長江水質、汚水で悪化 上海の地表水 飲用基準内は1%(西日本新聞) - goo ニュース
【北京25日傍示文昭】中国国家環境保護総局の発表によると、中国1の大河・長江(揚子江)に排出される汚水が1998年の113億9000万トンから2005年は184億2000万トンに増加し、河川の水質が極端に悪化していることが分かった。同総局は、経済発展のために長江の環境が破壊されているとして、長江流域の水質保護条例を制定する必要があると警告している。北京の大衆紙・北京晨報が伝えた。
発表によると、長江の汚染状況は上流より下流、本流より支流が深刻。安徽省安慶市や湖北省宜昌市では、まだ汚水処理工場が1カ所もないため、1日平均約20トンが支流を通じて長江の本流に流れ込んでおり、黄浦江など5つの支流から流れ込む汚水が長江全体の汚水の約50%を占めているという。
このため、太湖のほとりにあり、演歌「無錫旅情」で知られる江蘇省無錫市では、飲用水国家基準に達した地表水の割合がゼロだったほか、河口近くの上海市でもわずか1%しかなかったという。
また、汚水対策が不十分なため大規模な汚染事故も続発。最近では、湖南省岳陽市のエチレン工場から大量の汚染物が流れ込んだほか、重慶市万州の工場でもガソリンが大量に長江に漏れ出す事故が起こり、長江全体の汚染に拍車をかけている。
=2006/11/26付 西日本新聞朝刊=
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こういう記事が出ると、
「じゃあ中国に環境技術を提供して環境破壊を食い止めよう」
と言う人がでてくるわけですが、
それは無意味&逆効果です。
なぜか。
結局は彼ら自身が環境を良くしていこうという気が無ければいくら環境を良くする機械を与えたところで意味はありません。環境を破壊してまで大量生産で金儲けするほうがいいという人間であれば、そういう装置は金を出してまで買わない。そしてただで貰ったとしても「これで環境が良くなる」ではなく、「これで環境破壊が減る=もっと大量生産しても大丈夫」という風にしか考えないでしょう。
では、どうするのか。
彼らがいくら大量生産しようとも、それを買う人がいなければ意味がありません。現在の日本が中国の安価なものを輸入しているなかで、その全てを輸入停止にすることは不可能でしょう。しかし、環境に配慮したものを選択することは可能ではないでしょうか。同じ買うのであれば、単に値段ではなく、より環境にマシなものを選択していくことによって、彼らがそういったものを生産していくほうが賢明だと気づけば、彼ら自身が環境を良くして行こうと考えるでしょう。
日本の技術をタダで渡して、多大な損失を蒙り、かつ環境は良くならないことをするよりも、多少値段は張ることになっても、環境によく、結局は日本のためになることをするほうがよりよい方法ではないでしょうか。
【北京25日傍示文昭】中国国家環境保護総局の発表によると、中国1の大河・長江(揚子江)に排出される汚水が1998年の113億9000万トンから2005年は184億2000万トンに増加し、河川の水質が極端に悪化していることが分かった。同総局は、経済発展のために長江の環境が破壊されているとして、長江流域の水質保護条例を制定する必要があると警告している。北京の大衆紙・北京晨報が伝えた。
発表によると、長江の汚染状況は上流より下流、本流より支流が深刻。安徽省安慶市や湖北省宜昌市では、まだ汚水処理工場が1カ所もないため、1日平均約20トンが支流を通じて長江の本流に流れ込んでおり、黄浦江など5つの支流から流れ込む汚水が長江全体の汚水の約50%を占めているという。
このため、太湖のほとりにあり、演歌「無錫旅情」で知られる江蘇省無錫市では、飲用水国家基準に達した地表水の割合がゼロだったほか、河口近くの上海市でもわずか1%しかなかったという。
また、汚水対策が不十分なため大規模な汚染事故も続発。最近では、湖南省岳陽市のエチレン工場から大量の汚染物が流れ込んだほか、重慶市万州の工場でもガソリンが大量に長江に漏れ出す事故が起こり、長江全体の汚染に拍車をかけている。
=2006/11/26付 西日本新聞朝刊=
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こういう記事が出ると、
「じゃあ中国に環境技術を提供して環境破壊を食い止めよう」
と言う人がでてくるわけですが、
それは無意味&逆効果です。
なぜか。
結局は彼ら自身が環境を良くしていこうという気が無ければいくら環境を良くする機械を与えたところで意味はありません。環境を破壊してまで大量生産で金儲けするほうがいいという人間であれば、そういう装置は金を出してまで買わない。そしてただで貰ったとしても「これで環境が良くなる」ではなく、「これで環境破壊が減る=もっと大量生産しても大丈夫」という風にしか考えないでしょう。
では、どうするのか。
彼らがいくら大量生産しようとも、それを買う人がいなければ意味がありません。現在の日本が中国の安価なものを輸入しているなかで、その全てを輸入停止にすることは不可能でしょう。しかし、環境に配慮したものを選択することは可能ではないでしょうか。同じ買うのであれば、単に値段ではなく、より環境にマシなものを選択していくことによって、彼らがそういったものを生産していくほうが賢明だと気づけば、彼ら自身が環境を良くして行こうと考えるでしょう。
日本の技術をタダで渡して、多大な損失を蒙り、かつ環境は良くならないことをするよりも、多少値段は張ることになっても、環境によく、結局は日本のためになることをするほうがよりよい方法ではないでしょうか。