筆写、手帳、CD、酒…… 憲法「体感」グッズ続々(朝日新聞) - goo ニュース
「日本国憲法」の周りが騒がしい。安倍首相は、海外メディアとのインタビューで戦争放棄を定めた9条などが時代にそぐわないと任期中の改憲に意欲を見せる一方、平和憲法を守ろうとする「九条の会」の動きも全国で活発だ。そんなご時世に、9条の筆写用和紙、ポケット大の憲法手帳、全文朗読CDなど、憲法を「体感」するためのグッズが人気を集めている。改憲、護憲を問う前に憲法をしっかりと知らねば、という思いがあるようだ。3日に憲法公布から60年を迎える。
静座し、深呼吸し、ゆっくりと墨をする。合掌した後、毛筆を取り、和紙にうっすらと浮かぶ文字をなぞる。《日本国民は、正義と秩序を基調とする……》
憲法9条を写経のようになぞり書きする「平和写九(しゃきゅう)」。発案したのは熊本市の主婦円藤純子さん(61)。04年12月に知り合いに誘われて寺で座禅と写経を体験した。背筋を伸ばして筆を取ると、不思議と心が落ちついた。「これを9条でやってみよう」とひらめいた。
~略~
杯を酌み交わしながら憲法について語り合いたいという人には、京都弁護士会などが企画した日本酒「憲法と人権」がある。昨年12月、京都の酒造会社に製造・販売を依頼し、「吟醸あらばしり」と「しぼりたて」の2種類、計2000本を出し、完売。来月にも06年版として大吟醸を加えた3種を発売する予定だ。
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写経にグッズ・・・まるで新興宗教ですね。
「改憲、護憲を問う前に憲法をしっかりと知らねば」
その心は素晴らしいと思いますよ。
でもね、憲法をお経かなにかのように金科玉条として守り奉るのは何か違うと思います。憲法はあくまで日本としての最も基本となる法律であって、国家の全ての行動がこれに基づくわけではありません。そのときの状況などによって修正すべきところは修正すべきですし、よりよいものに変えていけばいいものではないでしょうか。
第2次世界大戦が終了し、日本国憲法ができた当時は、2度の大戦を通じてもはやこれほどの大規模な戦争は発生しないであろうという希望的観測があった時代であり、米軍の保護下にあったため軍備によって自らを守ることができなかった時代でもあります。そのときにアメリカに対抗しえて、日本に危害を及ぼせる軍事力はソ連しかなかったし、現在のような大陸間を挟んで大規模な攻撃ができるような武器は夢想でしかなかった。仮にできたとしても、知性ある指導者の管理下にしか存在はあり得なかった。
現在のように日本の領海や経済水域を虎視眈々と狙う国々に囲まれ、いつ何時暴発するや知れない将軍が大量破壊兵器を保有することなど現在の憲法はまったく考慮していない。もちろん平和的な憲法の意志は尊重すべきではあると思いますが、それはあくまで理想であり、現実を見つめた適切な憲法に変えることはなんらためらうべきことではないと思います。
「日本国憲法」の周りが騒がしい。安倍首相は、海外メディアとのインタビューで戦争放棄を定めた9条などが時代にそぐわないと任期中の改憲に意欲を見せる一方、平和憲法を守ろうとする「九条の会」の動きも全国で活発だ。そんなご時世に、9条の筆写用和紙、ポケット大の憲法手帳、全文朗読CDなど、憲法を「体感」するためのグッズが人気を集めている。改憲、護憲を問う前に憲法をしっかりと知らねば、という思いがあるようだ。3日に憲法公布から60年を迎える。
静座し、深呼吸し、ゆっくりと墨をする。合掌した後、毛筆を取り、和紙にうっすらと浮かぶ文字をなぞる。《日本国民は、正義と秩序を基調とする……》
憲法9条を写経のようになぞり書きする「平和写九(しゃきゅう)」。発案したのは熊本市の主婦円藤純子さん(61)。04年12月に知り合いに誘われて寺で座禅と写経を体験した。背筋を伸ばして筆を取ると、不思議と心が落ちついた。「これを9条でやってみよう」とひらめいた。
~略~
杯を酌み交わしながら憲法について語り合いたいという人には、京都弁護士会などが企画した日本酒「憲法と人権」がある。昨年12月、京都の酒造会社に製造・販売を依頼し、「吟醸あらばしり」と「しぼりたて」の2種類、計2000本を出し、完売。来月にも06年版として大吟醸を加えた3種を発売する予定だ。
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写経にグッズ・・・まるで新興宗教ですね。
「改憲、護憲を問う前に憲法をしっかりと知らねば」
その心は素晴らしいと思いますよ。
でもね、憲法をお経かなにかのように金科玉条として守り奉るのは何か違うと思います。憲法はあくまで日本としての最も基本となる法律であって、国家の全ての行動がこれに基づくわけではありません。そのときの状況などによって修正すべきところは修正すべきですし、よりよいものに変えていけばいいものではないでしょうか。
第2次世界大戦が終了し、日本国憲法ができた当時は、2度の大戦を通じてもはやこれほどの大規模な戦争は発生しないであろうという希望的観測があった時代であり、米軍の保護下にあったため軍備によって自らを守ることができなかった時代でもあります。そのときにアメリカに対抗しえて、日本に危害を及ぼせる軍事力はソ連しかなかったし、現在のような大陸間を挟んで大規模な攻撃ができるような武器は夢想でしかなかった。仮にできたとしても、知性ある指導者の管理下にしか存在はあり得なかった。
現在のように日本の領海や経済水域を虎視眈々と狙う国々に囲まれ、いつ何時暴発するや知れない将軍が大量破壊兵器を保有することなど現在の憲法はまったく考慮していない。もちろん平和的な憲法の意志は尊重すべきではあると思いますが、それはあくまで理想であり、現実を見つめた適切な憲法に変えることはなんらためらうべきことではないと思います。
「写九」で世界が平和になれば、みんなが書いてますよ。
言霊の国だからこその「宗教」ですね。
「ホントに武力で平和はつくれますか?」
という文句が原爆によるきのこ雲をバックに書いてあるものですが、
この人たちに
「ホントに9条で平和はつくれますか?」
と聞いてみたいです。お題目を唱えるだけで極楽浄土へ行けるかのように本当に思っていそうで怖いです。