題詠blog2007

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033:太陽

2006-12-27 | 031-040の歌
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033:太陽 (ねこちぐら)
太陽の沈まぬ国のあるごとく君は朝を信じて止まぬ

033:太陽(再投稿) (ねこちぐら)
太陽の沈まぬ国のあるごとく君は明日を信じて止まぬ

033:太陽 (zoe〉〈すりきれ)
逆キリン日本列島あすははれ太陽マーク同回転中

033:太陽(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
太陽の光をいっぱい吸い込んだ布団に触れし頬温かし

033太陽(船坂圭之介) (kei's anex room)
さらば春よ思ひ焚くごと捨つるごとああ太陽の翳薄くして

033:太陽(智理北杜) (智理北杜)
水の中に小さき宇宙を見つけたり 太陽虫はそこにひっそり...

033:太陽(稚春) (青いキリンの番外編)
いつだって一人で遊んだ太陽の光集めて蟻を殺した

033:太陽(柴やん) (明日はきっといいことがある)
太陽へロケットとともに突入す鉄腕アトムの最期は悲しき

033:太陽(みずき) (空)
悲しみは太陽塔の下に捨て燃ゆる西日に身を戦がせぬ

033:太陽(はこべ) (梅の咲くころから)
雑踏のなかにあれども太陽は孤独にさせるゼブラゾーンで

033:太陽(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
一生の鼓動の数は太陽の黄金(きん)の林檎の糖度で決まる

033:太陽(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
太陽を浴びて登山をした頃の元気が欲しいベッドの鬱屈

033:太陽(五七調アトリエ雅亭) (題詠専用ブログ)
省エネの必須アイテム自然光太陽電池経費節減

033:太陽(此花壱悟) (此花帖)
心太陽光透けて渦をまくふと思ひ出す曾祖母の顔

033:太陽(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
誰想ふ太陽もまたいのち終へ宇宙の塵に還るを ひとは

033:太陽(坂本樹) (ひこうき雲)
てのひらも空もさみしい太陽と呼ばれるものをひとつ燃やして

033:太陽 行方祐美 (やまとことのは)
太陽は玉ねぎが好き冬の日の緑茶と苺のチョコが合うよう

033:太陽(オガワ瑠璃) (ことばの調理 ~ レシピ100 ~)
花も木もすべてを恵む太陽のそそぐ光を我も浴びて

033:太陽 (新井蜜) (暗黒星雲)
太陽にてのひらかざし血流の沸騰を待つてのひら発電

033:太陽(惠無) (なんでもない一日)
「太陽の破片(かけら)」と君が詠みし歌 今も愛して止まない夫

033:太陽(春畑 茜) (アールグレイ日和)
太陽のひかりにわれの影伸びて桜橋までゆつくりとゆく

033:太陽(本田鈴雨) (鈴雨日記)
マウンドにのぼる太陽かがやけよ登録名を変えたからには

033:太陽(はな) (はなことば)
太陽に出会ったお化けふやふやと私はあなたの前で溶けちゃう

033:太陽(駒沢直) (題詠blog2007参加用。)
太陽の絵文字ひとつのカラ元気 下書きのまま祈りは眠る

033:太陽(新津康) (NOTHING WORKS)
太陽の温もりよりも、あなたの温もりのほうが好き。「ありがとう。」...

