きょう9月11日のことを、きゅういちいち、と呼ぶようになって長い。2001年のこの日を境目に世界が変化したと言われるけれど、それは世界という何かだけではなく、もっと大切な、人と人の関係の仕方だとか、人という存在の立ち方の核のようなものが、変化を始めたのではないかと、僕は思うことがある。同時に、あの日を日々の一つとして居たことによって、僕自身の個の内部も、どこか、それ以前には思いがけもしなかったように変わってしまったのではないかと、なんだか思ってしまうことがある。よのなか、なるものの変化に圧倒され、いつしか馴らされてしまいそうになるうちに、あまりにも色々なことが起き、言葉を失いそうになり続け、言葉というものそれ自体に対する確かささえも、危うく、ぐらついてしまった、そんな気になることもある。2001年のこの日、自分の心の中にいったい何があったのか、理解しようと思い続け、まだ思っている。
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SAKURAI IKUYA DANCE SOLO2019 Nov.
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