櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

◉新作ダンス公演2024年7/13〜14 ◉コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー

長崎公演ご報告:1

2015-08-12 | 公演写真&記録(国内) dance works in JP(photo etc)
おかげさまで長崎公演を無事に終え、帰京いたしました。
被爆70年の節目での作品制作にあたり、大切な記憶の場所で踊ることの重さをひしひしと感じながらの公演でした。


西日本新聞8/10朝刊



長崎新聞8/10朝刊


肉体に記憶が積もり重なっているように、大地にも記憶が積もり重なっています。
大地の記憶は肉体の記憶を揺さぶり、
熱となり、熱はちらばって風となり、そんな様子を星たちはじっと見つめているようでした。
ダンスは爆心の方向にむかっていました。

ヒロシマ忌の8/6に作業開始、ナガサキ忌の8/9に本番を実現する。
というタイトなスケジュールと猛暑のなか、多くの方々が力を合わせてくださいました。
子どもたちも懸命になって美術制作を共に行い、祈りの歌を練習し、
ダンスのクライマックスでは舞台に登場して、共に行為し、歌をうたって、
最後は観客の方もごいっしょに黙祷のひとときを過ごしました。

公立小学校の運動場を劇場空間に変容する、
被爆体験の継承と今日的なアプローチの模索をいかに行うかを行動で探る、
その上で先端的アートとは何かを問う、、、。
そんな難しい課題を、地域連携/子どもから大人までの多世代連携/共感者による個人資金での実現で。
という無謀な挑戦を実現できたことは、ひとえに関係者ご一同の意識の高さゆえと存じます。
そのお力に対し、アーティストとしてきちんとお応えできたかどうか、はなはだ心配ながら、いまは先ず感謝の思いでいっぱいです。

ご来場いただいた450名の皆様、公演会場となった松原小学校の子どもたち・ご両親・先生方、地元住民の皆様、主催者はじめ関係者すべての皆様、クラウドファンディング/直接寄付など制作応援いただいた皆様、そして励ましいただいた方々に、心より感謝しております。

みんなで何かをする。みんなで一つの気持ちをカタチにする。それが如何なることなのか、ヒシと感じました。

「現代の祈りには現代の芸術を」ということだったのかな、と思います。

取り急ぎ、まずは上演完了のみご報告させていただきます。
ひきつづき感想その他、思い浮かぶまま掲載したく思っております。ぜひ!!
(つづく)




コアメンバー写真:アーティスト一同、武蔵野美術大学『旅するムサビ』一同、「松原の救護列車を伝える会」一同、ボランティアで最後まで居てくれた人も一緒です。▶前列中央が美術の瀧澤、櫻井は後列中央、その左は三澤一実武蔵野美大教授、後列右端は記録映像の森内監督(後列右端)。

「弔いの火」作品詳細&クラウドファンディング窓口(10/19まで受付)
↑制作支援の受付です。ネットからのお申込みは上記へ。銀行振込の場合は担当=瀧澤 <kystakizawa@gmail.com>までお問い合わせください。(1口1000円より)

ご感想記事を発見(LINK)

【PS】
昨日より教室再開いたしました。
さらに東京公演(11/7~8)の稽古再開へと進ませていただきます。
あらためてよろしくお願いします。

公演記録
次回公演の予定

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする