Watch paper 2020年

時計知識、技術

2020年 身近なからくり時計を探る

2020-04-10 16:39:07 | 論文(長文)
からくり時計
INTRODUCTION――からくりとは
BODY――メカニズム
CONCLUSION―― 知識が備わった


身近にあるからくり時計は専門家でなくても外装を見ただけでこれはからくりがあると断定出来るものがある。なぜこのように捉える事が可能なのか。我々の情報処理メカニズムはいくつかの段階に分かれ、さらにそれぞれの段階は多くのサブメカニズムから成り立っている。では、これらの処理段階のうち「文字盤の数字や針の動きを視覚的に処理」。又は、「特定の時間の鐘の音やからくり人形が繰り広げる演出音を用いた聴覚処理」「仕組みを探ろうとする意識的意味処理」の3段階に区別する。各々別の処理に思えるが、少なくともいくつかの共通する実行過程があることは知られている。たとえば、刻む針を聴覚的に少しずつ提示した際、無音で文字盤を同様に一部ずつ視覚提示した場合と同じで12時が近づくと脳内ではからくりを期待する感覚に陥るはずである。このように、時計を視覚的に提示しても聴覚的に提示しても,からくりが始まるという構造処理が同じように行われ、視覚的を介しても聴覚的を介しても,共通の実行過程を経由してからくりの構造に行き着き映像すら浮かぶ事もある。脳内では、時計そのものを既に3段階で理解し、12時になれば何か起こる外装であると既にはっきり判断できるまでになっている。これは時計にはclock handsがきちんと組み込まれ狂うことなく動いている前提条件があって初めて可能になる。写真を見ただけでこれはこういう仕組みであると言い当てれるので有れば、これはknowledgeがものをいう。

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あなたも“歴史を調べる“を習慣にしてみてはいかかでしょうか?
最後まで見ていただき、ありがとうございました!