CareTaker 's Log

主にスタートレックのことについて書くつもりが、
いつの間にやら日々思ったことについて徒然と。

中国軍艦寄港で

2007-12-01 07:48:24 | 雑記
中国軍艦寄港―新たな歴史の第一歩に

日中間の防衛交流で、中国海軍のミサイル駆逐艦「深セン」が東京港を訪れた。中国の軍艦が日本に来るのは中華人民共和国の建国以来、初めてのことだ。

 この訪問が実現するまでには長い曲折があった。

 両国が海上自衛隊と海軍の艦艇の相互訪問に合意したのは98年のことだった。橋本首相、江沢民主席の時代だ。いったん02年春に中国軍艦の訪問が計画されたものの、その直前に小泉首相が靖国神社に参拝し、キャンセルされた。

 再び機運が盛り上がったのは昨秋、安倍首相の訪中で日中関係が改善に動き始めてからだ。4月の温家宝首相の訪日で相互訪問が再確認され、福田首相になってようやく実現にこぎつけた。合意以来、9年もの年月がかかったわけだ。

 関係修復の流れの、いわば象徴のような形である。約350人の乗組員を含め、今回の訪問を歓迎する。来年は海上自衛隊の艦艇が訪中する番だ。これを弾みに防衛交流をさらに広げ、両国関係の安定化につなげてもらいたい。

 とはいえ、軍事に関する両国間の不信は、一度や二度の往来でぬぐえるものではない。日本側は、中国軍の急速な増強や活動の活発化に不安を募らせている。中国側も、ミサイル防衛をめぐる日米協力や台湾への関与の可能性などに神経をとがらせる。

 結局、交流と対話を重ね、相互の信頼を培っていくしか方法はないのだ。艦船の相互訪問はその一歩である。少しずつでも相手側の実情に触れることが、無用な緊張を解くことになる。

 大筋で合意されている当局間のホットラインの設置も早く実現すべきだ。誤解による偶発的な事件を防げるし、日常的に意思疎通ができるようになればさらに相互理解は進むだろう。

 軍事の面での信頼醸成は、両国関係だけでなく、アジア全体の安定にも好影響を及ぼす。中国は積極的に国連の平和維持活動(PKO)に参加しているが、要員の訓練などで日中が交流し、アジア諸国にも広げていくことを考えたい。

 もう一つ望むのは、防衛交流を軍事関係者だけにとどめず、一般にも開いていくことだ。例えば、日本の研究者やメディアが中国軍を見学したり、取材したりする機会を増やす。国民レベルで少しでも理解が進めば、それだけ的はずれな推測は減ってくる。

 歴史好きの人なら、中国の軍艦と聞けば「定遠」「鎮遠」といった名前を思い出すに違いない。清朝が誇る大戦艦だった。明治時代に日本の港を訪れ、その威容が日本人を驚かせた。

 日本はこれに負けじと海軍力強化に突き進み、後年、日清戦争でぶつかることになる。

 もちろん、いま求められるのは軍拡競争ではなくて、平和のための協力だ。「深セン」の名前がそのスタートとして歴史に刻まれるよう努力していきたい。

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同盟国たるアメリカの防空用であるイージス艦がくると反対の声を上げる平和団体の皆さんは日本に核ミサイルを向け、友好的とは言いかねる行動をとっている中国の艦艇攻撃用のミサイルを搭載した攻撃用のミサイル駆逐艦の入港にはなんら反対運動を展開されていないようで、貴様らの平和とは一体那辺にありやと問いたくもなる。訊ねるまでもないことは分かっているが。

深圳号(旅海級054)


   満載排水量6000t;全長153m;全幅16.5m;吃水6m,主機CODOG,48600 馬力;航速30ノット,航続距離14000km

  対艦兵器: 対艦ミサイル:4連装2基C-802,射程120km(66海里)
火砲  :100mm全自動砲連装1基。

  対空兵器: 対空ミサイル:HQ-7(紅旗-7/飛蠓80)8連装1基,
        マッハ2.3 射程12km;最大射高5000m

  火砲:37mm76口径全自動防空高角砲4基

  対潜兵器: 対潜ロケット:4連装2基長纓-1(CY-1)対潜ロケット発射機,射程18km
魚雷:324mm“白頭”B515魚雷発射管(3連装2基)。30ノット時射程6km(3.3海里)

  電子設備: 15管チャフ発射管2基。

(中国のサイトを翻訳したので、実物と異なる点がある可能性があります)
兵装や電子設備は外国に頼りながらも独自で造り上げたミサイル駆逐艦。ただ、その後、ロシアのソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦(1番艦就航が1980年代)を購入していることから期待したほどの性能ではなかったと考えられる。


「定遠」「鎮遠」という巨大戦艦が当時の日本人を驚愕させ、その後の海軍強化に繋がったことはそのとおりではあるが、それはまた、当時の日本を軍事力で威圧し恫喝したことでもある。そして彼らは長崎にて450人の水兵が上陸し、地元の警察と市街戦を引き起こし死者10人、重軽傷70人以上という事件を起こした。
まさか現代の「深圳」はこういう事件は起こさないであろうが、無条件に受け入れるべき存在ではけしてない。

もちろん相手のことを理解することは必要だが、相手を知るということと友好関係を結ぶことは当然のことながら同意ではない。

だが、そんな中、


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中国軍幹部へのイージス艦公開、米反対で補給艦に変更

 日中防衛交流の一環として、来日中の中国海軍の幹部らが30日、海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)で、インド洋での給油活動に参加した補給艦「ときわ」の艦内を見学した。海上幕僚監部は当初、イージス艦「きりしま」の公開を検討していたが、米国の反対で機密情報の少ない補給艦に変更した。

 防衛省関係者によると、同省が中国海軍にイージス艦を見学させる案を事前に米側に伝えたところ、米側が情報管理の点で強い懸念を示し、断念することになったという。

 イージス艦をめぐっては、今年3月、日米協定に基づく特別防衛秘密のイージス艦情報が海自から外部に流出したことが発覚。日本側の情報管理のあり方に、米側が神経をとがらせている。

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全く情けないやらなんやら。
基本設計の古いロシア製の兵器に変えられてしまうほどのポンコツを見せてもらう代わりに自らの最新鋭の設備を見せるとは一体何を考えているのやら。下っ端ならともかく上層部ですらこの調子では、米側も神経を尖らせて当然である。

「国民レベルで少しでも理解が進めば、それだけ的はずれな推測は減ってくる。 」

明治の日本人は理解したおかげでより一層脅威を認識し、必要な軍備増強を行い、その後に備えた。
平成の我々が彼らを嘆かせるようなことはあってはなるまいと思う。


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