情けは人のためならず

ＮＨＫスペシャルでガン治療のことをやっていた。内容的にはほとんど「ブラックジャックによろしく」とかで表現されているものなので目新しい所はなかったけれど、最後の部分がちょっと気になった。
スタジオにいた視聴者代表から「ニコチン中毒者に対するケアを無料でやって欲しい」みたいな意見があったときに厚生労働省の人が「そういう人だけを無料にすることはできませんが……」と言っていた。いつからこういう妙な平等主義が生まれてきたのだろう。ニコチン中毒患者を減らすことによって医療費の削減、各種施設での分煙設備の設備低減等々が可能になって、結果的に使うお金を減らすことができるというのに、お役人にはそういう発想が無いのかね？もちろん我々の側でもそういう一見不平等に見えることを（マスコミに踊らされて）つついたりする風潮があるのは事実だけれど。少子化対策にしても同じことだ。
情けは人のためならず、めぐりめぐりて己が身のため、という言葉はもう死語なのだろうか。