日本企業、海外市場で「円安」武器に値下げ攻勢
~略~
円安・ウォン高が急速に進んだことで、韓国企業は頭を抱えている。ドルを基準に同じ値段で販売しても、為替レートを考慮する場合、日本の企業が韓国企業よりも多くの利益を上げることができるためだ。
実際に、電子や自動車などの韓国の主力輸出部門で、日本企業は破格とも思える価格攻勢を繰り広げている。
~略~
日本電子メーカーは海外市場で「円安」という武器を積極的に活用し、韓国企業を締め出すための攻撃的マーケティングに乗り出している。世界最大市場の一つである北米のデジタルテレビ市場がその代表的な例だ。
液晶テレビの元祖といわれている日本のシャープは、今月初めにサムスン電子製の液晶テレビより最高で40%も安い新製品を、北米市場で発売した。
これについて、サムスン電子の関係者は「シャープが新製品の値段をここまで下げてくるとは思わなかった」とし、「正直言って面食らっている」と話した。
~略~
このような現象は自動車部門でも見られる。最近、現代(ヒョンデ)・起亜(キア)自動車の輸出用の準中型車と小型車は、米市場で苦戦している。それは価格競争で日本のライバルモデルに押されているためだ。
その一例として、現在米市場でトヨタの小型車ヤリス(日本名ヴィッツ)はライバルとなる現代自のベルナよりも875ドル(約10万2375円)も安く販売されている。
今年4月の時点ではベルナの方が231ドル(約2万7027円)安かったものの、為替レートで優位に立ったトヨタが値段を引き続き下げてきたために逆転されたのだ。
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いままで韓国や中国、その他の発展途上国は低い人件費と自国の為替レートを利用して先進国に不可能な値段設定により輸出を増やし、発展してきました。当然それによってその国の経済が発展すれば、その国の人件費は高くなり通貨も高くなります。問題はその後、どうして行くかです。
日本も、かつて1ドルが360円だったのが今では100円程度の3倍以上の為替レートになっています。ですが輸出が激減してはいません。それは輸出する品目が変わったこともありますし、日本の高い技術力によって為替で価格が高くなっても買われるものを作ったからです。
もし日本が産業を変えずに衣類や普通の鉄鋼などのものを輸出し続けていたならば今のような経済発展はありえません。同程度の品質でより安いものが次々に出てくるからです。
現在の日本の主要な輸出品で、たとえば自動車。品質は世界最高水準と言えるでしょう。特にハイブリッドをはじめとする燃費低減技術は他国の追随を許さないレベルにあると言っても間違いではないでしょう。
では日本では外国車は売れないのか?そんなことはないですよね。街中で普通にベンツやらBMWやらを見かけるしアメ車やフランス車もドイツ車ほどではないにしろ見かけます。それらはレクサスなどが出てくるまで日本が弱かった高級車であったり、またそれぞれの国の特徴を持った個性的な車たちです。
一方、韓国車は街中で見ることはかなりまれであると言えるでしょう。販売店すらまぁ見かけませんが。それらは今まで日本車が得意としている分野と非常に重なっています。低価格で扱いやすい車たちです。つまり韓国車でできる分野は日本車で十分足りるし、それどころかそれ以上のものがある。またそれほど超高級ではなくてもアメリカ車やフランス車のように日本車にはない魅力を持っているかと言えば、そういうのは見当たりません。見た目もそれほど変わらないか(パクっている)かそれ以下か(劣化)しているか。確かに他の外車に比べれば格安ですが、日本車と比べると高級車でなければそれほど大きな開きはありません。しかも販売店が少ないからアフターケアは期待できない。
できる限り安い外車がいいというかなり特殊な層以外の購買層にはまったくメリットや魅力がないわけです。それで「なんで売れない?」と言われても、「当然」としか言いようがありません。その上、ウォン高で価格が高くなっているんだから、まぁかなりの特異な人にしか売れないでしょう。
そのほかの電気製品にしろ、他国(特に日本)の得意分野で真正面から争おうとしているわけで、そのためには相手以上の技術やブランドイメージがあるか、相手より低い価格であるかしか生き残る方法はありません。そしてブランドイメージが無く、価格も上昇しつつある状況では、技術力でアピールするしかありませんが・・・相手が日本では厳しいでしょう。
残る方法は競合相手がいないか少ない市場を目指すかですね。ただ、その場合は独自の開発力が必要になってくるわけで・・・日本にはそれがあった。
さて、どうしますか。
