題詠blog2007

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034:配

2006-12-27 | 031-040の歌
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034:配 (ねこちぐら)
聖典に書き連ねらる配慮とう文字の虚しき現代の街

034:配 (zoe)(すりきれ)
牛乳の配達車来たらむ箱に苺ミルク入れなば誰(た)が取りに行くらむ

034:配(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
ティッシュベーパー欲しいときには駅前のティッシュ配りは姿を見せず

034:配(智理北杜) (智理北杜)
ヤマアラシのジレンマはイヤ!これからは配位結合ほどの距離感...

034:配(船坂圭之介) (日々の歌日記    硲 比呂介)
遠つびと雪騒ひの夜謀られて斃死したりと配流の島に

034:配(柴やん) (明日はきっといいことがある)
論文も高配賜り修了す修士論文はスタートライン

034:配(みずき) (空)
頼朝の配流の地なれ をみな等が焚く菊の香も潮騒となり

034:配(はこべ) (梅の咲くころから)
気配りがうれしい君のひとことが昨日の思い今朝は晴れるや

034:配(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
配役がちぐはぐだった僕たちはやり直せても別れるだろう

034:配(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
配牌があまりに悪い三十路かな明日のために省エネモード

034:配(五七調アトリエ雅亭) (題詠専用ブログ)
駅前にテッシュ配りが勢揃い往復するとポーチ一杯

034:配(此花壱悟) (此花帖)
配達のカブ隣人のナナハンと聞き分けている軽く寝過ごす

034:配(稚春) (青いキリンの番外編)
憧れの仕事は手紙の配達で夢を夢だと言えたあの頃

034:配(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
気配りも過ぎれば欝に冒されむ漱石もいふとかくこの世は

034:配(坂本樹) (ひこうき雲)
はてしなく空に生まれる鳥たちに手紙を配るものになりたい

034:配 行方祐美 (やまとことのは)
心配はタブーな言葉つかっても創ってもいけない二人のメール

034:配(オガワ瑠璃) (ことばの調理 ~ レシピ100 ~)
配合し捏ねしわけたパン生地が少し見ぬ間に膨れ上がった

034:配 (新井蜜) (暗黒星雲)
配られた給料袋の金額を確かめたあと個室から出る

034:配(春畑 茜) (アールグレイ日和)
夕刻の手に配らるるティッシュにもそののちの明暗はわからぬ

034:配(惠無) (なんでもない一日)
今きみがわたしの隣にいる奇跡 神の采配感謝のキスを

034:配(本田鈴雨) (鈴雨日記)
配球というこの深遠なるものよ裏の裏とは表にあれど

034:配(はな) (はなことば)
気配りが上手な人ね出し惜しみしないと価格下落しちゃうよ

034:配(駒沢直) (題詠blog2007参加用。)
配達のバイクの音が遠ざかる 罪滅ぼしのムダな寝返り

034:配(白辺いづみ) (Iduming☆World)
あなたから拒絶されても仕事漬けの疲れを思うと心配なのです

034:配 (治視) (cherish!)
中にある気持ちを切り分けられたら みんなに配ってまわっただろな

034:配(フィジー) (逢えなくてもI Love You)
「心配はしなくていい」と言われても「心配して」と心は言ってる

034:(原田 町) (カトレア日記)
目配りも心くばりも足らぬゆゑわれの幹事はいつもしくじる

034:配(新津康) (NOTHING WORKS)
日は落ちて、配信されるブログの数が星の数より殖えていく。...

034:配(よさ) (やわらかい螺旋)
強制は配慮といつも紙一重なまぬるい血の味を知ってて

033:配(小春川英夫) (さるさるパパ)
配られたカードで狙えそうなのはせいぜいツーペアな春だ、今年も

034:配(蓮野 唯) (万象の奇夜)
采配は自分で決める人生の勝つも負けるも己の判断

034:配(yuko) (tankaの森)
さりげない心配りでレジを打つ笑顔絶やさぬ50代のひと

034:配(暮夜 宴) (青い蝶)
寝不足の子猫みたいに不機嫌に心配ないと君は言うけど

034:配(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
義理チョコを配り歩いたバレンタイン想う人には渡せず終わる

