Watch paper 2020年

時計知識、技術

2020年4月赤っぽいオレンジ色の色合いの店

2020-04-16 13:27:27 | コラム 小論文
INTRODUCTION― アンティークを調べる
BODY―  複雑機構を包むアート
CONCLUSION―個人差のある尺度

トップレベルのアンティークはロシアである。収集を始めとする思想は視覚的情報が先である。つまり,アンティークは機械式を芸術性で包んだ対極的な色層の物である。時計に向かう視線の先に映りこむ赤みのある光色も同時に目に戻るとき,その情報が脳内を巡る。対象からの色調、1960年未満の物であるか瞬時に目に入ればそれでよい。ここで,目はただ時計のエナメルの彩色、赤みのある光を感受する。目から対象の距離や大きさは直接の興味の対象ではなく,何らかの尺度に基づく推量が必要である。ここで,外観の世界を見ながらゴールドに覆われた内部の機構を脳内で想像する。見えない内部構造が目を通して脳までとどくとき,その内部世界の対象を照らし合わせて視覚的に見るのである。内部機構とは伝統的な機械式時計における複雑機構の最高峰とされ、トゥールビヨン、永久カレンダー、ミニッツリピーターである。これにスプリットセコンドクロノグラフを加える場合もあるが、歴史的な時系列で言えば、この中で起源が最も古いのはミニッツリピーターになる。現在アンティークとして扱われているものの多くは、19世紀(西暦1801年から西暦1900年までの100年間)末期から大量生産された物である、と調べている前提である。視線の先にある対象は、アンティークであると瞬時に自身の現在の尺度で推量する。時計に関してはCal.Ref情報だけでなく、目の前に広がる圧倒しすぎない、やや彩度を落としたレンガ色の中の穏やかなゴールドの時計を置くアンティーク店には色彩知識もないと店主の尺度は判断できないのである。

時計をアクセントに風景を描けただろうか?
あなたも“歴史を調べる“を習慣にしてみてはいかかでしょうか?
最後まで見ていただき、ありがとうございました!

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