goo blog サービス終了のお知らせ 

(旧)切なさはモノローグ

2006.05.01よりJUGEMに移転します。

APPETITE/中森明菜  総合評価★★★★★

2005年02月28日 | 中森明菜(Single A/B)
こういう曲を待っていた!!でも・・・。


楽曲の評価 ★★★★★

大きくいえばエスニック路線なのかもしれませんが、これまでにないマニアックな曲調で、
バリとか、東南アジアの島々を想起させるような、南国風のエキゾチックな香りがします。
しかし、「ファラオ気取る深紅の海」(エジプト)や「インドの葉ぶりがセクシー」(インド)
「キックボクサーでジゴロ」(タイっぽい)など数々の国が歌詞に登場し、
「まわり出した地球儀には楽園の歌・・・」「愛してよ亜熱帯まで・・・」「この部屋南国より味がある」
なので、ベンジャミンのある一室で、様々な亜熱帯の国々を脳内飛行してるんでしょうね。

観葉植物のベンジャミンが女性(「彼女」)に憑依し、愛欲を貪るような歌詞ですが、
官能的な世界というより、健全な欲望をダイレクトに描いているという感じ。
最後は「ほんと おいしそうだわ(TE QUIERO SABOREAR)」の一言で締められます。

アルバム「SHAKER」では「HORROR PLANTS BENJAMIN」と副題が付けられ、
この曲の主役がベンジャミンであることがよりはっきりします。

作曲・編曲は「CRESCENT FISH」で編曲を担当したU-kiさん。
作詞は「UNBALANCE+BALANCE」以降おなじみの夏野芹子さん。
詞・曲・アレンジが見事に融合しています。音声処理が強めにしてあるようなところも、
楽曲のマニアックさが引き立っていいです。


衣装・ステージパフォーマンスの評価 ★★★★☆

残念なことに、「夜ヒットSP」、「FUN」ぐらいでしか歌ってくれた記憶がありません。
「FUN」はあまり印象に残っていない(可もなく不可もなく、という感じでした)ので、
主に「夜ヒットSP」で評価。
キャットウーマンをイメージした大胆な衣装に、中央にスリットの入ったチャイナドレス風の
ドレスを羽織り、炎の中をくるくる回る姿が非常に妖艶で美しく、
独特な振りもついて曲の世界を作り上げていました。歌唱もかなりよかったのですが、
メドレーということもあって曲単体での良さは伝わりにくかったかもしれません。


ジャケットの評価 ★★★★★

口元を革の手袋で覆い隠し、獲物を狙う女豹のような雰囲気が出ていていいです。
裏ジャケの網タイツもエロくてイメージぴったり。


総合評価★★★★★

シングルではビクター時代1の名曲といっていい本曲、なぜ「TOKYO ROSE」「MOONLIGHT SHADOW
かそれに近いプロモーションをしてくれなかったんでしょう。発売時期の宣伝なんて、
歌の大辞テンぐらいしかなかったように思います。(夜ヒットSPも発売日をすっかり
過ぎてからの出演でしたし。)
ここでもまた「もどかしさ」を味わいました。たらればの話をしても仕方ないですが、
もっときっちりプロモーションしていたら・・・。

しかし、今でもコンサートなどでこの曲を彼女が歌ってくれるのは嬉しいですね。


↓本ブログと連携している私のホームページです。よかったら遊びに来てください!
Take you to my Site“リ・フ・レ・イ・ン”