daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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シモンズ/チェルシーの歌

2024-03-16 | 音楽つれづれ

明治製菓の「チェルシー」が販売終了になると聞き、なら一度買ってみようかとスーパーの棚をのぞくと在庫は無く、聞くと発注はかけてあるのだけど入荷が無くてとの返事。別なスーパーに行っても同様だったので、執着することなく早々に諦めましたが。

普段はキャンディなどを口にしない私は、チェルシーをチョコと勘違いしていましたが、キャンディだったのですね? ア~ンして… などと口に入れてくれる相手もいなかったので、ついぞ食べた事は無かったのですが、コマーシャルソングだけは覚えています。

何人も歌っている人がいるみたいですが、最初に唄ったのはシモンズだったはず。彼女たちが可愛らしく、甘酸っぱい声で歌う「明治チェルシーの唄」は、キャンディなどのCMにピッタリだったと感じます。

シモンズは玉井タエちゃんと田中ユミちゃんのデュオで、71年のデビュー曲 「恋人もいないのに」が大ヒットし、以降「ふりむかないで」、「おくれて来た少女」、「ひとつぶの涙と立て続けにヒット。当時よくラジオから流れていたのを思い出します。※新シモンズでのライヴ映像。

70年代は洋楽オンリーだった私は、リアルタイムで彼女たちのレコードを手にする事は無かったのですが、トシと共に(!) あの時代を懐かしく思うようになり、そこにタイミング良く、「オールソングス・コレクション」という二枚組のCDが発売されました。

彼女たちが発表した四枚のアルバムに収録の全曲に、「明治チェルシーの唄」と「水の影」がボーナス・トラックで追加され、発売時のアルバムに添えられていたであろう 「やっと出来たチューニング、ギターを持って本番前、ツルリとコロンであ~あ」 などのつぶやきや、背伸びして(失礼)英詩で書いた自作曲など、あの頃の等身大の10代が感じられ嬉しくなります。

アルバムではヒット曲以外にも佳曲が多いのは、楽曲の出来もそうですが、何より彼女たちのハーモニーを構成する技量と言うか、歌唱力によるところが大きいのだと感じます。

営業車のラジオで走り回りながら耳にしていた頃は、主にリードをとるユミちゃんの澄んだ… というか、古い言い方で "キャピキャピ" 系の声が可愛くて印象に残っていました。

いま時が経って聞き返すと、ユミちゃんの声は当時の印象と変わらず溌剌として可愛く、それを受け止めるタエちゃんの声は落ち着いてハスキーですが艶っぽく、かつ包容力を感じさせます。大袈裟ですがこの二人の奇跡の組み合わせに感謝です。

学年違いながらたまたま共通の友達宅で出会ったという二人、三年程と活動期間は短かったものの、彼女たちの一番素敵な時間がここに残されていました。

その歌声、ライナーの直筆(たぶん)のつぶやきや写真のファッションなどを通し、あの時代が思い出されて、年甲斐もなく(?)ちょっとキュンとなるのです。

 

旧ブログ「恋人もいないのに/シモンズ」から一部流用しています。余談ですが彼女達が歌う「山のロザリア」と「琵琶湖周航の歌」がありオムニバス・アルバムに入っているそうです。後者の音はネットにありましたが前者は今の所見つかりません。どなたかがアップしてくれます様に…と、ここは他力本願ですが。



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