄)
缶ビールに幕の内 昭和元禄の花見遥けきローソンおむすび
045:幕(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
カップ麺すすれば眼鏡を曇らせて春は名のみの天幕暮らし
045:幕(眩暈丸) (コギト過剰の歌)
「弾幕が薄い!」と言って艦長がイラつきながら少年殴る
045:幕(天野ねい) (三十一文字の毒薬)
幕を開けたのは私で幕を閉じるのも私よ黙って見てて
2009題詠blog045:幕(はづき生) (生さんま定食)
おおきなおおきなひとが亡くなって海には鯨幕張ってあります
045:幕(ひいらぎ) (ひいらぎのゆっくり短歌日記)
この幕が上がりスポットライトとか当たればあきらめつくんだろうか
045:幕(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
幕内や大関などと耳慣れし相撲のことば意味を知らざり
045:幕(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
幕引きをいつにするかはキミ次第たくさん書いたラブレターのあと
045:幕(Yosh) (☆生短歌☆)
幕上がり 栄耀栄華を演じつつ 後はむつみち(六道)出づることなし
045:幕(秋月あまね) (予定された調和が見つかりませんでした。)
光あれば色は要らない輪郭であなたとわかる 紗幕のひとよ
045:幕(たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
手で話す人と観ていた字幕の邦画「つまらなかった」という単語
045:幕(理阿弥) (車止めピロー)
厨房で煮え立つような剣幕のシェフが地団駄 けむりがでてた
045:幕(春待) (三感四音)
幕引きは自分で決めるこの恋はメールでなんか終われないから
045:幕(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
何度でも幕は下りるさ公園の樹齢不詳の夜桜を見て 045:幕(題詠100首2009)
045:幕 (水口涼子) (FANTASIA )
雷鳴は終幕なのか始まりか君には何が見えているのか
045:幕(冥亭) (《冥亭倶楽部》 the snow-ball planet)
薔薇苑に集う閑人夫々の幕の内弁当にも葉蘭(バラン)
幕(原田 町) (カトレア日記)
開幕よりひと月たつて借金のわがドラゴンズ今年も不安
045:幕(原田 町)再投稿 (カトレア日記)
開幕よりひと月たつて借金のわがドラゴンズ今年も不安
045:幕(風天のぼ) (でんでんむしの夢)
人生の幕引くときの苦を思う夏の日差しに吾の影はなし
045:幕(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
閉幕ののち訪れる静寂が僕に空しい気持ちを強いる
045:幕(暮夜 宴) (青い蝶)
一枚の離婚届で済まされる呆気ないほどヤワな幕切れ
045:幕(西野明日香) (水の中のASIAへ(短歌な毎日))
幕引きのタイミングさえつかめずに冷めた紅茶に落とした砂糖
045:幕(にいざき なん) (改題「休まないで歩けとチーターが言ったから」)
いいくにを作りたかった鎌倉の幕府の人にサングラスあげる
045:幕(nnote) (白い箱から)
幕間に白い羽ばたき降って来る死んだ女の声無き詠唱
045:幕(かりやす) (彼方探訪)
通じない心もありぬ煙幕にかくれて見えぬ花火のやうに
045:幕(藻上旅人) (創作のおと)
あの日から既に幕は下りている切ない思い覆ったままで
045:幕(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
幕引きを自分で出来ず情けなかためいき一つそして酒場へ
045:幕(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
いつか永遠のおわりを告げる幕引きの係のひとが泣いている
045:幕 (七十路ばば独り言)
逢い合いて幕開けしてより四十余年共に演じた人生劇場
045:幕(吉里) (梢は歌う)
幕下りて余韻が残るお芝居と同じなんだと生きる道問う
045:幕(祢莉) (suger drop)
陣幕を張り出陣を待つような気持ちでバレンタイン当日
045:幕(のびのび) (のび短歌)
黙り込む背中に字幕が見えないか?「もう疲れたんだ」「ひとりにしてくれ」 参照記事:045:幕
045:幕(五十嵐きよみ) (NOMA-IGAオペラ日記)
幸福な場面を描いた幕がない歌劇を見終えすこし疲れる
045:幕(こうめ) (はこにわ相聞歌)
赤青黄重ねて作る白い肌 暗幕ひいてはじめる挿話
045:幕(羽うさぎ) (羽うさぎの日記帳)
花見幕ゆれてほのかに色づいたさくらときみが手まねきをする
045:幕(フウ) (easygoing.)
