Cycle Log

トライアスロンのトレーニング、レース、機材、その他色々

フィジーク・アリアンテ

2017-03-11 | 機材等


 このところ、ヒルクライム用にサドルをフィジーク・アンタレス・バーサスからフィジーク・アリアンテに換装し使用中。別に新しく買ったものではなく、何年も前に買って時々使っているような感じ。
 大まかに言って、サドルはフラット系かカーブ系かで分けて考えている。フラット系の代表はフィジークのアリオネやアンタレスで、カーブ系の代表はSMPの各モデル。今回取り上げるアリアンテは、フィジークの中では珍しいカーブ系。
 カーブ系とは、サドルの座面がカーブしており、坐骨がそこにフィットするタイプのサドルである。坐骨の収まりが良いので、トルクをかけたい時などはサドルの支持力が強く安定しやすい。一方、かたちがかたちなので、サドル上で座位置を変えたい人などには向かない。
 一方、フラット系はサドルの支持力が弱い代わりに、サドル上で座位置を変えたい人に向いている。私見では、フラット系は体重の重いライダーに向き、カーブ系は体重の軽いライダーに向いている。これは、体重の重いライダーが尿道付近の圧力が高く、座位置を変えることで圧力のかかる位置を変えたいだろうということ。ただ、ハマった時のフィット感はカーブ系の方が高いようである。
 そういう意味では、僕はフラット系派(体重75kg)。圧力うんぬんの問題の他に、座位置を変えることで走り方と脚の筋肉の使い方を変えている。たぶん、ロングライドとかに向いているのはフラット系だとも思う。
 一方、ツールド八ヶ岳まではヒルクライム特化ということで、カーブ系のアリアンテを使う。久々にアリアンテに座るが、なかなか座り心地が良い。パッドが厚めなのもあるけど、ベース材自体が指で押しただけでもしなる柔らかさ。また、座面がカーブしつつ横に広いので、股にかかる圧力も弱めである。
 走ってみてもやはり快適。アンタレスバーサスと同じくらい路面の振動を和らげてくれる。いざヒルクライムに入っても、腰が安定するので(腰が後ろに逃げない)トルクをかけてペダルを踏みこみやすい。シッティングメインで長いヒルクライム(1時間ほど)を走っても、股が鬱血するような感じはほとんどなかった。うん、シッティングメインのヒルクライムには今のところベストサドルかもしれない。八ヶ岳まではこれで行く。
 一方、ヒルクライムの帰りでは、やはり座位置がほとんど選べないことがちょっとストレスになる。サドルの先端に坐骨を引っ掛けて高速で巡航することもできないわけではないけど、やや苦手。
 あとは、サドルのセッティングについてだが、カーブ系をサドル平行に取り付けようととすると、座位置に対し先端が前上がり気味になるので、僕の場合先端をちょっと下げ、サドルの先端付近から中程の座位置までを平行にしている。こうすることで、擬似的にフラット系サドルに近づけ、ヒルクライムで腰が後ろに逃げてしまうのに対し、サドルの後端が尻を受け止めてくれるような感じになる。サドル一つのセッティングを取っても、好みがいろいろあり結構面倒。あまり頻繁にサドルを変えるものじゃないね。

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