だいぢのEasyBassing

初めはバス釣行記のブログだったんですが…。
関東を中心に釣りや散策に出掛けていましたが…。
熊本県民になりました。

三川坑 ・ 世界遺産 三池港 (福岡県大牟田市)

2024年02月24日 | 散策記
今回は、福岡県大牟田市にある世界遺産 「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の
構成資産の一つである三池炭鉱・三池港周辺を散策してみた。

三池炭鉱・三池港のガイダンス施設である大牟田市石炭産業科学館 を見学した後は三川坑へ行ってみた。

 
三川坑正門                              敷地内には炭坑電車が展示されている。

三川坑は、1940年(昭和15年)に開坑し、戦後復興期には三池炭鉱の最主力坑として活躍した坑口である。
現在は、作業員や機材を載せたトロッコや、トロッコを昇降させるためのワイヤー巻揚機室、
第二斜坑の入口約20mなどが残されており見学することができる。
また、1908年製の国内最古級の電気機関車(炭鉱電車)なども展示されており当時の面影を見ることができる。

 
入昇坑口・地下通路                         第二斜坑 坑口

1959年(昭和34年)には戦後最大の労働争議である三池争議、
1963年(昭和38年)には戦後最大の労働災害である炭塵爆発事故が起きた場所でもある。

 
第一斜坑 巻揚機室                         繰込場(入坑前の鉱員が装備などの準備、作業の確認を行う場所)

【散策地データ】
名称:「三川坑跡」
所在地:福岡県大牟田市西港町2-30
時代区分:昭和時代
形態:炭鉱跡
公開日: 土、日、祝日(年末年始を除く)
公開時間: 10:00〜17:00(12~3月は16時30分まで)
入館料:無料 
駐車場:有(無料)


三川坑を見学したあとは、世界遺産 三池港へ行ってみた。

 
三池港展望所からの眺め。遠くに三池港が見える。

三池炭鉱に近い有明海は遠浅で干満の差が激しく、大型の石炭積出船の入港が困難だったため、
三池炭鉱で採掘された石炭は大牟田川河口から小型運搬船で対岸の長崎県南島原市の口之津港や
熊本県宇城市の三角西港まで運ばれ、そこで人夫の手で大型船に積み替えられて海外に輸出されていた。

こうした課題を解決するため、西洋技術を学んだ三井財閥の團琢磨の主導によって
船渠内の水位を一定に保つための閘門を持った三池港が1908年(明治41年)に築港された。

三池港の築港により、三池港から直接海外へ石炭の輸出が可能となり、日本の近代化の一翼を担ったことなどから、
2015(平成27)年には世界遺産に登録された。

 
三池港あいあい広場

【文化財データ】
名称:世界遺産「三池港」
所在地:福岡県大牟田市
時代区分:明治時代~現在
形態:港湾施設


三池港には、1908年(明治41年)三池港の開港と同時に開庁した旧長崎税関三池税関支署がある。
旧長崎税関三池税関支署庁舎は、昭和40年(1965)に現三池港湾合同庁舎に機能が移るまで
税関として使用されていた建物で、国内でも数少ない明治期の税関庁舎であり、
三池炭鉱と三池港の歴史を語る上で貴重なことから世界遺産 三池港を構成する一部に含まれている。

 
昭和40(1965)年まで税関として使用されていたようだ。    旧長崎税関三池税関支署の内部の様子

三池港を見学したあとは、世界遺産 宮原坑へ行ってみた。

【文化財データ】
名称:世界遺産「三池港 旧長崎税関 三池税関支署」
所在地:福岡県大牟田市新港町
時代区分:明治時代~昭和時代
形態:税関跡
公開日:土・日・祝(年末年始を除く)
公開時間:9:30~17:00(最終入場 16:30)
入館料:無料 
駐車場:有(無料)
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