誰ひとりいない舞台で上がらない幕の内側夜を踊る
045:幕(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
猛然と横断幕を通り抜けメイン・バザールに宿を探せり
045:幕(イマイ) (ゆびおり短歌)
暗幕のように広がる沈黙に雲は静かに流れて消える
045:幕(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
幕開けの死にゆく男の一言のセリフ信じるきみを信じる
045:幕(都) (miya-momoの日記)
終幕に何が待つのか印籠で落ちる筋書き5月の期待
045:幕 (流水) (流水(るすい)の短歌Caf'e)
観客は私ひとりかもしれぬさんざめく雨銀幕の中
045:幕(ゆき) (ひたぶる君を)
君の背が遠のく幕はひかれゆくああ耳元で拍子木が鳴る
045:幕(音波) (短歌のなぎさ)
海風に揺れるあなたの横顔で やっと横断幕だと気づく
045:幕(間遠 浪) (少女らせん)
幕間に前衛の少女が滅びましょうもういいでしょうと外す関節
045:幕(月下燕) (a swallow under the moonlight)
暗幕の中で少女は顔をよせ「現像液の匂いが好きなの」
045:幕(ほたる) (ほたるノオト)
暗幕をひいた教室セーラーのリボンが揺れて秘密めく夏
045:幕(青野ことり) (こ と り ご と)
いつだってそんなものだよ幕切れはあっけなくって言葉もでない
045:幕 (村木美月) (うたりずむ)
泣きだしたためらいだした佇んだ幕切れのあと静かな懺悔
045:幕(藤野唯) (Sugarmint)
いつだって舞台袖で幕を下ろしていたのは涙目のきみ
045:幕(南 葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
人生はごっこ遊びだ 道化師の幕間劇に踊るプライド
045:幕(ゆふ) (ゆっくりん)
一生といふ舞台に立てる私(わたくし)の最後の幕はわたしが引かむ
045:幕(虫武一俊) (無足場ワンダーランド)
最初からあがらないって決まってた幕にくるまり不貞寝してみる
045:幕(ぷよよん) (冷静と情熱のあいだ)
暗幕に隠れたきみを探すより簡単だとはわかっているけど
045:幕(石畑由紀子) (裏デッサン。短歌・題詠マラソンを走っています。亀スピードで。)
紅い血でひとを裏切る劇をみて幕間にきみの小指を噛んだ
045:幕(櫻井ひなた) (ひなごと☆23→24)
もうこれで最後でいいやあたしには銀幕レベルの恋だったから
045:幕(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
上げたのはどっちなんだろう下ろすのはどっちなんだろう春味の幕
045:幕(あみー) (正直なたましい)
人生に幕を引いたら終わりだよ? カーテンコールもう聞こえない
045:幕(健太郎) (モノクローム文芸館)
本当のほんとのホントの黒幕は例えば映画のスタッフロール
045:幕(龍庵) (題詠blog2009 龍庵)
幕開けのブザーが僕にブーイング浴びせ掛けてるように聞こえる
045:幕(月下 桜) (*月下 桜 の 世界*)
幾重にも垂れる暗幕面白く巻き付けてみたりかぶってみたり
045:幕(振戸りく) (夢のまた夢)
なにもかもはっきり見せてしまってはつまらないねと紗幕を下ろす
045:幕(EXY) (オレブロ★パラダイス♪)
名古屋城 本丸御殿 除幕式 来賓皆 拍手喝采
045:幕(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
片恋に幕を下ろそう空高く乾いた風が吹いてる朝に
045:幕(美木) (ヒネモスアフタヌーン2)
幕張のビルの向こうは黒い海それでもいいよ一緒に行こう
045:幕(短歌サミット2009.詠み人知らず) (短歌サミットブログ)
幕末の志士が詠みたるうたをよみ想い伝わる短歌はよきかな
045:幕(O.F.) (O.F.)