033:太陽(原田 町) (カトレア日記)
太陽系第三惑星ヒトとして桜吹雪を眺めてゐたり

033:太陽(白辺いづみ) (Iduming☆World)
昼のベンチ「理由は何?」とつぶやきぬ中年男を照らせ太陽

033:太陽(フィジー) (逢えなくてもI Love You)
太陽に背中押されて歩き出すサラリーマンの足は重たい

033:太陽 (治視) (cherish!)
太陽の光を全部集めたい そしたら強く咲けると思う

033:太陽(よさ) (やわらかい螺旋)
嘘つきな天気予報だ太陽よ君が居たんじゃ泣くに泣けない

033:太陽(小春川英夫) (さるさるパパ)
休日のカーテン越しの太陽に真綿で首を絞められて、朝

033:太陽(yuko) (tankaの森)
はたと知る表裏一体ではなくて別物である月と太陽

033:太陽(蓮野 唯) (万象の奇夜)
たんぽぽは零れ落ちて飛び散ったぴかぴかの太陽の雫だね

033:太陽(暮夜 宴) (青い蝶)
太陽のひかりはときに残酷にカラスアゲハの羽を燃やして

033:太陽(ドール) (花物語?)
紺色のスクール水着 太陽に思う存分愛された夏

033:太陽(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
太陽の光をたっぷり浴びながら川沿い歩く日曜の午後

033:太陽(川内青泉) (青泉の部屋)
級友と水平線に沈みゆく夏の太陽見つめているよ

033:太陽(野樹かずみ) (告げ忘れたこと)
太陽も黄砂におおわれ桜花なお焚書の灰のごとく降るかも

033:太陽(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
 太陽の跳ねた炎がくちびるにあたる予感で劇場を出る

033:太陽(野州) (易熱易冷~題詠blog編)
太陽といふとき少し恥づかしき影の濃くなる夏を知るまで

033:太陽(香-キョウ-) (Sky on Blue)
肌焦がし汗を垂らさす 空見上げ 炎天下の中 太陽睨む

033:太陽(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
今日生きた約束をしてとけてゆくオレンジゼリィの太陽は

033:太陽(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
ただひとりガキのころからしっているヤツは太陽の塔にも似て

033:太陽(青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
惜しみなくぬくもりこぼす太陽のこどもみたいなたんぽぽ笑う

033:太陽(ダンディー) (旅を愛する男)
背なを差す熱き太陽この俺に恨みごとでもあるのだろうか

033:太陽(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
そういえば、ほら、ウルトラマンの役だった。誰だっけ、え~っと、なんとか太陽

33.太陽(文月万里) (Kagerou つれづれ)
あなたには彼が太陽なのかしら横顔ばかり目で追う少女

033:太陽(こはく) (プラシーボ)
はるかぜをむねいっぱいぶんふきつけて ひとりのための太陽となれ

033:太陽(きじとら猫) (きじとら小部屋)
太陽の熱にやられてしまうから回り続けるしかない今も

033:太陽 (紫月雲) (resume 1970-2007)
太陽に背いて歩く巡礼の路に降る降る星ぞ降るなり

033:太陽 (すずめ) (すずめの詩)
実存の耀きあせて太陽と呼ばれし誉志は虚空へと帰す

033:太陽(小早川忠義) (ただよし)
太陽はジュリアン・ソレルの上ばかり照らすにあらず 人に青春

033:太陽(五十嵐きよみ) (99本の薔薇の花束)
 太陽を味方につけているつもり?あの高飛車なものの言い方

033:太陽(野良ゆうき) (野良犬的)
太陽に罪のすべてを押し付けて受けて立とうか夏の挑発

033:太陽(橘 こよみ) (aglio-e-olio)
半袖のその先の袖がほしいので太陽のまわりをまわります

033:太陽(夏実麦太朗) (麦太朗の鍛高短歌4)
太陽系地球日本云々と宛名書きたき年頃ぞ有り

033:太陽(つきしろ) (あめふりぼし)
太陽のうそのすべてをみぬいたの かばんを捨てたくなってしまった

033:太陽(天国ななお) (お月様は許さない)
太陽に近づきすぎたイカロスの翼は溶けて君の背中に

033:太陽(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
おおあたたかな白き太陽霞立つ森林限界線にころがる

