櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

◉新作ダンス公演2024年7/13〜14 ◉コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー

たとえばネコの瞳から

2017-01-24 | ダンスノート(からだ、くらし)
虎猫がストンと膝に乗って僕の眼をじっと見つめた、そして寝てしまった。鮮やかなり。

感情を瞳に直結させる仕組みが猫の眼には備わっているらしい。
そして猫は運動も行動も迷うことを知らない、思うこと即ち表情運動行動、それ以上でも以下でもない。しかも相手の感情から何から丸ごと捕獲している。

だからあんな顔が出来るのだ、あんな速度で眠れるのだ、だから言葉なんか要らないのだろう、ネコは。

ときに猫の瞳に嫉妬してしまう。
ときに言葉を持った代償に僕らは何を失ったのかとも、思い広がる。

僕らは彼らの末裔であり、もっとかつては魚であり鳥であったそのことを、ときに思う。
踊りが思い出させ教えようとする。

僕らは人だがその前に、僕らは動物で生き物で、さらに起源は草木で鉱物で、さらにさらに光か闇か、さらにさらにさらに、さて僕らは何だったのだろう。

なんて思い迷走妄想めぐり、気付けばすでに眠り猫はもういない。またしても鮮やか。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« すべての僕:村山知義のこと | トップ | 見えない眼が見ているものは »
最新の画像もっと見る

ダンスノート(からだ、くらし)」カテゴリの最新記事