CareTaker 's Log

主にスタートレックのことについて書くつもりが、
いつの間にやら日々思ったことについて徒然と。

原潜

2004-11-28 22:56:57 | 出来事
過去日記

西暦2004.11.28
先日、日本の領海を中国の原潜が侵犯したということで大騒ぎになっていた。あいかわらずお役所のトロさが目立った騒動だった。日本側の対応を見るためとか圧力をかけるためとか言われているが
どれも確証はないままだ。

だが今回の事件を起こした
漢級(Hang Class)
の古さ('74~'90建造)や10ノットという低速、また近くに救難艦や曳船がいたことからなんらかのトラブルがあった可能性のほうが高いと思う。

潜水艦運用のための海洋調査なら民間船をよそおった調査船ですむし、潜水艦を用いるにしても騒音の大きい旧式の原潜よりキロ級などの静かなディーゼル潜水艦のほうが隠密にことを進めれるからだ。圧力?わざわざ曳船まで引っ張ってきて?(支援艦なら1隻で十分)しかも世界一の対潜哨戒機密度と言われる日本の領海に古い原潜で?

もしこれが脅しなら北朝鮮のほうが脅し方はうまい。しかしながら相手が相手とはいえきちんと追跡、監視を続けていた自衛隊に比べ、役所と政府のトロさと騒々しさには呆れた。うまくすれば中国に対しての外交カードに使うこともできたのに、かえって日本側のドタバタぶりをさらけだす結果になってしまった。

アメリカの原潜は冷戦時、ソ連の戦略ミサイル原潜の監視のためにソ連の軍港のすぐ外に潜み、原潜が外洋に出ると密かに後をつけ、再び港に戻るまで監視し続けた。いざというときにはその原潜が核ミサイルを発射するまでに撃沈するためだ。

また軍艦の足跡ともいえる音紋をとるために録音装置をひそかに港の近くに置いて、また回収したりを続けていた。ソ連側も同じような行動を取っていたことだろう。これらは明らかに領海侵犯である。しかし冷戦の間に領海侵犯が事故などを除き公表されたことなどほとんどない。

それは自分の探知能力を悟られるからだ。ま、今回も実際に公表されているよりもっと以前にこの原潜のことがわかっていたはずだが。もしかしたら日本の領海内でクルスクのような原潜の事故が起こっていたかもしれない事態だというのに、

こういうときの危機管理ってイラクに自衛隊を派遣することより重要だと思うんだが。


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