Watch paper 2020年

時計知識、技術

2020年4月 コレクションさせるアナログの魅力

2020-04-13 15:48:55 | コラム 小論文
アナログ時計 1月 記述
INTRODUCTION―序論―アナログの意味
BODY―本論―表面上の表示と内部構造
CONCLUSION―結論― アナログ時計とは
時計の世界では表面上の針がインデックスをさす古典的なアナログ方式でありイタリアで誕生した『カルティエ』サントス、LEDによる数字で時刻を表示するデジタル方式『ハミルトン』パルサー、『カシオ』Gショックなどが代表である。筆やクレパスなどの旧来の画材を用いて表現することを「アナログ作画」と呼ぶがこれの意味とは少し違う。色彩豊かなスタイル、透明感のある外観、深く豊かな色合いと詳細な陰影を作り出した小型化の腕時計は、メーカーの個性を尊重しコレクションさせるほどの魅力がある。天文学的情報が求められるようになった天文時計とは異なるが、高度な技術力を要する。アナログのよさは、視覚的効果である。針が時刻を指すというsimpleな効果である。さてアナログといっても昔は、例えば振り子時計は振り子運動の1周期を1秒に変換する時点でデジタル処理となり、ステップモーターを利用したものは内部ではデジタルである。内部構造を歴史的に見ると技術革新と各社間の競争になった時計時代が過去にある。超小型化と強い対衝撃性が求められ、電池が内蔵されるという流れが、国や時計業界に打撃を与えたのである。海外では80年かけてタンス並のサイズの能動素子の真空管から、半導体デジタル回路へと変えた。1960年代まで80年という月日を日本はわずか30年という短期間で1967年、世界初のアナログ回路を用いたクォーツ腕時計が登場させてしまった事で時計市場を席巻しクォーツショックと呼ばれる現象を引き起こし、スイスをはじめとする欧米の機械式の腕時計が売れなくなったのだ。特にアメリカ合衆国の時計産業はほぼ全滅状態に陥った。アナログ時計とは一般的には針や文字による視覚が基本で、これと併用する形で鐘やアラーム、クロノグラフなどが用いられるのである。

今日の話題…澄んだ音色
今日のお役立ち時計…ピエール・ル・ロア 1/4リピーター フランス 懐中時計iEp-164118世紀の「鎖引き」のアナログ式のシリンダー懐中時計である。

あなたも“歴史を調べる“を習慣にしてみてはいかかでしょうか?
最後まで見ていただき、ありがとうございました!

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