034:配(川内青泉) (青泉の部屋)
配膳の終わりし時ほっとする低学年の給食タイム

034:配(野樹かずみ) (告げ忘れたこと)
黒いストッキング脱いで通夜で配られたクッキー子どもと半分こして

034:配(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
 配られたカードをめくる瞬間にいちごパンツが脳裏をよぎる

034:配(野州) (易熱易冷~題詠blog編)
たましひの配流となるまで太宰治読み明かした季(とき)もありにき

034:配(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
心配はしなくていいよボクは行く 生えかけのたてがみが揺れた日

034:配(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
トランプは秘めたカードにジョーカーの不在を悟られぬ目配りで

034:配(香-キョウ-) (Sky on Blue)
泳ぐだけ泳がせ自由と見せかけて 決して放さぬその支配力

034:配(ダンディー) (旅を愛する男)
人生の峠を越えて行く末に心配あれど丈夫が一番

34.配(文月万里) (Kagerou つれづれ)
新しい宅配商品発売中あなたのために詩を読みましょう

034:配(青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
まんなかで踊るときほどすみずみへ心配りを忘れぬように

034:配(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
早朝にみどりいろしたおばさんが初夏の感じを配ってあるく

034:配(こはく) (プラシーボ)
やさしさを見わけるための白線を配りそこねてくれはしないか

034:配(小早川忠義) (ただよし)
配列をS字に繋げ眺めれば夏の夜空に蠍出で来ぬ

034:配 (すずめ) (すずめの詩)
酒好きのサルのゲノムが醸されて人と熟れるや塩基配列

034:配(野良ゆうき) (野良犬的)
配られた答案用紙の設問がちょっとセコくてなんだか泣けた

034:配(つきしろ) (あめふりぼし)
あかねさす冬の朝日に射殺され新聞配達員の青年

034:配 (紫月雲) (resume 1970-2007)
真昼間の短き痙攣に生まれゐし異種交配の麗し蛹よ

034:配(五十嵐きよみ) (99本の薔薇の花束)
 いつどこで使えばいいかわからないハートのAが配られてくる

034:配(夏実麦太朗) (麦太朗の鍛高短歌4)
昼休み無人の会議テーブルに役職順に資料を配る

034:配(橘 こよみ) (aglio-e-olio)
葉脈をはりめぐらせたゴンドラはそれぞれ配られた花をのせて

034:配(天国ななお) (お月様は許さない)
配偶者控除ってなんか味噌っかすみたい感じで嫌になるでしょ

034:配(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
透明な水を配ろうできたてのフラスコに詰め街でくばろう

034:配 (佐原 岬) (memo)
いつの日か配ったチョコに混ぜたはず秘密のコイン食べたのは誰

034:配(Yosh) (☆生短歌☆)
心配はいくつになっても変わらざり 子供は子供 母は母なり

034:配(百田きりん) (きりんメモ)
心配でツル植物になったって花が咲くわけでもあるまいし

034:配(ぱぴこ) (テクテク)
配られたティッシュで泣いて配られたチラシの店で髪の毛を切る

034:配 (nnote) (題詠blog2007,nnote)
特別な生も死もなく配られた仏花みひらくように咲く百合

034:配(本田あや) (明晃晃)
この部屋のウソとホントは縞馬のたてがみ部分の配色に似て

034:配(愛観) (◆◇ひ と ひ ら こ と ば ◇◆ ~題詠100首と短歌詩~)
去っていく足音ばかり好きになる木香薔薇の散りゆく気配

034:配(みゆ) (*** はなたんか ***)
控えめに吾を気遣う母子草 心配ばかりかけてごめんね

034:配(ももや ままこ) (★SARU×3★)
今っぽく誓う度に配るのは若き左手薬指の輪

034:配(川瀬菜穂) (あしたのわたしは)
少しだけほんの少しだけ私に愛とエロを配ってください

034:配(星桔梗) (風船がわれるまで 2)
気付かない配電盤に潜む塵焼失したのはわたしの心

034:配(稲荷辺長太) (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
頑張ってないフリが上手いアナタにはかなり手抜きの配慮をしがち

034:配(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
夏の友 急勾配の先で待つ日焼けた脚で空をまたいで