言葉さえゲリラ豪雨でかき消され五輪開幕太陽の季節
045:幕 みぎわ (たづたづし)
花道の幕に風あり菊之助の花子狂ひてゆくしもぶくれ
045:幕(tafots) (1年で1000首をつくる)
まさにもう袋小路な事態だが幕を引くのはぼくでありたい
045:幕(都季) (31pieces)
否応もなく幕は開き今日もまた演じきれないまま朝が来る
045:幕 (キャサリン)(コーラス♪(´・ω・`)カレンダー♪)
幕の内弁当を買い乗り込みて座れば気になり九時の昼食
045:幕(こゆり) (おかっぱ短歌)
幕末のまちむすめってコスプレは愛ゆえですかお代官さま
045:幕(根無し草) (根無し草)
尻軽が 仲間と創った アバズレ幕府 徳川よりも 続くといいな
045:幕(emi) (時計をはずして)
晴れ渡るアルプスの空その下に君が真っ赤な天幕を張る夏
045:幕(nene) (セイント☆オゼウサン かばんの中身ご開帳編)
きらいきらいきらいきらいきらいきらいどこまで言えば弾幕になる? ○カバディカバディカバディ……とかでも同じ効果が生まれそうな予感...
045:幕(市川周) (ミルミルを飲みながら)
煙幕はしけっていたね伊賀も秋(きりがよいので七七はなし)
045:幕(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
朱の記憶、夕陽の記憶あるらむか幕張の地下這ふ芒根に
045:幕(遥遥) (たんかのきりかた2)
えーっと、もうそのへんは終わりです。幕をおろせと声が聞こえる
045:幕(sora) (追憶~娘へ)
幕引きのタイミング窺ふ女がひとりふたりさんにん裸足で集ふ
045:幕(花夢) (花夢)
お芝居みたいに嘆かれ舞台幕のむこうでぶれる祖父の生前
(BIBBLy HoUR)
幼子の背丈ほどある唇が唇求む銀幕の上
045:幕(bubbles-goto) (BIBBLy HoUR)
幼子の背丈ほどある唇が唇求む銀幕の上
045:幕(酒井景二朗) (F.S.D.)
放課後の音樂室の暗幕に隱れる遊びの眞實は何だ
045:幕(佐藤羽美) (hinautamemo)
開幕のベルは優しく如月のふたりの耳を湿らせてゆく
045:幕(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
幕の外 映画フィルムせかす風 気力を流す排水溝
045:幕(村上はじめ) (雑感)
幕が開きなりきる私と恥じる私酔ってる私も心の奥に
045:幕(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
幕の内弁当求めて歩き出す人たちみんな優しくなるよ
045:幕(やや) (言の葉たち)
ステージの幕閉めゆっくり届いてはならぬ心を満載のまま
045:幕(わらじ虫) (楽園 by わらじ虫。)
おおぞらに幕を下ろした黒雲のはるかむこうが快晴だった
045:幕(松原なぎ) (日向水(題詠blog2009))
幕がひくようにしずかに海、満ちる背中合わせのふたりの中で
045:幕(すいこ) (すいこのうたおきば)
舞台には私のほかにもうだれもきれいに幕を引く人がいない
045:幕(橘 みちよ) (夜間飛行)
あまりにもあつけなかりし関係の幕切れいまは夢のごとしも
045:幕(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
鯨幕春一番に乱されて若後家の裾嘆く間も無し
045:幕(珠弾) (seven seas tac)
鋼鉄の鎧も武器も煙幕もいらない私自身を楯に
045:幕(木下一) (リンダリンダタンカ)
参照記事:045:幕 幕内の力士はめっちゃ強いやつほど君のパンティを履く
045:幕(Re:) (プリズム)
暗幕が包んだ視聴覚室で誰も知らない君を見ていた
045:幕(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
青空の下で食べてる幕の内弁当にみるSMプレイ
045:幕(駒沢直) (題詠blog参加用。)
幕切れと呼べる何かがあったかも思い出せない僕らの別れ
045:幕(みなと) (海馬)
突きはなす一幕もあり抽象の鳥をかたりていろはにほへと
045:幕(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
チェーホフの「桜の園」の幕切れの斧の音かな。煙草が欲しい。
045:幕 (一夜) (短歌るBlog)
我が夏の幕は閉じたり バラードに祭りの後の寂しさ重ね
045:幕(志井一) (日記ホプキンス)
画面から消せないことは素晴らしい VHSの確かな字幕
045:幕 (楽歌三昧)
幕末を生きし彼らと今を生きる吾のはかりの余りの違い
045:幕(笹本奈緒) (ニダンカイサセツ)
開演前 幕の向こうでスクラムを組んでいるのがつつぬけでした
045:幕(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
足もとの石ころばかりにらんじゃう 誰よ幕内先生って
045:幕(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
文化祭のステージ発表の幕間に我の真似する生徒もをりぬ
045:幕(ノサカ レイ) (のーずのーず)
煙幕を張っていながら完璧に隠す気のない君のままでいて