033:太陽 (佐原 岬) (memo)
あの星もいつか誰かの太陽でそしてもうすぐ消えるのだろう

033:太陽(夏瀬佐知子) (夏瀬佐知子の小説のつもり日記)
たすけてと言う相手ではないけれど愛しています太陽さまへ

033:太陽(吉浦玲子) ([湖]湖蓮日日(これんにちにち))
風邪熱の高校生われ繰りてゐし雑誌『太陽』待合室で

033:太陽(百田きりん) (きりんメモ)
太陽の白さを思い出しながらそうなんですかも上手に言える

033:太陽(本田あや) (明晃晃)
太陽がたかくあるから自販機の影すら小さくなって よりそう

033:太陽(ぱぴこ) (テクテク)
太陽のタトゥー誰にも晒さない肌に沈めてステージに立つ

033:太陽(Yosh) (☆生短歌☆)
「太陽もいつかなくなる無常のもの」と言ってる俺が一番無常

033:太陽(nnote) (題詠blog2007,nnote)
太陽のようだ線香花火って。サンダル同士の距離が近づく

033:太陽(素人屋) (素人屋雑貨店)
太陽が地に降り注ぐ。木洩れ日を集めて咲ける鈴蘭の花

033:太陽(愛観) (◆◇ひ と ひ ら こ と ば ◇◆ ~題詠100首と短歌詩~)
夕暮れは寂しくはない太陽が沈む間は好きでいられる

033:太陽(みゆ) (*** はなたんか ***)
雨の日も笑顔咲かせて出迎える 太陽の精ママは向日葵

033:太陽(ももや ままこ) (★SARU×3★)
縮こまりぐんと伸びれば太陽が近くにあった今日の暑さよ

033:太陽(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
太陽と僕との距離に幾枚もおせっかいな手が煤(すす)の硝子を

033:太陽(稲荷辺長太) (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
太陽が両面グリルで焦がしてる僕らの夏は炭になるだけ

033:太陽(川瀬菜穂) (あしたのわたしは)
あなたは太陽 私は月 あなたによってのみ照らされ輝く

033:太陽(星桔梗) (風船がわれるまで 2)
今日だけで何万人も出立し太陽熱を感じなくなる

033:太陽  (翔子) (花こみち)
  太陽が真西に滅ぶ窓からは燕の乱舞ただ黒い影

033:太陽(カー・イーブン) (ほぼ31音)
太陽と愛し合ってもかまわない私にはもう価値がないから

033:太陽(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
太陽の塔へと駆けて行く人の後ろ姿をただ見送って

033:太陽(逢森凪) (みそじのみそひともじ(再))
やわらかに照らすひかりをあたためてわたしあなたの太陽になる

033:太陽(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
今日ぼうしかぶってきたの だから君、太陽みたく笑っていいよ

033:太陽(橘みちよ) (夜間飛行)
「惑星」にホルストついに入れざりし太陽系の最果ての星

033:太陽(振戸りく) (夢のまた夢)
太陽光発電パネルを設置した屋根には猫のたまり場がある

033:太陽(aruka) (外灯都市)
その場所で太陽は海からのぼり海に沈んだ。時は流れて

033:太陽(花夢) (花夢)
真摯?っていうか無防備?太陽の色に染まりつづけてしまう

033:太陽(葉子) (三十一文字の声)
太陽が眩しすぎると辛くなるそんな恋でも恋は恋だった

033:太陽(ひわ) (十三夜)
太陽のかけらをひとつ手に入れて胸に灯す負けないように

033:太陽(みなと琳) (奇会都市)
太陽が今日も僕らを見てるから罪重ねつつ生きてけるのさ

033:太陽(萌香) (空の青さをみつめていても)
太陽を待ちきれなくて暁の空を見上げる約束の朝

033:太陽(あみー) (正直なたましい)
太陽がまぶしくて目をそらしたの あんたは別にまぶしくないの

033:太陽(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
太陽の策略なにも知らぬまま地軸ようやく保たれている

033:太陽(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
ちいさくて見わけられない太陽がのぼり冥王星は朝です

