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櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

◉新作ダンス公演2024年7/13〜14 ◉コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー

断片・2/11

2017-02-11 | ダンスノート(からだ、くらし)
きょうは土曜。クラスが2つあったのですが、いづれも面白い質問が出て、そこから実技にまで広がっていきました。
こういう日は、次の稽古内容を導いてくれる感じがします。
たぶん、僕一人で考えて提示するより、良い展開を生んでいる感じがある。

大抵の人が、毎週稽古しているなかで思うこと尋ねたいことをノートに書き留めてあるようで、それを見ながら出されたある人の言葉が、別の人の記録や言葉に結びついたりします。また、時には納得ゆくまで言葉のやり取りをしてから動くことで、もやが晴れ感覚が冴える様子があったり、稽古の焦点が合わせ直されるようでもあります。

言葉と身体、あるいは会話と身体というのは、かなり密接な相互作用を持っているのだなぁと、感じています。
また、発話することから、衝動が湧いてくることもあるようです。言葉は単にものごとを説明するだけでなく、語ること、語ろうとすることで、逆に言い現わしようがない何か、言葉ではなく全身で表したくなるような「何か」が鮮明に意識されるのではないか、という、これは稽古の参加メンバーの一人が、終了後に話してくれました。

僕は、会話に身を置きながら、また、受け応えしながら、言葉と言葉が生み出してゆくグルーヴを感じていました。言葉は意味の「交換」でもあるけれど、踊りの場では、それは熱の「交感」だったり、場の雰囲気をつくることにも繋がります。
どんどん話が膨らむこともありますが、静けさを生み出しくれる言葉もあります。沈黙に投げられた一言が、心身を揺らすこともあります。

言葉は、単に自分のものごとではなく、人と人が関わる環境そのものを生成する力にもなります。
毎度でなくとも、稽古のなかでの発話というのは、大事にしたいなぁと、改めて思いました。
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