Watch paper 2020年

時計知識、技術

2020年4月 耳を澄ませば聴こえる複雑音

2020-04-19 17:54:54 | コラム 小論文
INTRODUCTION―アンクルとは
BODY―狂いを知らせる
CONCLUSION―音で知らせる

傘に当たる雨音は心地良い。チクタク…聴覚で捉えることのできる部品がアンクルである。アンクルが左右に振れるたびに雁木車はちょうど一歯分だけ回転する。アンクルの左右の振れを規制するためにピンがあり「チクタク」音は、アンクルがピンにぶつかる際の衝撃音である。規則正しいと心地よいが、遅れると雑音になる。技術発展によくあるのは、回転を往復運動に変えるpartsである。物理量や慣性モーメントを付け加えてしまうと複雑であるが、ガンギとルビー石でできたアンクル先端がぶつかることで精度が落ちる。等時性が保たれるが精度としては40%程度と完璧でなくなる。昔の手巻き式時計の仕組みはこの部品をシリンダーからアンクルへと部品を薄くするのが限界である。機械式のよさは正確さだけか。揺れの激しい船上で携帯しても正確さを可能にした懐中時計から腕時計へと変貌を遂げた事でcollectionするという考えではあるが今日でも装飾時計に魅了されている。チクタク…聴覚で捉えることのできる部品がピタッと止んだ。雨が止んだように静かである。

時計をアクセントに講読3分間で風景を描けただろうか?
あなたも“歴史を調べる“を習慣にしてみてはいかかでしょうか?
最後まで見ていただき、ありがとうございました!

今日の話題…振り子時計
今日のお役立ち時計…アームスAMS振り子時計 機械式  2663-9 AMS社の掛け時計。世界で最も歴史のあるクロックメーカーから出ている木製の掛け時計である。淡い茶色のチェリーウッドからチクタク音が響く

次回演目『あ行 アブラアン・ルイ・ブレゲ』
登場語録…時計、世界