(旧)切なさはモノローグ

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椿姫 ジュリアーナ/中森明菜  総合評価★★★★★

2005年02月15日 | 中森明菜(Single A/B)
c/w「SAND BEIGE-砂漠へ-」


楽曲の評価 ★★★★★

タイトルはヴェルディ作曲のオペラ「椿姫」から付けられたものと思われますが、
このオペラの音楽や内容については詳しくないので、切り離してレビューします。

冒頭の笛の音色は、中近東か中南米あたりを思わせ、前作「ミ・アモーレ」
が大成功を収めたことから、畳み掛けるようにエスニック路線を狙ってきたことが
伺えます。井上鑑さんの編曲は大好きです。(他に「BABYLON」、「ガラスの心」
などがありますね。)

作詞は「ジプシー・クイーン」「Fin」でおなじみの松本一起さん。
「未だ見ぬ明日が唯一の夢」と信じて毎日を精一杯舞台の上で生きるが、
「素顔になっても愛もない」。そして舞台で歌い踊りながらも「生きてゆくことにシナリオない」
とどこかシニカル、今日という日常を捨てている風情さえ漂います。
何か、毎日仕事や家事に追われる社会人にもあてはまりそうな世界観です。

作曲は「アル・マージ」の佐藤隆さん。
サビらしいサビがないのですが、同じフレーズを淡々と繰り返すことで
客観的に自分を見ているような、そんなクールさが際立ちます。
ラストの転調もいいですね。(私は転調に弱い。)

発売当時はわりと私にとってどうでもいい楽曲だったのですが、
年齢を重ねて振り返ると名曲。
どこかこの「ジュリアーナ」に彼女を重ねてしまいます。
「とげとげしい顔と衣装で 心隠す私」
「笑いながら泣いて 舞台踊る私は踊り子 愛もない」
ただ当時の彼女には、愛はあったんでしょうけどね。(あくまで推測)


歌唱(CD)の評価 ★★★★☆

10代の彼女が、どのようにこの曲を解釈し、表現しようとしていたのか
は知る由もありませんが、どこか乾いた感じの歌声で雰囲気がよく出ています。
低音から高音に伸びていくところは力があり、心に訴えるものがあります。


総合評価 ★★★★★

コテコテの「SAND BEIGE-砂漠へ-」よりもこっちをA面にして欲しかったです。
「SOLITUDE」をA面に出来るんだからそれぐらい冒険しても良かったと思うのですが・・・。
「夜ヒット」ではこの曲を1回披露しているらしいですね。(←実は「SAND BEIGE-砂漠へ-」
でちょっと冷めてしまい、テレビチェックもあまりしてなかった。)


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2 コメント

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思い出せない~>< (sake)
2005-02-15 21:16:58
あ~メロディが♪ジュリアーナたりらりらりらり♪の所しか出てこない・・・(涙)忘れてしまったみたいです。。ショック。。

「Fin」はシングルでは一番好きな曲です。「ジプシークイーン」も発売されて初めて聴いた時にこれだこれだ!!と思いましたよ。同じ方の詞だったんですね。^^



歌が出てこないのがショックだな~あのカラオケテープにあったかしら?実家で探してもう一度思い出してきます。(^^ゞ

「ガラスの心」も思い出せないんですよね~ーー;・・老化かしら。。
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♪手でピストル真似て涙を飲む私 (三日月)
2005-02-16 16:05:05
sakeさんコメントありがとうございます!

「椿姫ジュリアーナ」は「ジュリアーナたりらり~」が曲の8割を占めると言っても過言ではないので、そこまで思い出せれば十分かと思います。(私は今でもしょっちゅう聞いているので・・・)



ところで「Fin」がシングルで一番好きだなんて、渋いですね!間奏のところでコートをひらひらさせながら回り、最後にピストルの火を吹き消す明菜が最高にクールでカッコいいですよね~。
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