金曜の稽古は『コンテンポラリーダンス/舞踏』、きのうは生ピアノとのセッション練習でした。
セッション。つまり、ともに過ごすこと。これはダンスの原点に触れるような重要な部分と思います。
稽古では、僕のピアノ演奏で提示したものから参加者が踊り始めることもありますが、先に踊りから時間が経過して、それを見つめながら僕が音を入れてゆくことも、あります。
どのように始まっても、いつしか、それは受け答えのようになっていきます。
ただ寄り添っているわけではなく、いかに刺激を交換してゆくかが面白くもあり、難しくもあり、それゆえ積み重ねが活きてきます。
継続する思考がレッスンですが、その中では、言葉では表しにくいこと、言葉ならでは表せること、音楽ならではの発動、身体運動からこその働きかけ、それぞれに特別な領域があるように思います。
音から紡がれてゆく踊りもありますが、踊りから導き出される音楽イメージもあります。あえて異質な空間を音で提起することや、何か語りかけるように演奏することもあります。ダンサーが音を裏切ることもあって良いかもしれないし、音楽がダンスをひっくり返しても面白い。
音と動きの生み出し合うものに、想像力が馴染んできた気がすることもありますが、どんどん広大さが感じられてゆく感じもあります。
いろいろなことを音楽とダンスが起こし合う。
こういうことを繰り返し積み重ねてゆくことから得られるものは独特ですが、ただ、いづれをするにも、必要になってくるのが感覚と技術で、それゆえ単純には展開しませんし、それゆえ稽古つまり継続や積み重ね作業の醍醐味もあるのだと思います。
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