033:太陽(市川周) (ミルミルを飲みながら)
太陽のせいでといえば赦される八月万引き奨励月間

033:太陽(寺田 ゆたか) ( “たまゆらのいのち”)
氷雪の地平匍ひゆき火柱となりて沈める赫き太陽

033:太陽(村本希理子) (きりころじっく2)
夏の背を誰かがひらく 太陽に目のなきことをいぶかしみつつ

033:太陽(繭) (アブストラクトマイライフ別館)
太陽はかんかんと掲ぐ時計台の頭蓋を狙えレモンのごとく

033:太陽(霰) (徒花日記)
太陽へ向かふルールを持つ虫を羨みてまた今日を迷へり

033:太陽(短歌製造機メカ麦3号) (短歌製造機blog)
朝露においたよハニー君のこと着工予定太陽なんだ(オペ:亀野あみ)

033:太陽(スズキロク) (夏休みはもう終わり)
まいってる 君に温められたから明日の朝に太陽になる

033:太陽(佐藤紀子) (pocoapoco)
太陽が二つに見えると言ひし友 あれは病気の前兆だつた

033:太陽(ME1) (FILL mobile)
 太陽の化身となった夏びらはあなたの土地の黄色彩る 

033:太陽(澁谷 波未子) (沈思黙考)
太陽の如く微笑む君想ふ 今日も明日も逢へぬのだから...

033:太陽(さかいまみ) (恋するキモチ。)
太陽が顔を出してる今のうち君の家の窓満艦飾に

033:太陽(小籠良夜) (《冥の逸脱》)
我が星は最果てなりき 地球(テラ)涸るはそも太陽の肥大伝説

033:太陽(きくこ) (きくこ)
夏至近し北へ北へと沈みゆく太陽環をかく幻見ゆる

033:太陽(遠野アリス) (ジムノペディ)
求めても手に入らない愛なんてまるで太陽のような残酷

033:太陽(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
イタリアのオレンジ色の太陽にあこがれの人マンマミーア

033:太陽(月原真幸) (さ か む け の ゆ び き り 。)
この街で太陽にいちばん近い屋上から手を振るよ 見つけて

033:太陽(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
投げ上げるボリバール銀貨太陽に一瞬呑まれ黒く落ちくる

033:太陽 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
あのころはプール帰りの肩に降る太陽も雨も温かだった

033:太陽(桑原憂太郎) (桑原憂太郎の短歌Blog)
イソツプの寓話持ち出す研修の我は生徒の太陽ならず

033:太陽(描町フ三ヲ) (水面走行)
気晴らしに太陽系の大きさと比べてみても告白は無理

033:太陽(やすまる) (やすまる)
夕方に沈んでもそれは太陽の終りじゃないよ。忘れたりしない

033:太陽(A.I) (Private Window)
『火の鳥』の太陽編を数ページ千切りて我の恋文となす

033:太陽(佐倉すみ) (ありがとベティ)
光から逃げるななんて言えないだろう太陽一つも見つめられずに

033:太陽(+イチゴ+) (+ イ チ ゴ ノ ウ タ +)
だいすきなアナタを見つけ微笑んで 太陽目指す向日葵になる

033:太陽(うめさん) (今日のうた)
太陽は葱の青まで奪取するモノクロとして君の残像

033:太陽(桶田 沙美) (31Words Runner #011)
人類の進歩と調和嘲笑う異才の異彩太陽の塔

033:太陽(ちえりー) (あんな話こんな話)
空は海 雲は波になりぬれど太陽だけは元々ひとり

033:太陽(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
太陽があんなに遠い 逆光のなかでつかんだたぶんきみだね

033:太陽 (一夜) (短歌るBlog)
太陽が起き出す頃に眠り付く グータラ息子今朝も顔見ず

033:太陽(岡元らいら) (3+1-題詠blog2007-)
さよならを告げられぬまま太陽は今日の終わりを群青にして

033:太陽(椎名時慈) (タンカデカンタ)
地球とは離れられない でも私 太陽なしで輝けないの

033:太陽(滝秋 邑嘉) (エンバラスド・クウェアティ)
手に残る腐臭をいつか太陽に沈めて欲しい この手と共に

033:太陽(青山ジュンコ) (take it easy)
芸術は爆発と言ったあの人の魂燃える太陽の塔

033:太陽(史之春風) (はちぶんめblog)
らしくない歌ばかり詠む陰のない夏 太陽が嫌い

033:太陽(里木ゆたか) (木犀の灯り)
太陽と仰ぎし人の遠ざかり初めて知りし温かさかな

033:太陽(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
今日もまたいつもと同じ日常が回る 私の太陽はどこ

