それで、何が変わったのか

聖火護送リレー　「平和の祭典」からはほど遠い(読売新聞) - goo ニュース

　何とか乗り切ることができた。北京五輪の聖火リレーは、長野市から次の会場の韓国・ソウルに引き継がれた。

　大混乱となり、その映像が流れたら、中国国民が感情的に反応しかねない。その結果、現在の「反仏」運動に象徴される愛国ナショナリズムの矛先が、一転して日本に向かう可能性が指摘されていた。

　リレーが中断することもなく、８０人のランナーが約１８・７キロのコースを走り終えたことに、長野市や警察の関係者は胸をなで下ろしていることだろう。

　それにしても、異様な光景だった。平和と融和という五輪のイメージとは、ほど遠い。

　沿道には大小の中国国旗が林立する。中国国旗を手に並走する多数の中国人留学生らもいる。中国のチベット弾圧に反発する人権団体などのメンバーは、チベット旗を手に抗議の意思を示した。

　聖火は、約１００人の警察官に厳重にガードされて進んだ。見物客には、ランナーの姿はほとんど見えなかったのではないか。

　テレビ中継を見ながら、「こうまでして聖火リレーをする必要があるのか」と感じた人も、少なからずいたことだろう。

　「市民不在」「聖火護送」といった声も聞かれた。

　聖火が通過した各国の都市では、激しい妨害行動が相次いだ。市と警察が「聖火の安全確保」を最優先させて厳戒態勢を敷いたのも、やむを得ないことだった。

　日本には表現の自由がある。政治的主張を事前に封じ込めることはできない。こうした対応しか取れなかったとも言える。

　リレーの隊列に飛び込むなどして、６人が逮捕された。ビラなども投げ込まれた。歓迎派と抗議派の小競り合いもあり、けが人も出たが、全体としては、大事には至らなかった。

　五輪を通じて国威を発揚することは、中国政府の悲願である。その五輪と絡め、チベット政策に対する海外からの激しい批判が起こっても、「内政問題だ」として強気の姿勢を崩さなかった。

　人権問題について、国際社会と大きな感覚のズレがある。

　中国政府は、ようやくチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ１４世側との対話を再開する姿勢をみせたが、五輪のためのポーズで終わらせてはなるまい。

　重苦しい空気が改善され、スポーツの祭典として楽しめる五輪となるか。ひとえに中国政府の対応にかかっている。

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「　大混乱となり、その映像が流れたら、中国国民が感情的に反応しかねない。その結果、現在の「反仏」運動に象徴される愛国ナショナリズムの矛先が、一転して日本に向かう可能性が指摘されていた。」

イギリスや他の国でも妨害行為が発生したのに、フランスだけ「反仏」運動が発生したことからすれば、よほどでもない限りは日本でも妨害行為も中国国内で報道することはないでしょう。むしろ中国人を動員して国旗を掲げさせ成功に終わったと報道するほうが政府にとって好都合でしょうし。

ただ、今回の長野での聖火リレーの報道を見ていても、本当にチベットのことを考えていた人間がどれほどいるのか疑問に思った。
遷都くんのＴシャツを着ているのもいてたし。ほとんどお祭り気分で、中国のこと、餃子とかそのほか色々なことでムカつくからこういうことで大声で文句言えるぜ、みたいな連中ばかりのような気がする。一人じゃ何も行動しようとはしないのに。

じゃあそれでそういうことして何になるのと思う。それで何が変わるのかと。
中国がそれで変わるとでも思うのか。変わらないでしょ。
中国の異様さを世界に知らしめる？知ってる奴はとっくに知っている。

よほどの大騒ぎをして日本に対する反日運動を引き起こして、サルコジ大統領のように福田首相が胡錦濤主席に頭下げるとこを見たかったというなら理解できる。
まぁそうなればなったで、また福田首相を媚中だと叩くのでしょうが。
それが狙いだったのか？

「　中国政府は、ようやくチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ１４世側との対話を再開する姿勢をみせたが、五輪のためのポーズで終わらせてはなるまい。」

姿勢もなにも中国側がチベット側に対話のために出している条件ってそれほど変わっちゃいない。それでもこういうことをしてみせることで、ダライ・ラマ１４世との対話を求めていた人たちの主張は飲んで見せたわけで、これ以上の批判を止めた。

何も変わっちゃいない。結局、何のためにしたのか疑問。こうやって騒いでいた人たちもどうせいざオリンピックが始まって日本人が活躍してたら素直に応援するんでしょ。そしてチベットのことなんて綺麗さっぱり話題にならなくなる。だって今までだって問題は続いていたのにそんなに話題にもなってなかったし。

本当に中国に打撃を与えたいなら。
外食やめて、自炊しろ。
国産の食べ物を食べろ。
足りなきゃ自分で農業しろ。
工業製品も中国産を避けろ。
もちろん、中の部品のネジ一本に到るまで。

ま、全部出来るとは思わないけどね。