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円安・ウォン高が急速に進んだことで、韓国企業は頭を抱えている。ドルを基準に同じ値段で販売しても、為替レートを考慮する場合、日本の企業が韓国企業よりも多くの利益を上げることができるためだ。
実際に、電子や自動車などの韓国の主力輸出部門で、日本企業は破格とも思える価格攻勢を繰り広げている。
~略~
日本電子メーカーは海外市場で「円安」という武器を積極的に活用し、韓国企業を締め出すための攻撃的マーケティングに乗り出している。世界最大市場の一つである北米のデジタルテレビ市場がその代表的な例だ。
液晶テレビの元祖といわれている日本のシャープは、今月初めにサムスン電子製の液晶テレビより最高で40%も安い新製品を、北米市場で発売した。
これについて、サムスン電子の関係者は「シャープが新製品の値段をここまで下げてくるとは思わなかった」とし、「正直言って面食らっている」と話した。
~略~
このような現象は自動車部門でも見られる。最近、現代(ヒョンデ)・起亜(キア)自動車の輸出用の準中型車と小型車は、米市場で苦戦している。それは価格競争で日本のライバルモデルに押されているためだ。
その一例として、現在米市場でトヨタの小型車ヤリス(日本名ヴィッツ)はライバルとなる現代自のベルナよりも875ドル(約10万2375円)も安く販売されている。
今年4月の時点ではベルナの方が231ドル(約2万7027円)安かったものの、為替レートで優位に立ったトヨタが値段を引き続き下げてきたために逆転されたのだ。
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いままで韓国や中国、その他の発展途上国は低い人件費と自国の為替レートを利用して先進国に不可能な値段設定により輸出を増やし、発展してきました。当然それによってその国の経済が発展すれば、その国の人件費は高くなり通貨も高くなります。問題はその後、どうして行くかです。
日本も、かつて1ドルが360円だったのが今では100円程度の3倍以上の為替レートになっています。ですが輸出が激減してはいません。それは輸出する品目が変わったこともありますし、日本の高い技術力によって為替で価格が高くなっても買われるものを作ったからです。
もし日本が産業を変えずに衣類や普通の鉄鋼などのものを輸出し続けていたならば今のような経済発展はありえません。同程度の品質でより安いものが次々に出てくるからです。
現在の日本の主要な輸出品で、たとえば自動車。品質は世界最高水準と言えるでしょう。特にハイブリッドをはじめとする燃費低減技術は他国の追随を許さないレベルにあると言っても間違いではないでしょう。
では日本では外国車は売れないのか?そんなことはないですよね。街中で普通にベンツやらBMWやらを見かけるしアメ車やフランス車もドイツ車ほどではないにしろ見かけます。それらはレクサスなどが出てくるまで日本が弱かった高級車であったり、またそれぞれの国の特徴を持った個性的な車たちです。
一方、韓国車は街中で見ることはかなりまれであると言えるでしょう。販売店すらまぁ見かけませんが。それらは今まで日本車が得意としている分野と非常に重なっています。低価格で扱いやすい車たちです。つまり韓国車でできる分野は日本車で十分足りるし、それどころかそれ以上のものがある。またそれほど超高級ではなくてもアメリカ車やフランス車のように日本車にはない魅力を持っているかと言えば、そういうのは見当たりません。見た目もそれほど変わらないか(パクっている)かそれ以下か(劣化)しているか。確かに他の外車に比べれば格安ですが、日本車と比べると高級車でなければそれほど大きな開きはありません。しかも販売店が少ないからアフターケアは期待できない。
できる限り安い外車がいいというかなり特殊な層以外の購買層にはまったくメリットや魅力がないわけです。それで「なんで売れない?」と言われても、「当然」としか言いようがありません。その上、ウォン高で価格が高くなっているんだから、まぁかなりの特異な人にしか売れないでしょう。
そのほかの電気製品にしろ、他国(特に日本)の得意分野で真正面から争おうとしているわけで、そのためには相手以上の技術やブランドイメージがあるか、相手より低い価格であるかしか生き残る方法はありません。そしてブランドイメージが無く、価格も上昇しつつある状況では、技術力でアピールするしかありませんが・・・相手が日本では厳しいでしょう。
残る方法は競合相手がいないか少ない市場を目指すかですね。ただ、その場合は独自の開発力が必要になってくるわけで・・・日本にはそれがあった。
さて、どうしますか。