033:太陽(y*) (Perl Python)
「太陽が僕を裏切る。」 俯いた向日葵を噛む。 ……似てる気がして。

033:太陽(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
太陽は二ついらない わが台所の姑の背に深く包丁

033:太陽(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
太陽が照りつける夏でもここは泣けず笑えず凍える季節

033:太陽(兎六) (一人暮らしの日記)
太陽に飛び込んで行く幾つかを何と呼ぼうか槿の閉じて

033:太陽(みち。) (幸福アレルギー。)
ずっとずっととおい場所から太陽があたしの涙を乾かしている

033:太陽(みずすまし) (水紋)
湖の底に沈んだ太陽の赤色冴えて水面(みなも)に燃える

033:太陽(宮田ふゆこ) (ソーダ・ファウンテン)
太陽を市営プールで見上げたら夏修了のハンがもらえる

033:太陽(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
宮城に丹頂の鶴まひ降りてアレクサンドル・ソクーロフ「太陽」

033:太陽(ハルジオン) (ハルジオン デイズ)
太陽のもとで過ぎ行くこの日々がわたしのすべての祈りのかたち

033:太陽(橋都まこと) (笑ってどこでもサヴァイヴァル)
太陽は一人きりでは太陽になれないのです 人も同じく

033:太陽(川鉄ネオン) (今週の俺が俺が)
太陽の光をまとい踊りだせ夢ならあるけど誰にも言わない

033:太陽(今泉洋子) (sironeko)
 人参とブロッコリーを太陽と森に見立てて夕餉愉しむ

033:太陽(小埜マコト) (カルアミルクを飲みながら)
三つ編みがほどける頃に見えますよ 終わりと始まり 青い太陽

033:太陽(藤原 湾) (湾の創作の日々。)
年々と 強まる日差し 太陽に 休んでいいと 話しかけたり

033:太陽(紫歌) (歌つくろう)
太陽はA3サイズの画用紙の右上の角にいつも輝く

033:太陽(空色ぴりか) (題詠100首2007/空色ぴりか)
木々たちが真夏にためた太陽の赤がちらちら葉を染めはじめ

033:太陽(pakari) (魔法文明)
人は皆太陽となる核をもつ36.5度の向日葵

033:太陽(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
熱、微熱、発熱 君を抱いてると太陽みたいとか言ってしまいそう

033:太陽(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
太陽のまばゆい光に気圧されて君のそばまで近づけなかった

033:太陽(内田かおり) (題詠2006深い海から)
波の上に乱反射する太陽の危うき光滑らかな背の

033:太陽(佐藤羽美) (hinautamemo)
太陽のひかりを浴びてモゴモゴと漢字ドリルに増える虫偏

033:太陽(やや) (言の葉たち)
主待つ犬の背中にやわらかな夏の終わりの太陽がある                       photo by空色地図

033:太陽 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
太陽のかたむく時間 公園に少年ひとり鉄棒をする

033:太陽(水野彗星) (彗星不動産)
勉強はべつにいいけど学校がキライだ朝にみあげる太陽

033:太陽(西巻 真) (題詠100首のためのブログ)
太陽はメデューサの眼を開きしか にわかに雲の影退きぬ

033:太陽(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
旅人の上着奪ふは北風にあらず太陽と寓話は語る

