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北京五輪開会式 皇族の出席見送り

2008-04-02 09:27:18 | 雑記
北京五輪開会式 皇族の出席見送り 政府方針「不安定要因多く」

 中国が北京五輪開会式に、天皇、皇后両陛下をはじめとする皇族方の出席を要請していた問題で、日本政府は1日、この要請を受諾しない方針を固めた。中国製ギョーザ中毒事件や膠着(こうちやく)状態の東シナ海のガス田共同開発問題に加え、チベット騒乱など不安定要因が多く、時期尚早と判断した。開会式への出席では欧州各国に参加を辞退する動きがある。日本政府から開会式に誰を派遣するかは「全くの白紙状態だ」(外務省幹部)という。

 この問題には、宮内庁と外務省はもともと消極的で「2月のギョーザ事件以前から、皇族方にはご出席を要請しない方向だった。国際的に注目されるチベット騒乱が起きた今はなおさらだ」(政府関係者)としている。

 一方、首相官邸は態度表明を保留していたが、3月27日の参院内閣委員会で、岩城光英官房副長官が、自民党の有村治子氏の質問に「諸般の事情を踏まえつつ慎重に検討する」と慎重姿勢を明らかにしている。

 中国は昨年1月、当時の王毅駐日大使(現外務次官)らを通じ、政府・与党に、非公式に皇太子ご夫妻の開会式出席を要請。また同年4月には、訪日し、陛下と会談した温家宝首相が「ぜひ、陛下と皇族の方々においでいただきたい」と要請していた。これに対して陛下は通常通り「自分の外国訪問は政府で検討することになっています」と話されていた。

 北京五輪で中国側は「アテネ五輪の時に(集まった)各国の指導者、元首は六十数人だったが、北京はこの数を超える」などとして、元首招聘(しようへい)を進めている。

 両陛下は平成4年、天安門事件で国際社会から孤立していた中国を訪問された。これには「日中関係を非常にしっかりした盤石なものにした」(河野洋平衆院議長)との評価はあるが、中国の銭其●元外相が回想録で「中国が西側の制裁を打ち破る最も適切な突破口となった」と記したように、「ご訪問が中国に利用された」(閣僚経験者)側面は否定できない。


 さらに江沢民前国家主席は、両陛下ご訪問後も「反日教育」を強化し、反日デモが繰り返されてきた。

 北京五輪開会式では、ドイツやチェコ、ポーランドなどの首脳が欠席を表明しているほか、英国のチャールズ皇太子も不参加を明らかにしている。


●=「深」のさんずいを「おうへん」に

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単に問題があるからというだけでなく、皇室を政治的に利用される懸念があることから考えて、今回の判断は正しいと言うしかありません。

前回の天安門事件の際の天皇訪問が西側からの制裁解除に利用されたように、もし今回訪問していたならば、ダルフールやチベットなどの問題に対して、日本がお墨付きを与えたも同然の印象を諸外国に与えるでしょう。そして訪問していたところで、じゃあ中国との関係がより良好なものになるかと言われればそれは絶対に有り得ません。最近の反日デモを見てもそれは明らかです。となれば、訪問において日本にとってはデメリットしかありません。

あれから16年たって、中国はなんら変わっちゃいない。チベットを同じ国の人民であるというのであれば、デモの鎮圧になぜ武装警察ではなく軍隊が出動しているのか。暴動を鎮圧するのではなく、敵を撃滅すると考えているのではないのか。

「日中関係を非常にしっかりした盤石なものにした」(河野洋平衆院議長)

どこが?


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