034:配  (翔子) (花こみち)
  暦には月の満ち欠け出ていれど兎配する心がなくて

034:配(カー・イーブン) (ほぼ31音)
あて所不明で配達できませんおれがただいま戻りましたよ

034:配(夏瀬佐知子) (夏瀬佐知子の小説のつもり日記)
心配の種は尽きないいえ犬の話ですから真顔にならず

034:配(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
キャッチャーの配球を褒める他はなく日暮れの迫る桂大橋

034:配(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
目配せでうなずきあえる距離が好き 見えないものを信じたくなる

034:配(素人屋) (素人屋雑貨店)
無料配布のアオイの種よ芽を出してこの庭先が森となるまで

034:配(きじとら猫) (きじとら小部屋)
配られてずっと手にある切り札を使えぬままにゲームが終わる

034:配(振戸りく) (夢のまた夢)
プリントを配る指先ばかり見ていたから何も聞いていません

034:配(橘みちよ) (夜間飛行)
ただふたり目配せかはす講義室学生たちのだれも気づかず 

034:配(花夢) (花夢)
簡単にうるおう樹木やどりぎのわたしが死んだあとが心配

034:配(葉子) (三十一文字の声)
いつからかティッシュ配りに無視されてプライド痛み女を磨く

034:配(ひわ) (十三夜)
配役を誤ったのだと思いますあたしそんなにかよわくないし

034:配(逢森凪) (みそじのみそひともじ(再))
真夜中に配信される夢たちが明日をほんのりあかるくさせる

034:配(萌香) (空の青さをみつめていても)
平等に配られていく優しさじゃ足りなくなって踏み外す線

034:配(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
みずいろは配られてゆくおそらくはきみが不在の場所に時刻に

034:配(みなと琳) (奇会都市)
僕の仕事は郵便配達楽しいな手紙落としたら拾ってあげて

034:配(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
巨石(おおいし)を同心円に配置せしストンヘンジに夏至祭の朝

034:配(寺田 ゆたか) ( “たまゆらのいのち”)
すぐそばにゐる気配して振りむけど きみのメールは旅の宿から

034:配(村本希理子) (きりころじっく2)
配達を終へしPIZZA屋のバイク音夜半の団地に長くひびけり

034:配(市川周) (ミルミルを飲みながら)
生きたまま菌がとどけば塩基配列は乱れて見知らぬわたし

034:配(あみー) (正直なたましい)
心配をしながら生きている人よ 心配停止しても死なない

034:配(繭) (アブストラクトマイライフ別館)
地方紙を配達しおえし少年のくらき部屋にて饂飩食む音

034:配(霰) (徒花日記)
特別な晴天の日電線で休むすずめに目配せをする

034:配(短歌製造機メカ麦3号) (短歌製造機blog)
明日からだるまを投げて近づくと「別離は嫌」と配属された(オペ:青木麦生)

034:配(aruka) (外灯都市)
孤児たちが裸足で散歩する夜はぼくらは森を支配できない

034:配(スズキロク) (夏休みはもう終わり)
心配はないよ たった今あなたはわたしっていうカードを引いた

034:配 (佐藤紀子) (pocoapoco)
心配をする役割を引き継ぎぬ息子の妻になりたる人に

034:配(澁谷 波未子) (沈思黙考)
幼子のやうに我が儘言う時も 君は気配り忘れない人...

034:配(ME1) (FILL mobile)
 パントーンいつも決まった配色を好んだ君の藍がもうない  

034:配(小籠良夜) (《冥の逸脱》)
ちはやふる星の配列神の手も千代に八千代に不変と思ふな

034:配(きくこ) (きくこ)
もののけの気配はすれど姿無く己が身つぶり闇にわけいる

034:配(遠野アリス) (ジムノペディ)
いつだってあなたがあたしにくれるのは配布物みたいな優しさね

034:配(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
忘れては ならないことと教えたい 心配りと恩送りの意味

034:配(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
人であること離れたきひと日なり午睡のふちに猫の気配す

034:配(月原真幸) (さ か む け の ゆ び き り 。)
雑踏でこっそり耳をふさぐとき私のなかのうさぎの気配

034:配 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
配られたカード大事に持ったまま終盤となるゲームはいつも