033:太陽(夢眠) (夢眠(ムーミン)∞日々綴り)
太陽とオレンジの汗香るとき燃え尽きたはず恋と出会って

033:太陽(K.Aiko) (「夢幻館」-別館-)
さきに脱ぎ笑うあなたは 太陽で ゆるりとわたし脱いでいきます

033:太陽 (お気楽堂) (楽歌三昧)
爆発が世界を飲み込む瞬間に太陽の塔は空へはばたく

033:太陽( 夜さり) (夕さり夜さり)
濁らずに 「ちくさ」と読まな太陽の夏の滅びは千種川の上(へ)

033:太陽(animoy2) (I (愛)短歌)
ソーラーな我になりたし太陽の君の笑顔を燃料にして

033:太陽(しろ) (星月夜)
障子とか真似たか聞けば太陽族だつた伯父には通じて笑ひぬ

033:太陽(*ビッケ*) (とっても短い今日の歌)
焼け石を水に投げ込む音がして海岸線に沈む太陽

033:太陽(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
わたくしの影を濃くする太陽をおそれつつゆく君の隣に

033:太陽(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
太陽を憎み続けた夏だつたアノ一言も酷暑のせいかよ 

033:太陽(長谷川智) (烏のつぶやきα)
太陽を含んで笑う市民プール使用禁止の滑り台寂

033:太陽 (     Popん?TANKA)
太陽は沈まないってかんたんなことに気がつかなかった若きテロリスト【戦士】よ

033:太陽(萩 はるか) (Betty's second Bar)
頬に触れ熱いね、という背の高い君の指こそ太陽だった

033:太陽(水野月人) (新月の夜に)
運命の人とはどこで見極める太陽を追う向日葵に問う

 033:太陽 (minto) (あすとろさいと)
  太陽の塔のみ残る万博もはるけく昔の話になりぬ

033:太陽(杉山理紀) (2007R57577)
あてもなく旅を続ける太陽を埋め立てた場所を祈らずにゆく

033:太陽(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
太陽の古い記憶を抱いたまま朽ちる家 もうあなたのことも

033:太陽(笹井宏之) (【温帯空虚】)
太陽をこぼして泣いているひとへ海をいちまい与える夜更け

033:太陽(miho) (短歌げいと)
太陽のようだとあこがれた人の かげの部分を見てしまった今日

033:太陽(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
太陽が真上にあるのか分からないアナタが方位磁石になって

033:太陽(moco) (LyricHolic)
太陽のひかりフィルムに焼き付ける 探してたのは何だったっけ

033:太陽(たか志) (象と空)
肌を刺す太陽の熱は静まってあなたもいまは穏やかな愛

033:太陽(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
あなたになら殺されてもいいかなあ 透明な矢を放つ太陽

033:太陽(寒竹茄子夫) (鮎と銀杏)
太陽に狂ひ凧墜つ 冬の日の藍の記憶は絶えてこがらし

033:太陽(宵月冴音) (新銀星亭~Nova Villa Argentee D'Etoile~)
太陽は既に沈めりParisの夜を抱きて燃ゆるカフェロワイヤル

033:太陽(里原志穂) (空の下で)
コスモスを抱えたままで立ち尽くす君の両目に浮かぶ太陽 

033:太陽(平岡ゆめ) (le petit cahier)
海に出る用意がいまだ整わず昇りし太陽また見送りぬ

033:太陽 (冬の向日葵)
まぶしくて太陽なんか見れなくて…嘘を重ねたからだと思う

033:太陽 (砺波湊) (トナミミナト2007)
うすぐもりの冬の公園 太陽は少ししなってベンチへ届く

033:太陽(浅葱)  (空耳の森*番外地)
やわらかき春の太陽招き入れはちみつ色の部屋にたたずむ

033:太陽(小野伊都子) ( cahier bleu)
太陽を見るふりをして下じきの隅からきみをのぞいてました

033:太陽 (JEUX INTERDITS)
太陽を追いかけ走る海岸沿い君の横顔赤く染まって

033:太陽(野田 薫) (COLORFUL∞PILE)
太陽に照らされている部分だけあたたかくなる決まりだという