045:幕(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
曖昧な約束かさね君が張る煙幕透けて見える目を持つ
045:幕(本田鈴雨) (鈴雨日記)
みんなみの東京湾やあさがほの幕を透かして遠花火みゆ
[短歌][2009] 045:幕(ezmi) (語りえぬことを。)
「この辺で幕にしましょう」言えるならこんな事態にならないわけで
045:幕(紫月雲) (resume 1970-2009)
夜でしたさようならばと幕切れの予行練習して身のすくむ
045:幕(岡本雅哉) (なまじっか…)
暗幕はきみの形にふくらんでわたしを誘うけどだまされない
045:幕(天国ななお) (お月様は許さない)
死んじゃった第二幕から片隅に置かれたままのトゥシューズは白
045:幕(キヨ) (ぼくはこんなことが好き。)
終幕ははじまったばかり年老いたガリレオにきみを重ねてみている
045:幕(斗南まこと) (野ウサギのように)
幕末の志士をとらえた熱病が時代を越えて私に感染(うつ)る
045:幕(しおり) (ヒロの独り言)
今君は幸せですか幕引きの出来ぬ女がぽつり呟き
045:幕(香-キョウ-) (Sky on Blue)
新しき挑戦への幕開けに 不安などない楽しみだけだ
045:幕(やすまる) (やすまる)
手を繋ぎ幕間を行くわたしより背の低くなった人のはやさで
045:幕(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
文化祭の日までわずかに二週間「稽古不足を幕は待たない…」...
045:幕(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
準備した話題はすでに出尽くして幕が開くのを頼りにしてた
045:幕(TIARA) (**JEWELRYBOX**)
始まりを告げる雨音ゆっくりと染まる二人の幕は上がって
045:幕(伊藤真也) (クラッシュボク)
校長の顔に牛乳吹き出して「剣幕・オ・レ」ひとときの午後
045:幕(小林ちい) (ゆれる残像)
辛くても逃げたりしない今はまだ第一幕が終わったところ
045:幕(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
暗幕も役目を終えれば布なのだ 布団にもベッドにもなるような
045:幕(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
黒幕は別に誰でも構わない 今すぐ止めてくれさえすれば
045:幕(おっ) (だいえいの短歌専門店)
いい国を作ろうという公約は守られたのか鎌倉幕府
045:幕(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
いざ幕が開いたらそんな言い訳も通用しないとわかっていても
045:幕(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
連れ添いの暁闇初めて光刺す 君の幕間見てしまいたる
045:幕(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
目に見えぬ幕が隔てる人と人エレベーターは定員まぢか
045:幕(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
大好きなバンド \"閉幕\" いつかまた月はもちろん幕上がるよね
045:幕(月夜野兎) (明日 晴れるといいな)
二時間ドラマは主役が立つ断崖でいつも決まった幕引き
045:幕(椎名時慈) (タンカデカンタ)
番付は幕内カレシ 金星をあげた決まり手「浴びせ倒し」で
045:幕(扱丈博) (取扱)
撚れていく銀幕上に投げ出した手足 ただしい関節を指せ
045:幕 (きりころじっく2)
間違つた日本語字幕のついてゐる共有動画の日本語を消す
045:幕」(惠無) (なんでもない一日)
まるでこれは小劇団のお芝居の幕引きのないフェードアウトで
045:幕(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
主人公演じきれずに彼の事ただ追うばかり幕は下ろされ
045:幕(兵庫ユカ) (Blog [ .bypass ])
一部字幕がなかったところその穴を埋めないように気をつけている
045:幕(今泉洋子) (sironeko)
生の幕いつかは降りる寂しさよ酔芙蓉散る白きゆふぐれ
045:幕(詠時) (短歌の花道)
字幕でも読み取るようにキミの目がボクの嘘をジッと追ってる
045:幕(遠野アリス) (gymnopedie)
新しい時代の幕が開けるとき古い時代はどこ行くのだろう
045:幕(内田かおり) (深い海から)
夕霧が静かに幕を閉ざしゆく湖面は僅か青み帯びて
045:幕(kei) (シプレノート)
嫌われず一番人気にもならずマイペースな幕の内弁当
045:幕(空山くも太郎) (ケータイ短歌 備忘録)
幕が下り君が言った 楽しかった。 うそつけ。 うん、うそ。 さみしいふたり
045:幕(だや (それから人鳥の朝食を買いに)
口数がときに少なき先輩は夢に幕府を開いたらしい
045:幕(Ni-Cd) (反実仮想)
幕間の口づけばかりよみがえりシーツに投射される香水
045:幕(星桔梗) (風船がわれるまで ?)