034:配(描町フ三ヲ) (水面走行)
ずれた帯直してあげる休配日ごめんねいつもやさしくなくて

034:配(桑原憂太郎) (桑原憂太郎の短歌Blog)
配膳の仕方ひとつもきまりあり牛乳パツクはトレイの真ん中

034:配(やすまる) (やすまる)
玉の緒の長夜の闇へ沁みてゆくわたしに朝が配達される

034:配(佐倉すみ) (ありがとベティ)
心配はいらない失くしたものさえも最大限に利用するから

034:配(A.I) (Private Window)
交代でするおるすばん遅配しているガーベラに心残して

034:配 (さかいまみ) (恋するキモチ。)
運命の星の配置の必然が君と私を引き寄せたんだ

034:配(+イチゴ+) (+ イ チ ゴ ノ ウ タ +)
気配りが足りないやつだ と 叱られた あの頃よりは マシになったよ

034:配(うめさん) (今日のうた)
郵便の配達員の来る時間 恋文待つごとときめいてをり

034:配 (一夜) (短歌るBlog)
良いとこは私に似てる悪いとこあなたに似てる 交配の妙

034:配(岡元らいら) (3+1-題詠blog2007-)
やさしさを配合したら前のより薄味だという苦情が増えた

034:配(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
勾配のついた会話をぬけ出してころがり落ちるものを拾った

034:配(ちえりー) (あんな話こんな話)
運送の爽やか青年自覚なし荷物に加えときめき配る

034:配(椎名時慈) (タンカデカンタ)
心配をかけてばかりの母は老い 安心させてあげるとヤバイ?!

034:配(青山ジュンコ) (take it easy)
リーダーがカードを配り終わったらさあ始めようゲーム大会

034:配(史之春風) (はちぶんめblog)
君の持つ種とわたしの交配の結果あのこが産まれたんです

034:配(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
女よりカードを憎め「チビ・デブ・ハゲ・非モテ・童貞」配られし男

034:配(桶田 沙美) (31Words Runner #011)
委員長プリント配るその指に触れるかいつも考えている

034:配(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
注文はひと月前でときめきは配達される頃には消えた

034:配(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
配られたカードの数は最初から割れなかったのあなたとだけは

034:配(滝秋 邑嘉) (エンバラスド・クウェアティ)
マニキュアを山ほど積んだ配膳車ちょっとこの子も入れておくれよ

034:配(兎六) (一人暮らしの日記)
配られてすぐ捨てられる紙とかに主体性など求めるテスト

034:配(みずすまし) (水紋)
軒下に風鈴揺れる音さびし 秋の気配は風に潜みて

034:配(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
ゆきぬま、とあるはずのない場所を呼ぶ或いはとほき配流のこころ

034:配(みち。) (幸福アレルギー。)
今日もまた誰かが配った紙きれに生きる範囲を決められている

034:配(里木ゆたか) (木犀の灯り)
心配のいらぬ君とは知りながら幸せ祈る力なき我

034:配(橋都まこと) (笑ってどこでもサヴァイヴァル)
病得て休学願を郵送す 配達証明800円也

034:配 (今週の俺が俺が)
配られたカードでちまちまやりくりしアガるっつーのもナシではないけど

034:配(今泉洋子) (sironeko)
八回の裏の逆転ホームランの白球重し号外配らる

034:配(小埜マコト) (カルアミルクを飲みながら)
街角で配られている青色のビラに小さく「好きです」と書く

034:配(ハルジオン) (ハルジオン デイズ)
あの夏の配りそこねたプリントが胸の引き出しいっぱいになる

034:配(藤原 湾) (湾の創作の日々。)
皿に盛り 鍋水に浸け つぶやいた 配膳係の 出番ですよと

034:配(紫歌) (歌つくろう)
ほらあなた心配症が治らないなるようにしかならないのだから

034:配(空色ぴりか) (題詠100首2007/空色ぴりか)
ぽつりドアに挟まれていた気づいてと不在配達の黄色いハガキ

034:配(pakari) (魔法文明)
わら半紙十枚ほどで配られた戦争を知る祖父よりも知る

034:配(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
もう会わない二人おでこをくっつけて囁くこれが最後の心配

034:配(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
宅配のピンポンだって嬉しいと感じる今日は一人ぼっちだ

