南大門炎上

ソウルの南大門が全焼 現場にライター、放火か(共同通信) - goo ニュース


　【ソウル１１日共同】ソウル中心部の韓国国宝の南大門火災は１１日未明、鎮火した。石造りの土台に立つ木造の楼閣の２階部分は完全に崩壊し、韓国メディアは「全焼」と伝えた。消防隊員が楼閣２階の出火現場とみられる場所で使い捨てライター２個を目撃していることや、出火直前に不審な男を見たとの情報が３件寄せられていることなどから、警察は放火の可能性があるとみて捜査している。


放火と失火の両面で捜査　復元には２年以上か　南大門2008年02月11日11時28分

　韓国警察当局は１１日午前、全焼したソウル市の「南大門」（崇礼門）について、放火と漏電などによる失火の両面から捜査していることを明らかにした。ソウル市の南大門警察署によれば、出火当時の目撃者が３人いるものの、供述内容に食い違いが出ている。韓国メディアは南大門に登っていく不審な男性を見たという目撃証言を伝えているが、周辺に設置された監視カメラ（ＣＣＴＶ）からは確認されていないという。通常、南大門公園管理事務所の職員が午前１０時から午後８時まで周辺に勤務しているが、出火当時は退勤した後だった。

　また、文化財庁や韓国メディアによれば、韓国政府は、０６年に調査した図面を基に、焼失を免れた木材を使って南大門を復元する方針を決めた。復元には少なくとも２年以上の期間が必要で、２００億ウォン（約２２億７０００万円）程度の費用がかかるという。

　一方、李明博次期大統領は１１日午前、火災現場を訪れた。関係者の説明を受けると、「象徴的な場所だけに、国民の心が痛むだろう」と語った。


-------------------------------------------------------------------------------------------

国宝第１号であり、ソウルの象徴的な場所であっただけに残念です。

この火災において、確かに出火の原因は放火かもしれませんが、全焼の原因はただそれだけとは言いがたいと言えます。
まず第１に、重要な建築物であるにも関わらず、なぜ常時、警備員がいなかったのか。いれば放火犯の侵入を阻めますし、放火されても初期の段階で延焼を防ぐことができたはずです。
また、木造建築物であれば、当然ながら防火設備を施すべきですが、それが全く行われていない。スプリンクラーや火災報知器の設置などは基本中の基本でしょう。
さらに、建物全体に火が回る以前に消火活動が行われていたにも関わらず、結局全焼を防げなかったのは明らかに消火活動の失敗でしょう。

全焼の原因は重要建築物に対する無頓着さから来ているように思えてなりません。