幕間に緊張解しに駆け込んだトイレでばったり旧友と逢う
045:幕(yunta) (詠 ~ツキノチカラ うたのもり~ )
幕間に何を話せばいいのやらパンフレットも読み尽くしたし
045:幕(鯨井五香) (くじら(独唱))
光化学実験室内試験管全部きらきら事件の黒幕はボブ
045:幕(桶田 沙美) (31Words Runner)
幕引きにスペルカードを取り出して弾幕を張る最後の抵抗
045:幕(佐山みはる) (月待ち人の窓辺(題詠Blog))
暗幕のしきりにゆれて隙間より幼なつぎつぎ小走りに出づ
045:幕 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
着実に近づいてくる終幕を観たくないので空をみている
045:幕(夢雪) (浪漫)
人生の幕を下ろす時が来たようだ君に撃たれるなら本望だったさ
045:幕(さと) (すばらしい日々)
赤と黒 びろうどのぬるき波 暗幕の小部屋で眼(まなこ)あけおり
045:幕 (寺田ゆたか) (永訣のうた)
幕上げよ再び笑みて現れよカーテンコール待ちゐるわれに
045:幕(茶葉四葉) (ゆざまし)
幕引きのときは迫れり場内は咳ひとつなし台詞とぎれて
045:幕(千坂麻緒) (薔薇十字蕩尽短歌)
寒空にはりめぐらせた鯨幕しばし世界の色彩を消す
045:幕(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
やさしくて手がおおきくて幕引きの上手な男だったとおもう
045:幕 (勺 禰子) (ディープ大阪・ディープ奈良・ディープ和歌山)
「柳原白蓮展」の幕なびく新緑の候、四条河原町
045:幕(緒川景子) (ezomijikauta)
教室にひとかげはなくいまならと横断幕カラフルに彩る
045:幕(ぱん) (向日葵 と 月)
暗幕のように私を包みこむ雨音このまま眠っていよう
045:幕(田中ましろ) (ましたん)
幕の内弁当よりも日の丸のごはんが好きだ あなたが好きだ
045:幕(みち。) (滑空アルペジオ。)
世界をつつむ暗幕の端にぎりしめわたしの罪はなんですかと訊く
045:幕(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
キスで降りる幕をまぶたにやきつけて私はあなたの明日を祈る
045:幕(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
閉幕を告げて反る影 尾を引いて日々は過去へと向かうのだろう
045:幕(フワコ) (きくとわたし)
飛行機で除幕式に出向きましょう斜陽の町の小さな句碑の
045:幕(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
万象は紗幕のむこうにあるような 欅がこぼすさみどりの花
045:幕(星川郁乃) (Air Station)
記憶には幕がかかっていてきれい な ところしかおもいだせない
45:幕(HY) (天然通信)
くじら幕かくれんぼしてはしゃいでる祖父の葬儀で幼き孫は
045:幕(ME1) (FILL mobile)
モノクロの字幕が語る臨場の濡れ場に隠す止まらぬ涙
045:幕(冬鳥) (ことのはうた)
幕間(まくあい)にそつと手を添ふ たなごころ柑子の橙(だいだい)冴ゆるを与ふ
045:幕(なゆら) (リッスン・トゥ・ハー)
青き火の代表選手うなだれて横断幕は風にただ舞う