日本気象協会16:00発表
あすも前線や湿った空気の影響で、本州は広く雨が降るでしょう。九州は昼前までには雨雲は抜け、晴れ間が戻りそうです。中国・四国から東北は雨の降る所が多いでしょう。太平洋側の沿岸では局地的に非常に激しい雨が降りそうです。北海道は大体晴れる見込みです。沖縄も日中は晴れるでしょう。台風1号が接近する小笠原諸島は、暴風や高波、土砂災害に厳重な警戒が必要です。
【出典:日本気象協会】
台風1号 15日朝から昼過ぎに小笠原諸島に最接近
大型で非常に強い台風1号は、きょう(14日)午後3時現在、日本の南にあって、1時間に約30キロの速さで北北東へ進んでいます。中心気圧は950hPa、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心の東側185キロ以内と西側150キロ以内では、風速25メートル以上の暴風となっています。
台風はこの後、強い勢力を保ちながら北上し、あす(15日)朝から昼過ぎにかけて、小笠原諸島に最も近づく見通しです。
「記録的な」暴風の可能性 高波・土砂災害にも警戒を
小笠原諸島では次第に風が強まり、あす(15日)は猛烈な風が吹く予想です。記録的な暴風となる可能性があります。小笠原諸島の父島では、4月としての最大瞬間風速の記録は、32.3メートル(1997年4月22日)ですが、今回の台風の通過による暴風で、それを上回る風が吹くおそれがあります。
猛烈な風というのは、電柱やブロック塀が倒壊したり、建物の一部が広範囲にわたって飛散したりするくらいの強さの風です。不要不急の外出を控えるとともに、飛んできたものによって窓ガラスが割れてしまうおそれがあるため、部屋の中でも窓から離れるなど、暴風に厳重に警戒してください。
なお、暴風に対する備えは、台風が接近してからでは危険です。小笠原諸島はすでに一部が台風の強風域に入っているとみられ、また、これからの時間は日が暮れて暗くなります。屋外での作業はせずに、停電対策など家の中でできる備えを進めるようにしてください。
また、海上では猛烈なしけとなる見込みです。うねりを伴った高波に厳重に警戒が必要です。