034:配(内田かおり) (題詠2006深い海から)
 愛しみのひとつかけらを配られて一輪咲きし紅き小薔薇よ

034:配(佐藤羽美) (hinautamemo)
配色は常に正しく漢語林辞書に貼りつくプリキュア5

034:配(やや) (言の葉たち)
モノクロにひびく子の声ききながら独居世帯の配食を待つ                         photo by 青空地図

034:配 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
ざくざくとキャベツを刻む心配は大人になってもなくならなくて

034:配(水野彗星) (彗星不動産)
ねがわくばニヒルな郵便屋になって不幸の手紙を配る平和を

034:配(西巻 真) (題詠100首のためのブログ)
この朝の誤配のごとき雨のなか 来よ しずかなるメイルマンたち

034:配(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
日の暮れに老いし人らを配りゆくワゴン車が千里丘陵走る

034:配 (お気楽堂) (楽歌三昧)
本棚と机の配置が優先し押入れに決まる今後の寝床

034:配 (夜さり) (夕さり夜さり)
配食を待つ老い人が門ごとに喜捨請ふやうに佇つ日は近し

034:配(K.Aiko) (「夢幻館」-別館-)
お月さま 心配せずに見ていてね わたし独りで立ち上がるから

034:配(animoy2) (I (愛)短歌)
配達のバイクの音が聞こゆ頃君のしたくを手伝っている

034:配(しろ) (星月夜)
怖がりのわれはみづから作りたる怖き気配にふり返りたり

034:配(*ビッケ*) (とっても短い今日の歌)
なんとなく終わる気配はわかるのに始まる時はいつも突然

034:配(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
ルーキーが出番待つごと<新着の図書>コーナーに配架されしは

034:配(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
早朝の目覚め習いとなりしかば新聞配達の靴音怖る 

034:配(長谷川智) (烏のつぶやきα)
桜色葉書におとして投函郵便屋さん来て配る春

034:配 (     Popん?TANKA)
配られた点訳の紙のしろさにくらむ 青ざめる空に刺されて

034:配(萩 はるか) (Betty's second Bar)
犬よりもさきに気配を察してる ケータイが鳴る、電源を切る

 034:配 (minto) (あすとろさいと)
お土産をメールで配信して下さいこんなことができたらよいが

034:配(水野月人) (新月の夜に)
心配の種から花が咲くという世界の君に花冠を

034:配(杉山理紀) (2007R57577)
配色で迷っていると順番に手渡されてるこれからは冬

034:配(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
気圧配置冬に近づき取り交わす約束などもやさしさを増す

034:配(笹井宏之) (【温帯空虚】)
ぱたぱたとわたしの夢を抜け出したひとみのあおい配膳係

034:配(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
勧誘で渋々とった宅配の牛乳代わりに飲んでいるアナタ

034:配(moco) (LyricHolic)
駆けていく夕焼け色の集配車追いかけて追いかけて南へ

034:配 (象と空)
ひそやかに配電盤を伝わって愛の気配が世界をめざす

034:配(寒竹茄子夫) (鮎と銀杏)
星の砂の壜にさざめく音楽を聴くため配る冬の切符

034:配(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
曇る空 不意にあなたの魂に支配されたらいいなと思う

034:配(宵月冴音) (新銀星亭~Nova Villa Argentee D'Etoile~)
配達もこれでさいごじゃしわくちゃの郵便ばばあのその日が終わる

034:配(里原志穂) (空の下で)
透明な君は翼をしまいこみ心を配る歌い続けて 

034:配(平岡ゆめ) (le petit cahier)
かの郵便配達夫濡れながら狂おしき文を我に届け来

034:配 (冬の向日葵)
気配さえもう無くなったこの部屋にあなたを探す手掛かりも無し

034:配 (砺波湊) (トナミミナト2007)
「四時五十分、新聞配達来る」とだけ書かれた九月八日の日記

034:配(浅葱) (空耳の森*番外地)
複雑な配列により性格や容姿が決まる遺伝子なるもの

034:配(小野伊都子) ( cahier bleu)
テーブルに配り忘れたスプーンを鳴らしてワルツを演奏しましょう

034:配 (JEUX INTERDITS)
配られるティッシュみたいにどこにでもいるわけじゃない本当の私

034:配(野田 薫) (COLORFUL∞PILE)
トランプを配るのは私 母親のいない世界にもうずっといる